初心者のための

キノコ狩り入門

1 はじめに
 興味があるけど、毒キノコが怖い、身近に教えてくれる人がいない。このような理由で キノコ狩りを断念するかたが、ほとんどでしょう。しかし、食べなきゃ安全なのです。 とにかく、キノコに触れ、特徴をつかみ自分で鑑定してみてください。
キノコ狩りを趣味にすることで、なんとなく憂鬱な秋もまた待ち遠しくなりますよ。

2 キノコ狩りの道具
基本的には、袋さえあれば何も要りません。気軽に出かけてみましょう。

【あれば便利な道具】
・ナイフキノコの根本を残して採取することで、来年も期待できます。
・カゴカゴに入れることによって、隙間から胞子を落としてやることができます。また、キノコが蒸れないうえ、型くずれがしにくいのが長所です。
・軍手手の汚れを防いだり、トゲが刺さらないようにするためです。蛇に咬まれても大丈夫?
・帽子クモの巣や枝などから頭を保護します。
・長靴ぬかるみ等の湿った場所が多いので、長靴の方が無難です。
3 キノコを探す
 さて、どこでキノコを探そうか。一般には森林の湿ったところですが キノコはいろんなところに生えます。時には自宅の庭にまで生えます。
 キノコ初心者は、あまり森の奥には入らず、とりあえず日の当たりにくい湿った林道、林道そばの林のふち、 浅い沢沿い、公園など危険が少ないところから始めて下さい。
 木を覚えるのも大変ですが、木とキノコは密接な関係があるので、 ある程度慣れたら、カラマツやトドマツ、ドングリの木などの下を探してみましょう。
 笹の密生した林やシダ植物が群生しているところにはキノコはほとんどないので注意。 小さなキノコは図鑑を見ても分からないことが多いので、特徴のある大きめのキノコを探しましょう

4 キノコを採る
キノコを見つけたなら、いよいよ収穫です。  基本的には根本を手でつかみ、左右に揺すると採れます。あまり力を入れると壊れてしまうので注意。出来れば根を残すように。 採れにくいキノコは、ナイフで切ります。
 採ったキノコは出来るだけ、落ち葉や土を落として下さい。 そのままにしておくと、ヒダの隙間に入ってしまい落としにくくなります。

5 キノコを鑑定する
持ち帰ったキノコは、図鑑などで鑑定します。 キノコを洗うと特徴が消えてしまいますので、決して洗わないでください。
写真通りの色で生えているとは限りません。最低でも3冊の図鑑は用意してください。
・生えていた場所は、土か倒木か、どんな林だったか
・カサの色・形、鱗片、ぬめりの有無、
・ヒダは密か疎か、色は、シミは、
・ヒダの付き方は、垂生、直生、上生
・クキの色は、ツバがあるか、中空か中実か
など様々な特徴から、キノコの種類を同定してみて下さい。 種類によってはニオイも鑑定の要素となります。 分からないキノコも多いので、無理せずに気楽に鑑定しましょう。

6 おわりに
 とにかくキノコに触れてみようという趣旨ですが、やみくもにキノコを採ってきても 結局分からずに捨ててしまうことになりますので、あくまでも、キノコを楽しむ、学ぶという ことを主眼において、キノコ狩りをしましょう。