慟哭

 

「いっそお前を亡き者にし、ずっとそばにおいて置くというのも悪くない。」

剣を突きつけ、ユーリに掛けたその言葉。

その本心からの慟哭が、お前には聞こえないのか?

 

いついかなる時も一緒に側にいるという事は、

確かにちょっと窮屈で、苦しいのかもしれない。

だけどその反面、そうまでして側にいたいのだという気持ちを、

ないがしろにされるのは辛い。

ユーリが好きで、ユーリが大切で、ユーリがぼくの全て。

だけどユーリにとってぼくはそんな存在ではない。

突きつけられる真実は、痛くて苦いから、嫌い。

心をくれないのならいっそ、その身だけ。

その麗しの身姿だけでも側に置きたい。

誰にも触れさせない。

ぼくだけのユーリ。

そんな思いを抱くとき、体中の血潮がぼこぼこと沸き立つ音をたてるんだ。

ユーリ。

ぼくだけのユーリ。

 

だけど、魂の抜けたお前を前に、ぼくはどうしたと思う?

 

何も映さない漆黒の瞳を、

触れても動かない華奢な掌を、

「へなちょこゆーな!」と叫ぶこともない唇を。

 

________いらないって、思った。

 

そして、『帰ってきて』と祈った。

 

おかしいだろう?

心が手に入らないなら、器が欲しいと嘆くぼくが。

もう一度だけお前が笑ってくれるならなんだってするからと、

心の中で叫んでいたんだ。

 

 

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2005/6/27

先週のマニメは色んなヴォルフが見れましたね〜。

嫉妬するヴォルフ、怒るヴォルフ、脅すヴォルフに、慌てるヴォルフ。

心配そうなヴォルフに、驚くヴォルフに、嬉しそうなヴォルフ。

表情豊かで色んなのヴォルフを見ていて「あ〜・・この子はホントにユーリが全てなんだな」と改めて思いました。

そう思うと初っ端で剣を脅してる言葉だってもしかしたらあながち「脅し」じゃ無いのかも?

だったらユーリが意識を失っている間、介抱している彼の心境はきっと・・・と、もわもわ妄想開始☆

どこまでもどこまでもユーリが大好きなヴォルフが大好きです♪


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