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* 祭りの後 *
楽しかったオンリーの後、帰って来た二人。
でも実は陛下はヴォルフに隠し事が一つあって・・・・。
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「いてて・・・ちょっと膝、ヤっちゃったかなぁ?」
そうなのです、陛下は旅の途中で膝を悪くしてしまったのです。
でもこんな姿をヴォルフに見せるとヴォルフが悲しむので、
今まで黙っていたのですが・・・。
「でもこれは治療しないと、ムリかなぁ?」
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「ユーリ!?」
ベットの上でこそこそやっていたユーリに声を掛けてきたのは
ヴォルフでした。
「お前っ、この足・・っ!なんでっ、こんな事に・・・っ!」
ユーリが思ったとおり、ヴォルフは動揺しています。
「たいしたことないって!大丈夫だからっ!」
「五月蝿いッ!かしてみろ!」 |
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治癒魔法を掛けようとヴォルフはユーリの足に手を当てます。 けれどユーリの足に降りてくるのは治癒の光ではなくて・・。 「ヴォルフ?・・・泣いてるの?」 ぱたぱたっと膝に掛かるのは温かなヴォルフの涙。 「・・・お前がぼくに隠し事などするからだ。」 ヴォルフはユーリを守りきれず怪我をさせた事も 悲しかったのですが、それよりもこれをユーリが 隠していたことのほうが悲しかったのです。 |
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涙が止まらなかったヴォルフは一旦部屋を出ると
救急セットを取ってきました。
治癒魔法を掛け、包帯を巻きながらもヴォルフは、黙ったまま。 ユーリも何となく言葉を掛ける事が出来ず、 真っ赤に泣き腫らした目でしゃくりあげながらももくもくと作業をする ヴォルフの姿をただじっと見つめていました。 |
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「おれ、怪我してるところをお前に見せたら、
その事でお前を悲しませるって思ったから黙ってたけど。
逆だったな。ごめん、ヴォルフ。」
包帯を巻き終わり、立ち去ろうとしたヴォルフの手をとり、
ユーリはそう呟きました。
そうして俯いたままのヴォルフを膝の上に引き上げました。
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「ユーリ!!?足がっ・・・っ!」 「平気。足はお前が魔力注いでくれたからもう痛みもないし。
でも・・・・今、おれの胸の中がすげー痛いんだ。」
「ユーリ・・・」
「おれが悪かったから、そんな顔してないで笑ってくれよ。
だってヴォルフの笑顔見たら、
どんな病気だって裸足で逃げ出すんだから。」
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陛下のお膝が壊れたのは本当の話です(笑)
普段から出したらその都度メンテナンスするんですけど、そのときに足が折れてるのを発見!
でもそれに気付いた時「これはいいネタが出来た!!!」と思って(笑)いまだ修理してないんですが、
ヴォルフの笑顔の為にも早くしてあげなくっちゃ♪
最後の画像だけ大きいのは・・・・・結構うまく撮れて嬉しかったので・・・ただそれだけです(笑) |
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