★☆★ ブライダルピンキー ★☆★
同棲生活も板についてきた陛下とぷーがとうとう結婚式をあげる事になりました。

もちろん衣装はグウェンダルに用意してもらい、眞魔国で一般的な窓問いとお披露目に加え、

庶民的な陛下に合わせてこじんまりとした地球流の式も行う事になりました。

「窓問いは、自分の性別に合わせた衣装だからな。

 ユーリの思うようなのが着てやれなくてすまないが・・・。」

「なにいってんの、ヴォルフ。その白いタキシードも凄く似合ってる。」

「ユーリ・・Vv」

「でも、明日のドレスも楽しみ〜♪」

「あぁ、期待しててくれ★」

本当に幸せそうな二人です。

 

 

そして次の日。

白いタキシードを着込み、かわいいヴォルフの元へ向かおうとしていた陛下を

呼び止めたのはグウェンダルとコンラートでした。

「陛下、今からヴォルフのところですか?」

「うん、そうだけど。どうかした??」

「いや・・・。お前に一言いっておきたい事があってな。」

 

 

そう言ってグウェンは腰から剣を抜き、ユーリの喉元に突きつけ・・・。

「いいかぁ!ヴォルフラムを、なかっ、泣かせたらっ、承知せんぞぉっ・・うぅぅ・・。」

よく見れば目も鼻も真っ赤に腫れているし、もはや花嫁の父状態です。

「グウェン、落ち着いて・・・。すいません、陛下、グウェンってば昨日からこの調子で。」

「あ、ははは・・っ、そー、だよな。可愛い弟だし・・。」

苦笑いの陛下に、次男は爽やかな笑顔を向けてこう言いました。

「陛下も大切な名づけ子ですが、ヴォルフも可愛い弟ですから、

 万一の場合はおれもグウェンと同じですから・・・覚悟し解いてくださいね?」

・・・ある種、グウェンよりもたちが悪い、次男でした。

 

 

「ヴォルフ、入るよ?」

「ユーリか?・・・どうぞ。」

中から躊躇いがちに響いたヴォルフの声にドキドキしながら扉を開けるとそこには・・。

「!?・・・・・・。」

「・・・・どうした?どこか、変か?」

「いや・・あまりにも、綺麗で。言葉に、ならなかった・・・。」

今世界で一番幸せなのは自分だな、と心で呟く陛下でした。

 

 

式が始まりました。

司祭の代わりに立ってくれたのはギュンターです。

「病める時も〜・・うぅ・・苦しい時も〜・・えぐっ・・おえっく・・・たが、互いを愛し〜・・」

ギュンターの泣きの入った誓いの言葉を聞きながらそれでも幸せな二人です。

「それでは式を終わります〜・・ひっく・・」

「え?!ギュンター、誓いのキスは!!??」

「べ〜い〜かぁ〜・・これ以上、私に苦行を強いるのですか〜・・うぇぇ・・・」

式場がギュン汁塗れになったので、結局そのまま式は終了。

 

 

その日の夜。ようやく二人きりになった陛下とぷー。

「思ったとおり、ドタバタになっちゃったけど。疲れた?ヴォルフ。」

「いや。ぼくたちらしい良い一日だった。」

にっこりと笑うヴォルフに、陛下は大事な事を思い出しました。

「誓いのキス、出来ずじまいだった!!」

 

 

「口づけ、か。さっきはギュンターに邪魔されたのだったな。」

そういってそっと向かい合わせで見つめてくるぷーの瞳に陛下はくらくらしています。

(絶対したいと思ってたのに、まじまじと見ると緊張する!!)

「どうした、ユーリ?だいしょうぶか??」

「・・・おれ、へなちょこだから・・・ごめん。」

「知ってる。でもそんなユーリが大好きだぞ?」

 

 

・・・ちゅっVv

意を決して陛下が落としたキスは、ぷーの柔らかなほっぺの上へ。

「ヴォルフ、へなちょこなおれだけどこれからもよろしくな。」

「ぼくこそ・・あ〜・・、不束者ですが?よろしく。」

地球語をたどたどしく口にするぷーのほっぺに、もう一度キスを。

二人の優しい時間は始まったばかりVv

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2005/6/9(2005/6/10改定)

はい!ブライダルピンキーの一番幸せな一日でした〜★

ブライダルでは以前皆様にアンケートでご協力いただいた「着せたい婚礼衣装は?」のナンバーワンだった、

白タキシード×白ドレスの組み合わせを形にしてみました。

どうでしょう??似合ってますか(笑)?

ここまでこぎつけたのは皆様のおかげです♪この場を借りて御礼申し上げます(ぺこり★)

ちなみに2番目に多かったのは黒タキシード×白タキシードでしたので、下の画像を載せております。

宜しければごらんくださいませ!!

 

 

↑こんな感じになりました★