そう言ってグウェンは腰から剣を抜き、ユーリの喉元に突きつけ・・・。 「いいかぁ!ヴォルフラムを、なかっ、泣かせたらっ、承知せんぞぉっ・・うぅぅ・・。」 よく見れば目も鼻も真っ赤に腫れているし、もはや花嫁の父状態です。 「グウェン、落ち着いて・・・。すいません、陛下、グウェンってば昨日からこの調子で。」 「あ、ははは・・っ、そー、だよな。可愛い弟だし・・。」 苦笑いの陛下に、次男は爽やかな笑顔を向けてこう言いました。 「陛下も大切な名づけ子ですが、ヴォルフも可愛い弟ですから、 万一の場合はおれもグウェンと同じですから・・・覚悟し解いてくださいね?」 ・・・ある種、グウェンよりもたちが悪い、次男でした。 |