++ウエスト・ウイング・ストーリー++
ここは東京ビッグサイトウエストウイング4F。
特定の人には年に2回、聖地と化すところ。
「ああ・・・、私も行ってみたいなぁ・・・。」
娘の将来を心配する母親に、
ビックサイトへの外出を禁じられた少女が嘆いています。
と、そこへ魔法使いが現れました。
「嘆くことはない。私が魔法でビックサイトへ連れて行きましょう。」
「ああ!あなたは『千と千尋の神隠し』の湯バーバのコスプレですね!!」
「・・・。」
魔法使いの魔法によって、
少女はあっという間にビッグサイトの更衣室へ着きました。
「次は、コスプレチェックね!」
急ぐ少女の背中に魔法使いが声を掛けます。
「いいかい!更衣室の締め切り時間は15時だよ!!
15時を過ぎたら魔法が解けてしまうからね!」
男:「どうしても・・・ダメですか?」
スタッフ:「どうしても・・・ダメですね。」
おやおや、可愛そうに。チェックに引っ掛かってしまった人がいます。
でも、全裸なので仕方ありません。
コスプレ広場はただならぬ熱気です。
「あ!メイドさんだわ!!カワイイー!」
少女はメイド属性なので、大喜びです。
「きゃあああ!ゴーリーよ!!ゴーリーだわ!!!」
好きなキャラの気合入ったコスプレを見て、少女は大興奮。
こうして、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
「ピンポーン♪準備会よりお知らせです。
間もなく、更衣室を締め切らせていただきます・・・。」
「ハッ!いけない!!」
慌てて少女は更衣室へ戻ります。
急ぐ余り、少女は靴を落として行ってしまいました。
ごめん。大失敗。
特定の人間にしか分からないネタってどうよ。
シンデレラパロディにもなってません。
死んでやらぁ!
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‐ニ三ニ‐