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2006.8.1
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神楽殿 新築工事 |
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火災により焼失した野並八剣社の神楽殿の再建工事です。 かぐら‐でん 【神楽殿】 神社の境内に設けた、神楽を奏するための建物。神楽堂。 |
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■神楽殿 外観 |
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■神楽殿 内観 |
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神楽殿完成までの記録です。 |
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2006・2.14 【建前】 いよいよ神楽殿の新築工事が始まりました。 今日は建前ということもあって、大工のみんながうきうきしてる?のがよくわかります。 大工の性なのでしょう。順調に作業も進んでいましたが、雨が降ってきて 化粧材ばかりなので急いでブルーシートをかける羽目になりました。 でも何とか無事上棟式をとり行うまで進み、ほっとしました。 参列者の皆様、暗い中ご苦労様でした。大工のみんなもご苦労様。 |
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上棟式の様子。 無事に作業を終えた夕方、大勢の氏子さんたちの見守る中 しめやかに上棟式がとりおこなわれました。 棟梁の中川も白い衣装を身に付けて緊張の面持ちです。【上棟式とは?】じょうとう‐しき 家屋建造の際、棟木を上げるにあたり、大工の棟梁(とうりょう)などが神を祭り、 新屋の安全を祈る儀式。棟上げ式。建前(たてまえ)。上棟祭。 |
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2005.2.23 【屋根】 |
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八剣社もやっと屋根の形が見えてきました。でもここまでできるのに4日。 大きさはそれほどでもないのに、それだけ手間がかかるということです。 今は、工具がそろっていますが、昔はビスなども無く釘なども手作り だったのですから、相当な時間を要したのだろうと思います。それだけ 宮大工というのは、大変な仕事なんだと思います。 |
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でも今宮大工は、いなくなってしまうかもしれないのです。 新聞で読んだのですが、京都の宮大工さんは、やりくりするために 自分の土地を切り売りして、弟子を育てているといいます。 2×4やパネル工法、プレハブなど大工の技術を必要としない 住宅が多くなり、技術の継承がなくなってきた世の中、 また大工の技術を評価されない世の中を寂しく思います。 そんな中でもマツミは、代々受け継がれた技術を次の世代に受け継ぐ 努力をしています。下の写真は、まだまだ元気な会長。となりが棟梁の中川。 厳しい会長の教えの中で、技術は継承されていくものなのでしょう。 |
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2006・2.25 【進捗】 八剣社の神楽殿新築工事も少しずつ進んでおります。 非常に手の込んだ仕事をしないといけないので進捗はどうしても遅いんです。 プレファブのようにプラモを組み立てるような建物ではないので、棟梁の中川も大変です。
写真は棟梁・中川。今日は、大工の荒ちゃんがインフルエンザでダウンしたため、 手伝いに行ってきました。「ちょっとおいらにもやらせて。。」とのみを借り、 やろうとすると中川さんの不安げな視線が痛い。 まっすぐ彫れないや、ということですぐチェンジ。さすが棟梁は違うなと感心です。 「かわいちゃんちょっとみてくれ」 「ん?なんですか」 見てみるとちょこっと柱に傷がありました。ハウスメーカーなどの大壁 (大壁がいけないわけではないですよ。マツミも大壁納まりもしますから) なら、壁の中に隠れてしまうので、わかりませんが真壁納まりの場合、 柱が見えてくるのでちょっとした荷物運びも慎重にやらないといけません。 今やっている大府の新築現場も真壁納まりで漆喰塗りのため 大府の棟梁・青木も苦労が絶えないと思います。 |
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2006.3.14 【長押】 神楽殿新築現場もつめの作業に入ってきました。今日 は屋根の板金工事と左官屋さんの下こすりの作業に なります。最近は、冬だというのに雨が続き、外の作業 が多い職人さんたちは、嘆いています。 |
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「おう。あらちゃん。何してんだ。」 「このなげしがビシッと収まらなくて。。」 ということでのぞいてみましたが、その隙間はほんの ちょっとです。いいんじゃないのっ(←X)と思いましたが、 大工の気質でしょうか納得のいくまで作業をとめませんでした。 |
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なげし 【長押】 日本建築で、柱から柱へと水平に打ち付けた材。もとは柱を連結する構造材であったが、 貫(ぬき)が用いられるようになってから装飾化した。取り付ける位置によって、 地長押・腰長押・内法(うちのり)長押・蟻壁(ありかべ)長押・天井長押などがある。 2006.3.16 【板金屋さんと左官屋さん】 今日は、神楽殿新築工事中の八剣社に行って来ました。 屋根の上でとんとん銅版を貼っている松野板金さん。 とても風が強い日で、屋根の上はさらに強く吹いています。 「かわいちゃん。飛ばされんなよ」 「大丈夫です。」 びゅう〜〜〜 「。。。いや、風強いから降ります。」 そそくさと降りました。寡黙なんだけど話すと面白い松野さん。 一枚一枚丁寧に作業を進めています。 でも高所での作業は細心注意を払ってください。 |
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↓こちらは、内部で作業する左官屋のなべさん。 壁を仕上げるのには、下こすり、中塗り、もういっちょ中塗り、 仕上げと4工程しています。普通の家のようにPB(石膏ボード)を貼って、 クロスで簡単に仕上げるわけにはいかず、それだけ手間がかかるんです。 |
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「なべさん。鼻水だら〜なってますやん」 「春先になるとでる」 「それ。花粉症言うんやよ」 「いや。花粉症じゃない。ただの風邪が長引いてるだけ」 「ふーん。長いね。風邪。。」 って毎年このやり取りしています。 いい加減認めてよ。とたのしくやってます。 |
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2006.3.22 【ハイパー大工】 八剣社の神楽殿もあと、建具を入れて仕上げるだけとなりました。 今は、神楽殿周りの木製の塀を造る下準備をしています。 神楽殿も漆喰で化粧をしてほんときれいになりました。 左官屋のナベさんがいつも以上に丁寧に仕上げてくれたおかげで ピンピンのできになりました。ありがとうございます。 |
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大工のあらちゃん。↑ 大工なのに何やってんのと思われるかも知れませんが、 U字構をすえつけている所です。マツミの大工は 大工仕事だけやれれば良いのではなく、 みんなが棟梁になれるよう勉強しています。 つまり大工ではなくハイパー大工といったところです。 でも 「かわいちゃん。重いでかわりにつんでよ。」 「いや。俺、今日久しぶりに営業スタイルでスーツやで無理」 「いつも着ないのにわざとやん」 「ははは。そんなことはないよ」 ばれちゃあしゃあない。と一個持ち、二つ目で腰がぐきっ。 残りは若いあらちゃんに任せ、そそくさとショールームに行きました。 |
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2006.4. 【神楽殿完成】 美しい神楽殿が完成しました。 無事に完成させることが出来、ほっとしています。 |
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