ここにはマニメ「大地立つコンラート」の妄想補完があります。

ですが、表題は50のお題からとっているので、

そちらからも見ることが出来ます。

 

大丈夫な方は、スクロールGO!

 

 

 

散歩

 

城の中庭に大きな花壇があって、そこには母上のお気に入りの花が咲いている。

品種改良されて色んな名前の付いた花が、一面に咲き誇っている。

「母上が新しく出来た花にユーリとグレタの名をつけたそうだ。」

白鳩便で知らされた母からのそんな話をすると、すぐにでも見行こうとユーリが誘った。

そんな事を言い出すのは・・・大方執務で疲れて来ているせいだろうが、

誘われればやっぱりなんだか嬉しくて、こうして花壇までやってきたというわけ。

「いつ見ても、すっごい花壇!!」

「あぁ・・ほら、これじゃないか?『未来の毒女グレタ』というのは。」

「うわぁ〜・・・名前と違って、可愛らしい花だな。」

「後はお前の花だが・・・」

あたりを見回して、探すとユーリが短く、あ!と叫んだ。

「見つけたのか?」

「うん、ほら!『麗しのヴォルフラム』の隣!」

指差す先には青みの強いマーガレットのような花が見えた。

ユーリの花の名前は・・・いや、それよりも。

「ユーリ?どうして、ぼくの名の付いた花を知っているんだ?」

「え?・・・・なんで、かな?」

驚いているのはぼくの方なのに、同じく不思議そうに小首を傾げるユーリ。

腰をおろして下からユーリを見上げていると、

いつかどこかで見たような、そんな気さえしてきた。

「お前とぼくは、前にもあったこと、あるのかな?」

それは、不思議な近視感。

 

*******************************
2006/5/4

かなり遅い妄想補完になっちゃいましたが(笑)

過去に飛ばされたユーリが、当たり前のようにヴォルフの隣に立っているあのシーン。

現在の世界で、お散歩先でデジャヴを感じるがいい〜(な〜んてねVv)

 

.