☆★☆ ぷーの新生活を覗く ☆★☆
***  劇的!?ビフォーアフター3 ***

 

* クリスマスに贈りたい物 *

 

 

 

「今が10段目だから・・・ここは長編みで・・・」

マ王部屋のベットの上でぷーがなにやらやっています。

「強くしすぎず〜・・弱くも駄目で〜・・・」

必死に目の前の作業に取り組んでいたぷーは

陛下が側に近づいていたことすら気づきません。

 

 

「ヴォ〜ルフ!!なにやってんの?」

「うわっ?!ユーリ!!!」

ぷーはとっさに手元のものを隠そうとしましたがあとのまつり。

すっかり陛下にはばれています。

「それって・・編み物?!い、いきなりどうしたんだ??」

 

 

「それは・・最近めっきり寒くなってきたし、

  でもお前はろーどわーくとやらを控える気配はないし、

 だからなにか防寒できるものがあればと思って

 兄上に相談を、そうしたら・・・」

「ヴォルフ・・・!」

陛下がぷーの優しい言葉にじ〜んとしていると、

恥ずかしかったのか、顔を真っ赤にしながらぷーは叫びます。

 

 

「だ、だ、だ、だいたいっ!お前がへなちょこなのがいけないんだ!

 一国の王が風邪など引いたら民も迷惑するしっ!

 だからぼくがこんな瑣末ごとで悩まなければいけないんだっ!

 ・・・おいっ!聞いてるのかっ、ユーリ!!」

「うん聞いてる。ちゃんと聞いてる。そんで、すっごく楽しみにしてる。」

怒りつつもその心のうちに溢れるぷーの優しさを知っている

陛下にしてみれば、なんと言われても嬉しくなってしまうのでした。

 

 

そして、数日後。

ようやくマフラーが編みあがりました。

「お前の好きな青空の色にしてみた。

 これをつけてろーどわーくにいくんだぞ!?いいな?」

「うん、わかってる。ありがとう。」

 

 

 

あったかいマフラーをつけて、

明日も陛下はロードワークに行くのでしょうね。

 

 

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2006/12/25
 

三男に手編みさせてみました。

兄上よりかはうまかったりして。

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