*思いでの写真7/30追加しました♪*


+出会い 思い出 乳癌 手術?安楽死? 別れ + 

☆ケムちゃんは先天性の膝の無いポメラニアンでした。。☆

ケムちゃんとの出会いは22年前

新聞に”ポメラニアン2万円より(八王子)”と載っているのを見て
会社が終わってからすぐに八王子へ。
そこには、たくさんのポメの子犬達が遊んでいました。
子犬達は私を見て一斉に駆け寄ってきます。
「かわいい!!」 私の周りをぴょんぴょん飛び回る子犬達を一頭づつ抱き上げ、
ふと遠くの方を見ると
ハイハイしながら耳をさげ、しっぽを振り、懸命にこちらへ近づこうとしている
とても小さなポメラニアンがいました。
よく見ると後ろ足をズルズル引きずっています。
不自由な足を引きずって。。それでも私の所まで少しずつ少しずつ。。
他のポメちゃんはきれいに手入れをされているのに
その子だけ、毛玉がいっぱいで汚れていました。
やっと私のところまでたどり着き、体全体で喜んで、私の手をペロペロ舐めます。
他の元気なポメちゃんに踏まれながらも、それでも一生懸命「抱っこ抱っこ」と
甘えているように見えました。抱き上げると
他のポメとくらべて体もとても小さくて。。手のひらほどしかありません。
とてもかわいい顔をしています。
「この子は?」と聞くと「あ〜この子は足がわるくてね〜。」
「歩けるようになるんですか?」
「三本足で歩けるようにはなると思いますよ。」
後ろの左足の膝が無いので
関節が曲がっていて足を地面に付く事が出来ないのです。
でも他のどの子よりも顔がかわいらしく
そのけなげな姿にすっかり心を打たれてしまいました。
「この子ください」
びっくりしたブリーダーはあわててブラッシングし始めました。
耳の後ろに大きな毛玉ができてなかなかとけません。
耳の後ろだけでなく体中のあちこちに毛玉がゴロゴロとありました。
子犬が痛がって「クンクン」泣きます。
とても可愛そうになって、「いいですよ。そのままで。。」
この時生後45日 体重295g


我が家の一員となったケムちゃん

食も細く、体も小さく、下痢はするし、よく嘔吐しました。
既に疥癬という皮膚病にかかっていました。
ワクチンを打つまでは散歩は控えた方がいいのですが
早く歩けるようになるように、毎日朝と晩で1時間お散歩をしました。
生後70日で三本足で他の健康な子に負けないくらいの
猛スピードで走れるようにまでなりました。
生後90日(3ヶ月)頃までには皮膚の病気も完治しました。
ことばを覚えるのが得意なケムちゃんは「おすわり、まて、ふせ、ハウス、」は勿論
「ティッシュ・ジーパン・ブラシ・新聞・モンちゃん(猿のぬいぐるみ)・ボール・リードetc」
が分って私が言うものをきちんと持ってくるおりこうさんでした。
すべて生後3ヶ月頃までに覚えたのにはびっくりでした。

相変わらず食が細く1日の量はドックフード10gとジャーキー2本とチーズ1個程度
でしたが、その後は病気一つしない元気な
そしてとっても甘えん坊の可愛い子に成長しました。
成犬時の体重(1.6kg〜1.8kgを行ったり来たり)
毛が長くなり三本足も目立たなくなりました。

近くの大久保公園でお散歩をしているとたくさんのポメラニアンに会います。
犬に詳しそうな人に
「胴が詰まってていいポメラニアンですね〜。」とか「良い顔してるね〜」
ブリーダーをやっている人に
「足が悪くなかったらね〜残念だったね〜」
病院の先生にも「ずいぶん可愛い顔してるポメちゃんだね〜」
といつも声をかけられるケムちゃんでした。(親ばかですが。。(^○^))

★★★

乳癌

ケムちゃん(12歳)
おなかに小さな黒いしこりを見つけました。
病院へ連れていくと。。。
「癌だと思います。すぐ手術しましょう 悪性か良性か切ってみないとね。」
「いつにしますか?」
「手術ですか?」
「そうです。早くした方がいいです。」
「それでは。。。来週の土曜日にお願いします。」
病院がとても混んでいた事もあり詳しい説明も聞けないまま
病院を後にしました。

翌日、公園でお散歩中に
「かわいい顔したポメちゃんだね〜」と声を
かけてくれた見知らぬ女性に手術の事を話すと

「こんなに元気なのに手術なんて可愛そう。
癌の手術は小さいわんちゃんは精神的なショックで
手術をして間もなく死んでしまう子が多いそうですよ。
癌は手術をすると転移しやすくなるってよく言うでしょ〜
今、自覚症状なくこんなに元気なんだし、
犬の12歳は人間の60代くらいでしょ?
自覚症状が出て苦しくなった時に
安楽死を選んだ方が苦しまずに済むのかもよ」

この言葉にどうしたらいいのかものすごく迷いました。

手術以外の何か方法はないのだろうか?
手術後はどうなんだろうか?
獣医から詳しい説明を聞きたいと思い、何度か電話をしてみました。
混んでいる事を理由に親身に対応してくれませんでした。
「乳癌の手術はよくある事、手術後1日もすると自分でトイレにもいけるし。
そんなに悩まなくても大した事ではない」
と言っていました。
「大した事ではない??」

獣医の態度にも納得がいかなかったのですが、
手術では大変有名な所でしたので、
病院を変える事は考えませんでした。

自覚症状が出てからの安楽死・・・
苦しむかもしれない手術・・・
ずっと迷っていました。。。。

そして
手術(一時的な苦しみで病気が治る可能性)
を選択しました。

手術日当日
この日も相変わらず元気なケムちゃんでしたが
私の不安がケムにも伝わり、いつもは「行くよ!」
の言葉で、自分からすぐキャリーバックに入るのに
なかなか入ろうとしませんでした。


「老犬なので、麻酔を強くできませんから。。」
「手術中の痛みがわかると言う事ですか?」
「そうですね。」

麻酔を打って朦朧としているケムちゃん
手術台に置かれ白い布を掛けられ
私の目の前で手術が始まりました。
ケムの右側の胸からお腹にかけてメスが入りました。
「クゥ-ン クゥ-ン」
小さな声で泣いています。

「がんばって。。。。」
目をつぶって両手を合わせて祈りました。
金属の音と悲しげなケムの声が聞こえます.。。
どれだけ時間がたったでしょうか。。

「終わりました。自宅で安静にして下さい。癌細胞については一週間後
結果がわかります。」

胴に包帯を巻かれたケムはもう麻酔がとけて苦しいのか痛いのか
目で何かを訴えています。いつもの表情ではありません。
「お家へ帰る こわいよ 痛いよ。。」
自宅へ戻ってからのケムはぐったりして動こうとしません。
「がんばって。。元気になってね。お願いだから。。」

手術後1日目、食欲もなく水を少しなめる程度です。
ぐったりして動こうとしません。おトイレへ連れていって
支えられながらやっとおしっこをします。

手術後2日目、殆ど動こうとしません。
一人で歩けません。

手術後3日目、相変わらずの状態です。
日向ぼっこをさせようと思い外へ抱っこして連れていきました。
呼吸がすこし苦しそう。。

手術後4日目、声をかけると、しっぽを振って動こうとしますが、
やはり立てません。
大好きなささみのジャーキーを一本食べてくれました。
でも、呼吸がかなり苦しそうです。
術後の経過を見せに病院へ行きました。
傷口はきれいだとのこと
「呼吸がかなり苦しそうで歩けないんですが。。」
「床に置いてみて!」
言われたとおりケムを床に置きました。
獣医が「ほらほら こっちおいで」とケムを呼びます。
ますます緊張して、耳をひろげ、私の方を見て必死に立ち上がろうとしていますが
歩く事ができませんでした。

手術後5日目、始めて一人で立ち上がりました。でも歩く事はできません。
そわそわしているので、トイレに連れていくと真っ黒のうんちがでました。
「ちょっとだけ元気になったの?」

でも、呼吸が苦しそうです。
その晩、ケムの舌が青くなってきたのに気付き
病院へ連れていきました。

「なんか 興奮させた?」
「いいえ」
「肺に水がたまってる状態ですね。」
「人間が水に溺れてる状態と殆ど同じ状態になってます。」
「お願い! 先生助けてあげて!!」

何の注射かわかりませんが一本注射を打ってくれました。
そして、
「この注射、四時間後、背中に打ってあげて。」と
注射器を渡されました。
「えっ 私が打つんですか?」
「大丈夫だから・・」

いわれるがまま、自宅に戻りました。

その一時間後・・
私の膝の上で家族みんなが見守る中
1996年3月10日 午後9時23分
ケムちゃんは天使になりました。



公園で出会った見知らぬ女性の忠告が何度も何度も頭をよぎりました。
「あれだけ、迷っていながら・・なぜ、手術してしまったの?」
自分の下した判断を責めました。
そして悔やみました。
どんなに悔やんでもケムは戻ってこない。。
手術前の元気なケムちゃんを思い出します。。
苦しませてごめんね。。
ごめんね。。

ケムちゃん本当にごめんね。。。

たくさんの思い出をありがとね。。。


ポメラニアン ブリーダー LAM&Q−の家

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いつも一緒に・・・






























Script by ako's cyberpage+星空の猫たち