「裏・闇からきた魔物」

PART 1  〜 きみの名を呼ぶほどに 〜

 

大きなケーキに乗った、可愛い砂糖菓子のお菓子。

アニシナに追いかけられる、ギュンターとグウェンダル。

腕組みしてなにやら画策中の村田とコンラッド。

そして、花畑で遊ぶグレタとベアトリスを見守る、おれとヴォルフラムの人形。

それはぼくらのごくごく日常の風景で、それは切り分けられたケーキの上で愛らしく笑っていたのに、

一口も口に入れないまま、床の上で無残に潰れてしまっていた。

________けれどおれはそれに気付かない。

 

目の前で攫われていく君のその顔が、目に焼きついて離れないから。

 

「ヴォルフラムッ!!!ヴォルフラムッ−ッ!!!」

思えばおかしなことばかりだ。

おれが名前を呼んで、君が振り返らないことなんて、なかったのに。

おれが名前を呼んで、君の足が止まらないなんて事、なかったのに。

「ヴォルフラム!!止まれよっっ!!おいっーーーーーっ!!」

目の前で、訳のわからない奴の馬に、荷物のように乗せられた君の金髪が揺れる。

慣れない馬の手綱を取りながら思う。

『君を、取り返す。かならず・・・。』

おれが名前を呼んで、振り返らない君なんて見たくない。

おれが名前を呼んで、止まらない君なんて見たくない。

 

_________________おれの側を離れていくなんて、ゆるさない。

 

 

 

 

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2005/9/6

先週今週と陛下が素敵過ぎます!!!ユヴォ万歳!!!

どうやら私の中で陛下は「ヴォルフがいて当たり前」「ヴォルフが自分を愛していて当たり前」と

思っている節があると考えているらしく・・・・なんかちょっと黒目の陛下になってしまいました(笑)

追うと逃げ、逃げると追うは真理なり??

 


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