磯で黒鯛やメジナ釣りをしていると夕マヅメにアジが回ってきて釣れることがあります。食べて美味しく家族も喜ぶ『アジ』、お土産に打ってつけですね。
そんなアジを『ときどき』狙ってみよう!
僕の釼崎や高磯での経験ですと6月頃までは25cm程のサイズがポツポツ、夏は豆アジや17cm程の小型が中心、9月以降は中型の25〜30cmのサイズが釣れます。
1.アジの生態
さて、アジ釣りの本題に入る前にアジについての知識を整理しましょう。
アジは身近な魚ですが釣り人が欲しい情報が書かれた資料があまり無く、神奈川県水産技術センターのHPに参考になる記述がありましたので参考資料とします。
神奈川県水産技術センター、『さかなのあれこれ(三谷勇氏、樋田史郎氏 2003年7月)』
上記資料の記述を簡単にまとめてみました。
(1)アジの成長
地域ごとに産卵の盛期は異なるものの、ほぼ1年中産卵している。1才魚で18cm前後、2才魚で26cm、3才魚で30cm、4才魚で32cm、5才魚で34cmに成長する。
1才魚以上になると大部分は沖合いで生活するが一部は『瀬付き』になる、水温が低下すると水深のある場所へ沈降する。
したがって我々地磯釣師のターゲットは高水温時期の瀬付きアジである。
(2)アジの食性
エサは毎日食べており、その日に食べたものは夜には消化してしまう。
最も活発にエサを食べるのは明け方と日没後しばらくの間。逆に絶食状態は8時〜16時と夜明け前の8〜10時間。
オキアミ、キビナゴ、ウルメイワシ、イカ類、ゴカイなどを食べている。
アジは明かりに向かう性質があるが、ほどよい明るさでなければ避ける。
タナは潮が早ければ浅く、緩ければ深い。
眼の構造上、下からエサを見るのがよく見える。嗅覚は良くは無い。
エサを眼で探すが、匂いや音も利用しているようだ。
2.アジの狙い方
さて、アジについての知識を整理したところで、地磯釣師はどのようにアジを狙ったら良いのか僕なりにまとめてみました。
梅雨の頃から秋にかけて、朝夕マヅメ前後に狙ってみる。
エサは手頃なオキアミやゴカイなど。
潮が緩いときはウキ下を深く、潮が早い時はウキ下を浅くしてみる。
3.私のアジ釣り方法
(1)仕掛け
『ときどきアジ組』なので、本格的な仕掛けは用意せずに普段使っているタックルを流用します。
竿、リール、電気ウキ、などはいつもと一緒。
ハリスは1.5号(いつもは2号だから、ちょびっと細くしてみます)
ハリはチヌの1号または2号。25cm級のアジではチヌ2号でも飲まれます(エサを吸い込んでいるのでしょうね)
アジが明かりに集まる性質を利用して、ハリのチモトに夜光玉0号を付けます。夜光玉がずれないようにガン玉4号などで止めます。
(2)エサとコマセ
オキアミブロック(4切:3kg)を半分にして2回の釣行に分けて使います。付けエサ用のオキアミもここから取ります。
コマセのオキアミはダイワ精工(株)の「オキアミまとめ」をさらさらっとかけてまとめます。1袋で5〜7回程の釣行に使えます。
2005年はヒロキューの「アジ爆釣物語」とアミのコマセをよく使いました。アミを狙ったポイントに投入しやすいです。
(3)釣り場
暗い時間帯に竿を出すので足場が良く、潮通しも良い場所に入っています。HGの釼崎ではベット島の磯や大きいワンドなどで良い釣果に恵まれています。
さあ皆で美味しいお土産をゲットしましょう!
「僕はこんなやり方でやっている」とか、「この場所でよく釣れる」なんてお話がありました情報交換しましょう!