欠けた月を見つめて、ヴォルフは愛しい人の名を呟くヴォルフ。
その背後に月明かりが照らす人影に、まだ気付かずに・・・。
風と同じくらいささやかにそれはヴォルフの耳元に響いてきました。
「ユーリ・・・?」
そして振り向けばそこには一番会いたかった人が。
「ユーリ?いつの間に戻ったんだ?こんな急に??」
「そりゃ当たり前!だってヴォルフの浴衣姿、ちょこっとしか見てないうちに
飛ばされるなんてそんなのあんまりだろ・・・って、ヴォルフ!今日も着てたの?」
「あぁ、少し着慣れておこうかと・・・」
目の前の浴衣姿のヴォルフをまじまじと見つめ、ユーリは嬉しそうに笑い、
でも今度はちょっと悔しそうな顔をして呟きます。
「こんな色っぽい姿、おれ以外には見せないでよ。」
実は結構独占欲の強い陛下は、湧き上がってきた焼もちを隠すように、
地球から持って帰って来たお土産をヴォルフに見せました。
「ヴォルフにぴったりの花束、もって帰って来たんだ。」
「花束?これが?どこにも花なんて咲いてないじゃないか!」
「咲くんだよ、今からね。」
そういうとライターをかちりと鳴らして陛下が笑います。
「花火をしよう。夏の終わりを、炎の花で締めよう。」
夏の終わり編でしたVv
花火フィギュア見つけてどうしてもやりたかったこのお話。
でもここに村田さん出したかったのに・・・onz
あ!ヴォルフ浴衣姿の全体図は、こちら ↓
見えずらいけどトンボ柄です(笑)