きみの瞳をのぞきこむと
「・・・・綺麗。」
「・・・・なんだ、いきなり。」
「ヴォルフの瞳って深く澄んだ湖みたいな色だなって思って。」
ヴォルフは見つめるおれの瞳をまじまじと見つめた。
「ぼくはお前の漆黒の瞳、好きだぞ。」
「そっか。ありがと!」
ヴォルフの瞳の中で、おれが笑う。
おれも見たことの無い様な、幸せそうな顔で。
見詰め合った時、相手の瞳の中に自分が知らない顔の自分をみた時。
その顔が幸せそうだったら、気恥ずかしいけど、なんだか嬉しい。