11月11日:モールス練習機の作成

今回、モールス通信のスキルが必要になりました。

資格取得したころの記憶をたどれば・・・・
昭和45年ごろ、電波高校で通信術の科目がありました。
卒業時、当時の電電公社の長崎無線電報局に採用になり、
第1級無線通信士の資格を取得するために、
東京・調布の電気通信学園で、1年間の研修。
当時の試験は、5問中の3問か4問は既出の問題なので、
勉強は、ひたすら過去問を覚えること。
問題をちょっと見れば、スラスラと解答が出るぐらいまで書いて覚える。
ということは、新問が出ればその問題は撃沈です。

学園は、新宿から小田急線で成城学園前駅で降り、バスで15分ぐらいだったかな。
最初にビックリしたのは、バスが前ドアから乗って料金の前払い。
初めて乗った時は、小銭を用意してなくてあせりました。
あるいは、京王線で仙川で降り、歩いて20分ぐらい。
学園と道路を挟んで、寮があります。
5階建ての寮が何棟もあって、グラウンドもあり、広大な敷地でした。
寮は、熊本の同級生の網田君とあと四国出身の二人との4人部屋。
タバコは、網田から教えられました。

学校卒業時に、予備試験のみ合格していたので、
本試験の8科目を、東京のなんとかという学園の試験場で受験。
(機器、測定、空中線、国内法規、国際法規、交通地理、英語、電気通信術)
試験の結果のハガキを見て、ビックリ。
なんと、電気通信術以外は合格してました。
当時から手崩れで、V(・・・−)とか、4(・・・・−)は、
縦ぶれ電鍵で、きれいに打てないのです。
科目合格があるので、次回は通信術のみの受験になります。
とうことで、その後の学園の授業は、通信術のみを練習。
皆が、過去問を必死で覚えるのを横目に、けっこうグータラしてました。
当時の日誌に、「通信術のみの練習なんで、非常に楽です」
なんて書いて、教官にひどく怒られたのを覚えてます。
そして2回目の受験(一応縦ぶれ電鍵で)で、なんとか合格しました。
これで、長崎無線電報局で無線通信の業務をすることができます。
当時の無線通信業界は、まだまだモールス通信華やかな時代でした。
局員は、200人ぐらいはいたかな。
8輪番で、
夜勤(16時〜24時)
夜勤(16時〜24時)
中勤(12時〜20時)
日勤(9時〜17時)
日勤(8時〜16時)
明け(0時〜4時又は4時〜8時)
休み
休み
の繰り返し(時間はうろ覚え)。
協約で、無線の座席に着くのは1日4時間。
とうことは、1日の半分ぐらいは休憩時間でした。

以下は、ちょっとうろ覚え。間違ってるかも。
無線の座席に着いてるときは、なかなか忙しかった。
短波の座席が、周波数の違いで7席が8席、中波が1席。
短波は、周波数で呼出符号が違ってたような。
JOSがメインで、JORとかJOUとかあったかなあ、よく覚えてない。
縦ぶれ電鍵が置いてあるが、自分はバグキーを使ってました。
短波席では、操作盤にシーメンスキーのスイッチがあって、
スイッチが入っていると、「CQ CQ DE JOS」と自動送信しており、
通信員は、メインの周波数をワッチしています。
船舶がJOSを呼んでくると、シーメンスキースイッチをOFFにします。
すると、こちらが送信している「CQ CQ DE JOS」の電波が停まるので、
船舶側は、初めて自局のコールサインを送信してきます。
JOS側は、そのコールサインを叩いて通信を始めますが、
船舶側は、「QSW ???」と周波数を通知してきますので、
ダイヤルを回して、受信の周波数を変更します。
つまり、JOS側の送信周波数は常に変わりませんが、
船舶側は、呼出用と通信用の周波数が違うことになります。
海岸局では、船舶あてに電報がある場合、
その船舶のコールサインの一括リストを、偶数時(奇数時だったかも)の0分(だったかな)から送信します。
船舶をそれを聞いていて、自局のコールサインがあれば、
すぐに海岸局をコールしてきます。
なので、リストの送信直後は、船舶からのコールがひっきりなしになります。
すごい混信で、相手のコールサインを聞き取るのが一苦労です。
「QSY ??」とたたいて、通信の順番を決めていきます。
忙しいときは、順番が20ぐらいはあった。

最初は短波の席ばかりだったが、経験を積むうちに中波の席にも座るようになります。
常に500KHzをワッチしていて、短波と違って緊張感があります。
呼出時に送信するのも500KHzなので、自分が出した電波をそのまま受信してしまい、
すごく通信しにくかったような記憶があります。
実際に通信するときは、他の周波数に変えていたのかなぁ。
沈黙時間というのがあって、その時間は電波を出せません。
遭難信号があった時に、混信しないように?

年賀電報もまだまだ現役で、その時期になると、
各地から経験者の管理者が呼び集められて、年繁対策。
一年のうちで、一番忙しい時期でした。

まだ会社レクがあってた頃で、いつも嬉野温泉で宴会があってたかな。
当時のブルーフィルムの上映もあって、ドキドキしながら見た覚えが。


自分がJOSに在籍したのは、結局7年ほどで、他の職場に転勤。
それ以来、モールスから遠ざかっていました。
今回、モールスの受信の技能が必要になりましたが、
モールス信号の記憶はすごく鮮明で、忘れることができません。
モールスを聞いたら、文字として聞こえるような感じかな。
逆に、文字を見たらモールス信号がすぐ浮かんできます。

受信だけができればいいんですが、
せっかくなので送信の練習もすることに。
以前、Mさんからもらった部品を組み立ててみましたが、
残念ながら動作せず。
久しぶりの半田付けがうまくできなかったようです。
モールスの練習機を、ヤフオクとかメルカリで探してみたが、適当なのがない。
いろいろ探していたら、1,500円ぐらいのキットを発見。
早速注文して組み立てました。
プリント基板もついているが、穴があいてない汎用の基板。
実体配線図のように、基板の上に部品を載せて半田付けします。
きれいにできず、人には見せられない出来です。
完成してドキドキしながら火を入れるが、まったく音が出ない。
よーく基板を見ると、AMP用のICをセットしていませんでした。
セットし直して電源を入れ、KEY用の端子をショートすると、ピーピー音がでました。
100均のタッパーのケースに入れて、陸用ターミナルを付けて完成です。
電鍵は、JOSが廃局になるときに記念にもらったバグキー。
最初は接触不良でノイズが乗ってたが、
ちょっと磨いて使ってるうちに、いい感じになってきました。




【追記】
最近、ヤフオクを見ていたら、エレキーの練習機が出品されてた。
ついこれが欲しくなって入札してしまった。
送料込みで、7,000円弱で落札。
エレキー用の端子は、アースと短点用と、長音用の3個が必要。
横ぶれ電鍵を2台持ってたが、1台は、2個の端子しかないので使えない。
あとの1台は、マイクロスイッチを使った電鍵で、
4個の端子があり、テスターで確認すると、目的の端子として使えるようです。

商品が到着して、早速テストしてみようと内部をみると、
電池の液漏れで、電極が錆びてる。
簡単に磨いて電池を入れるが、動作しない。
もうちょっと丹念に磨いてみると、やっと動作してホッとしました。
ステレオイヤホン端子を使って電鍵を接続しますが、
オスの端子を持ってなかったので、ハンズマンで購入。
適当なコードがなかったので、LAN用のコードを代用。
やっぱりエレキーの符号はきれいですが、
慣れないと、余計に信号が出てしまう。
アマチュア無線をする予定はないが、モールスの技量は失いたくないです。