1998年2月から3月

 

 タイルを貼るのはとても難しい。
 悪戦苦闘し、出来あがったお風呂に入ったときは、なんとも言えず気持ち良かった。

換気扇は近くのDIYセンターで購入した。
換気扇を付けたおかげで湿気知らずで、カビなどは生えてない。

すのこは、ベランダの床材の残りを利用したもの。腐りにくい材質なのでちょうどよかった。見た目にも暖かいし、実際に座っても冷たくない。

 

 お風呂を考える

  ログハウスの雑誌を見ると大抵は、ユニットバスをつけていることが多く湿気などを考えるとそれの方がログハウスのためには良いのであろうが、なんか味気なさを感じるので、自作することにした。
 まず、壁は、せっかくのログハウスだから木肌が見えるように肩のあたりまではタイルを貼り、それ以外は湿気対策としてログの隙間はコーキングで埋めログの表面は透明のウレタン塗装する。

 資材調達

 タイルをどれにしようかと考えていたら、ちょうど知合いが家を建て大理石があまったのをくれるというので使うことにした。風呂桶は、木製のものをつけようと考えていたが、ちょうど友人が引越しのために不要になった1人用のステンレス製のバスタブをいただけることになったのでそれを使うことにした。風呂釜は、長府製作所製のものを買った。この風呂釜は、石油を気化させバーナーで湯を沸かす方式なのでこのくらいの大きさの風呂桶だと真冬でも20分くらいあればすぐにお湯が沸く。風呂釜は、風呂場内に設置することにしたことと湯煙対策のために換気扇を付けることにした。 材料一式がそろったので施工に入る。風呂場は、ログハウス設計時に計画していたので、建設時に配水管や土間は作ったので、タイルを貼るところから作業に入る。

 施工

 タイルは、ログの壁にセトリングの関係で直接貼ることが出来ないことと、防水のことも考え防水性のあるボードを貼ることにした。ボードには、ねじ穴の上下に5センチほどスリットを入れて、木ねじでログの壁に固定する。次にタイルをこのボードに防水セメントを使って貼りつける。この防水セメントは、水を混ぜて使うのだが、普通のセメントと違って手に付くとなかなか取れないほど接着力が強くねばねばしている。このセメントを壁側に塗ってタイルを貼るのが本来のやりかたなのだろうが、難しい。うまく均等に壁に塗ることができないので、タイル側にセメントを付けて貼ることにした。タイルといっても20cmx20cmの大きいもので重い。セメントに混ぜる水がちょっとでも多いとタイルを貼ってしばらくして見るとずり下がってしまう。なかなかタイルがくっついてくれない。しょうがないから、10分、20分タイルがくっつくまで押さえていた。しかし、2−3枚貼ると要領がわかってくるタイルは、大理石だったので、比較的加工もしやすく石材用のサンダーの歯で切れた。タイルが貼り終えたところで目地を入れ仕上げる。
 床も壁同様にタイルで仕上げたが素足で接すると冷たいので、ベランダ床の残り材ですのこを作った。真冬でも冷たくなく、見た目にも暖かい。最後に換気口を外に出すために20cmx20cmの穴をあけなければいけない。ドリルで数カ所穴を開け、後は、のこぎりで切る。やってみると、結構しんどい作業である。

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