さあブロンドのおつむをあげて,眠ってはだめよ
魔王ベットの上で、いつもの二人。
ブルーのパジャマとピンクのネグリジェで肩を寄せ合い座ってる。
「おいこら、寝るなってば!!」
「うる、ひゃい・・ぼきゅは、ねて・・な・・・じょっ!」
明らかに呂律の廻っていないヴォルフにおもわず苦笑。
「頼むよ〜ヴォルフ!あと10分なんだから!」
「だからっ・・ぼくは、ねて・・な・い・・ぐぐっ・・・」
「言いながら寝るなぁーーーっ!!」
ぐらんぐらんと舟を漕ぎ出したブロンドの頭を小さく叩く。
こんな事をすればいつもなら三倍返しでヴォルフの怒りの鉄拳をお見舞いされるところだが、
本日はその余裕もないらしい。
「ほらっ!あと3分!!・・・頼むよ〜、今年のお前の誕生日には一番に
おめでとうのキスしたいんだってば。」
おれの願いとヴォルフの睡魔、勝つのはどっち?
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