33.髪の長い幽霊
「暗いと出る 5.友人宅で」の中に登場するH君の体験。
実は、彼の家は「暗いと出る 23.無賃乗車?」の駅のホームの真ん前にあるのです。
この駅では1970年に列車事故がありまして、多数の死傷者が出ています。
その時、T鉄道の職員だった父上は、亡くなった方を自宅の土間へ一時的に安置したとのこと。
そのためか、どうか不明ですが、彼の家には髪の長い女性の霊が出たそう。
夜中に、ふっと目を覚ます・・・・
金縛りで体が動かない時は必ず近くにいる。
そして、ゆっくり、ゆっくり近づいて来る・・・・
足に乗られた感触に始まり、足から膝、膝から股間、股間から腹・・・・
この辺りまで来ると顔が見える。
恨みを込めた目でH君の目を睨み付けたまま、顔が少しづつ、少しづつ近づいてくる。
そして、とうとう鼻先まで来たとき、横に寝ていた飼い猫に手が届いて、尻尾をつねった。
「ニャ〜〜」と猫が逃げ出すと、金縛りが解け、霊も消えたとのこと。
家を建て替えてからは出ないんだそうです。
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