■CMeDitor(コメディター)


ここでは拙作のテキストエディタ、CMeDitorを紹介したいと思います。

■CMeDitorを作成したきっかけ
 CMeDitorを作成するきっかけとなったのは、仕事で使っていたメインフレームの
エディター機能でした。
そのエディター機能では通常のコマンド入力に加え、「行コマンド」という入力方法が
ありました。これは行単位で編集の必要がある機能を実行できるもので、行単位の
コピーや移動、交換、一部を非表示にする、など様々な機能が提供されていました。
(詳しい説明はここでは省かせていただきます)
 そういったコマンド入力をして編集するエディター機能に出会ってから、PCで
使っているテキストエディタでもこの便利さを味わえないものだろうかと考えました。
 テキストエディタで(マクロ機能ではなく、)コマンド入力が利用できるものは、
知る限りではxyzzy(Tetsuya Kamei氏作)のみでした。ただこのxyzzyは、仕事で
プログラミングをやってきたとはいえ難しく私には到底扱いこなせないソフトで、やむなく
このテキストエディタをメインに使うのは断念しました。ただ私の理想に一番近いのも
このxyzzyでした。

 メニューから選んだり、キーボードショートカットを使うのもいいけど、コマンド入力を
してテキストの編集を補助していくのも便利で面白いのではないか。その思いの下に
CMeDitorの製作を始めました。
 メインフレームのエディター機能から様々なコマンドを参考にしていくうち、
仕事のほうはUnixを扱う業務になりました。このUnixではシェルスクリプトに出会い、
やはりCMeDitor製作に多大な影響を受けます。(-a や -m などといったオプションの
指定の仕方が主な影響)
 Unixに触れたことにより、CMeDitorのコマンド入力の機能は今ではUnix寄りに
なってしまいましたが、方向性は定まりました。あとはテキストエディタとしての
基本機能も充実させつつ、コマンド入力機能の完成度を高めていくだけでした。

 そうして公開にいたったCMeDitorを、以下のページにて詳しく紹介いたします。

■CMeDitorを使用するにあたり

 CMeDitorは機能の大部分をコマンド入力によって利用することになります。したがって以下のような方にお勧めします。

 一般的なテキストエディタとしての利用もできますので、コマンド入力機能を除いた点では様々な方にもお勧めいたします。

■主な機能

 上記以外にも実装している機能はありますが、詳しい説明は付属のヘルプを参照してください。

■使用例とテクニック
こちらを参照してください。

■現在のバージョン:1.3.19

■最新の更新履歴(1.3.19)
・補助エディタを表示した際にメインエディタのスクロールバーが消えてしまう不具合を修正。
・検索ダイアログやコマンドからの検索や置換の際に、空白のみの検索や置換が正常に動かない
 場合があった不具合を修正。
・設定ウィンドウのコマンドタブに表示系2のタブを追加。「行移動時の対象行の表示位置」
 オプションを追加。環境変数LocatePosを実装
・詳細設定ダイアログのインデントタブの「タブの代わりにスペースを挿入する」に
 チェックが入っていなくてもタブ挿入時にスペースが挿入されてしまう不具合を修正。
・一部のコマンドでネスト実行ができなかった不具合を修正。
・メニュー「コピー」やクリップボードへのリダイレクトでクリップボードへのコピーが
正常にできない場合があったのを修正。
・メニューやコマンドで補助エディタを表示させた際に補助エディタのサイズを変更する
 スプリッターが意図しない位置に出てしまう不具合を修正。
・ヘルプファイルを更新。

■既知の問題と今後のバージョンアップについて

1、既知の問題について
 現在、以下の問題が発生しています。 → Ver 1.0.28にて解決済み
 ・サブモード設定の「全角空白表示」を有効にして、かつ文章中のどこかの行末(改行直前)に「求」がある場合に範囲チェックエラーが出る。
 →「求」の後に何か文字があれば回避できる。解決に向け調査中。

2、今後のバージョンアップについて
 主に以下の機能の実装を予定しています。