世界設定
ファンティア
地球とは違う世界。別次元にあるらしいきわめて似た世界。ただし違うのは、人間と同等の進化を遂げた生物や 不思議な力、魔法などが実際に存在し、人々がそれらを信じていることである。ファンティアの人々は、それらを 信じなければそれらが存在し得ないと考えているため、概して地球の人間よりは信心深い。
アルデリア
ファンティアの一地域の名前。ファンティア全体からすれば非常に小さな地域世界である。(作者が単に考えていないだけ。)
ダリセム族
ダリセム族の発祥は非常に古く、世界創世の頃までさかのぼる。混沌の神、ハオは3人の女神を作り出した。そのうちの一人の女神が乱暴をして残りの2人の女神を苦しめたので、2人の女神はそれに対抗するために無から自分達にそっくりな最初の生物を作り出した。それが ファンティア最初の人間、ダリスであった。よってダリセム族はそのダリスの子孫である。ただし、その純粋な血は後から作られた人間と の混血により失われつつあった。
ラーハス王国
アルデリア北西部にある国。初代の王はダリセム族の青年、リカルドである。彼はかつてその地にあった国の人間であったが 滅ぼされてしまい、世界を放浪した後、多くの人々の支持を得てかつての国の地に自分の国を築いた。おおよそ500年くらい前の話である。 ちなみにリカルドとスコットは直接の先祖ー子孫ではない。つまり物語現在においてラーハス王族ではなく、別系図のダリセム族の人間。
アラーフィ王国
ラーハスの西に位置する大国。ラーハスよりもはるかに歴史が古く、ファンティアでは魔法発祥の国とされる。国民のほとんどは 生まれながらに魔法を使うことが出来るが、たまに使えない人もいるらしい。ラーハスとは文化、政治の面でも交流が盛ん。
聖剣グラディウスと魔剣ダークブリンガー
世界創世の時、2人の女神によって生み出された人間ダリスが女神から渡された一本の剣が原型。元々は神剣グリンガーといい、 ダリスの子孫達によってきちんと保存されてきた。しかし、世界創世から数千年がたった後、大規模な戦いに使われ、あまりの損傷の激しさに 折れてしまった。それから修復されたが元の神剣グリンガーには戻らず、結局は2本の剣として存在させることにした。それが聖剣と魔剣である。



物語
 ファンティアという世界、その中の一地域アルデリアという小大陸の密集した地域に、とある国があった。
多くの国がある中で、アルデリアの北東部に位置するラーハス王国が今物語の舞台。物語の時代はファンティアの
暦で約1600年頃。その十数年ほど前からラーハスの南西部の山岳地帯に自ら魔王と名乗る魔族の男、リガスが住み
ついた。一方、ラーハスの城ではとある男が国王に召喚された。その男の名はスコット。彼はファンティアに
古くから伝わるダリセム族の一人であった。国王はそのダリセム族の青年、スコットに、自国の特別編成された
軍、魔王対策軍の一員として任命した。そしてスコットは魔王を倒すため、対策軍の臨時駐屯地、フィロレムの町へ
向かうことになった。