きみは花のよう

 

人と魔族の関係は、固く痩せた土地が広がっているようなもの。

皆それに気付いているけれど、誰もそれを耕そうなんて思わない。

「それが当たり前なんだ」とただ見ているだけだ。

だけど。

ユーリは違う。

小さなその手で砂を割り、新しい種を撒く。

その手はいつしか、土に汚れ、石に傷つき、血を流していても。

いつか花が咲くことを夢見ながら、何度でも土を掘り、種をまく。

そしてそのことをまるで当たり前のことだと、ただ見ているだけのぼくらに笑いかけながら。

 

種から育ついくつもの思い。

お前はそれをいとおしげに見つめている。

 

だからぼくは、お前の咲かせた花を守る、花守になりたい。

 

 

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2005/10/20

ヴォルフから見たユーリの「眞魔国的構造改革」

 

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