1995年11月
     

垂木を乗せると結構家らしくなってくる。この頃は、朝冷え込むと霜が降りるようになってきた。クリスマス前後に雪が降ると地元の方に聞いたのでそれまでにはなんとか屋根を完成させなければと休憩もせずに黙々と作業を続けた。

 

野地板は、凸と凹になっているので組合せるように組み込み釘で垂木に固定する。ひさしが張り出している分、面積が大きいので、やりがいのある作業だった。屋根の上に乗っていると子供の頃、屋根の上に上りたがったことを思い出す。

 

野地板を貼り終え防水シートを大きなホッチキスで止める。これで一応雨雪がしのげるようになった。窓が小さいためか昼間でも部屋の中が薄暗くなった。

 

11月でも日中日が射すとちょっと暑い。その上アスファルトシングルの照り返しでトレーナーを着ていると汗ばんでしまう。
 2日で大方屋根も貼り終え見た目完成。本格的な霜も降りました。

 

 重い垂木
雪が降る前にまず屋根を仕上げる。垂木を乗せる前に通しボルトを通す。上下のログ固定するボルトなのでやたら長いものがあったり、短いものがあったりしてどこにどの長さのものを使う。全部で30本くらいあり、上から通し下で座金とナットで止める。垂木を壁の上まで持ち上げるのだが、非常に重く一人では至難の技であるが、脚立やロープなどを使いひきずりあげた。1本の垂木を取り付けるためにいったい何回脚立を上り下りしたことだろう。足の筋肉が張ってくる。あとは、電動ドリルで付属の金具を使って垂木に木ねじで固定する。セトリング対策のために、金具は、スライド式になっている。 

 

 電気配線
電気配線は、設計を依頼する段階でコンセントの位置など決めておくために工場でカットするときにすでに電気配線用の穴がログの縦方向に開けられ壁の中に埋設するようになっているので垂木をすべて固定した後に電気配線を行う。この工事は、漏電などによる火災などがあるとたいへんなので、プロの電気屋さんにお願いした。

 

 屋根仕上げ
垂木をすべて固定した後、野地板をステンレス製のスクリュー釘で止める。スクリュー釘には、大きくねじがきってあり、抜けにくくなっている。そのためか、トンカチであまり強く打つと曲がったり、斜めになったり、丁寧に打たなければならない。野地板が張り終えたらその上に防水シートを貼る。そして、その上のアスファルトシングルという仕上げ材で屋根を葺く。アスファルトシングルは名前のとおりアスファルトでできていてはさみでも切れるので加工がしやすく専用の釘で止めるだけなので扱いやすい。防水シートやアスファルトシングルは、部材に付属は、していないので地元の金物店で購入した。そのとき、それらの名前は、マニュアルに出ていたので知ってはいたが、どうやって施工したらよいのかわからなかったので金物屋の店主に教えてもらった。

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