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製作記録 5

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ネックとボディを接着しました。どうしても隙間が埋まらなかったので、ネックの削りくずをとっておいて、隙間を埋めるようにしました。次にタイトボンドでフィンガーボードの接着をしました。ここでトラスロッドが入るよう穴を大きくします。その上にマスキングテープを貼り、タイトボンドが入らないようにし、ボンドを伸ばします。次にフィンガーボードがずれないように裏に大型のホチキスを打ち、足を残してネックに2箇所食い込ませます。この後は写真のように固定し、明日に備えます。
8/20
なかなかきれいに接着できたように見えます。心配はネックの角度です。弦がうまく張れるかが気になるので、今回は塗装を一番最後に決めました。
8/22
ナットとサドルを削って調整しました。削り易い材料ですが、小さな部品ですから、慎重に削りました。最終的には1円玉の高さまで削り、専用のヤスリで溝を掘りました。サドルの部分は手持ちのMartinを参考にしました。
8/22
ブリッジの接合です。位置を決めて、タイトボンドで接着しましたが、トップはヤスリがけしたこともあり、すごく滑ります。はみ出たボンドをふき取りながら、ボンドがある程度硬化するまで、じっと待ちました。この作業も神経を使いました。
結論として塗装をきちんとやろうとすると、ブリッジは邪魔です。フィンガーボードも邪魔です。次回作るときは、ボディを塗装してから組み立てようと思います。
8/24
塗装に入りました。今回は初めてなので、ヤスリがけを320までかけ、ネックとサイド・バックを着色、目止めをし、シェラックの塗装を試みました。水性のステインにとの粉を混ぜて、塗っては布でふき取るようにしました。との粉の量が少なかったためか、気孔はあまり埋まりませんでしたが、手作りの良さが出たいい感じになりました。バインディングにどうしてもステインがついていきなりヴィンテージのような感じになってしまいました。
8/27
トップはシェラックを無水アルコールに溶かして、布で塗りこみました。塗膜が厚くなるとムラが出て塗りにくくなります。今回は厚めに3回塗りました。次はヤスリがけです。1000番のサンドペーパーで水研ぎしてから、マイクロメッシュのセットで磨きこみました。時間をかけずに満足のいく光沢が得られました。もちろん市販品のものとはまったく違います。
8/27
ブリッジピンの穴を開けました。穴の大きさが分からず、試行錯誤でしたが、最後に弦を入れたときに入る大きさは5mmということで落ち着きました。リーマで少し広げました。安いギターはこうした加工がされず、この辺で差が出ますよね。そういう意味でこのギターは高級品です。
8/29
最後のところで大失敗してしまいました。チューナーのねじ穴の下穴が小さく、ドライバーで回している時に変な音がしました。なんとネックのねじ穴を中心にひびが入り、割れてしまったのです。
幸いローズウッドの面は持ちこたえたので、そのままの状態で、エポキシを入れて接着しました。それでも気分は落ち込み家に帰って反省しましたが、反省してもやり直しはできません。
8/30
昨日のショックから立ち直れない状態ですが、ゆっくり弦を張ってみるとしっかり調律できましたので安心しました。エンドピンが入るようにリーマで広げました。塗装し、研磨した側板の様子もわかります。少し赤くしすぎたかな?
8/31
ナット、サドルの調整中です。弦をはずしては削り、張ってちょうど自分にあった高さにしていきます。びびらない程度で合わせていきます。ここでネックの角度が生きてきます。今回は成功だったようです。安いギターと比べて、音量、倍音共に優れていてとても満足しました。
9/7
ピックガードをつけました。これで完成です。時間があいていますが、ナットとサドルの調整をしました。弦をはずしてはゴシゴシを繰り返しました。2ヶ月をかけて自分でもよく作ったなあと思います。
ギター作りは長丁場というのでしょうか。キットでも結構時間がかかりました。道具も結構必要で、たくさん揃えました。一台組上げたところで、えらそうなことはいえませんが、自分の製作のペースを作っていくことが大切なように思います。あせらずに、材料とゆっくり対話しながら作っていけば良い音に巡り合えそうです。どうやらはじめの一歩を踏み出してしまったようです。



次のキットが到着していますので、これも大事に製作していきます。いよいよMARTINのキットです。