いつも……
目が覚めた…… 隣に誰かがいる…… 雪? そうか、一緒に暮らし始めたんだった……
今までは一人で寝ていた。目が覚めても手を広げても誰もいなかった。でも今は…… 雪がいる。そうか…… 一人じゃないんだ。
そっと雪の寝顔を見た。気持ちよさそうに微かに笑っているようにも見える。愛しい顔だ。雪が寝返りを打った。白い肩が見えた。そうか…… 昨日…… そのまま寝てしまったんだよな。思い出したら、熱くなってしまった。
肩が冷えるよ、雪? 布団を肩までひっぱり上げた。ゆっくりと雪の背中に近づいて、後ろからそおっと抱きしめた。あったかい……
肌から伝わる温かみがうれしい。雪の素肌のきめこまかさに思わず頬擦りしたくなる。しばらくそのままじっとしていたけど、たまらなくなって、手を後ろから雪の胸元に伸ばした。あ…… 手のひらに感じるあたたかい膨らみ、先端の固い突起。
「あ、ああん…… なに? 古代君?」
雪が目を覚ました。僕の手に反応したようだ。首だけくるっとまわして僕を見て、恥ずかしそうに微笑んだ。
「なあに? いやね…… 古代君ったら」
そういいながら、彼女も笑っている。
「雪……おはよう」
僕の手は、おだやかな言葉とは別の人格を持って雪の体を這い、もっと下の方へと勝手に動いてしまう。その手は雪の潤った部分を見つけると、狂喜している。
「あん……だめよ」
「じゃあ、やめた……」
「えっ?」
僕の意地悪い返事に雪はびっくりしている。ははは……ほらごらん。君も待ってたくせに。正直に言わないとダメだよ。
「古代君のばか……」
雪は桜貝のように頬を染める。その顔がまたなんともいえずかわいい。やっぱり今やめられるわけがないじゃないか。いつも…… こうして始まってしまう。僕と雪の朝の秘め事。
僕は雪を求めてからだ中を熱くする。雪はその体を開いて僕を迎えてくれる。温かい海に抱かれているようだ。母のようにあたたかい……
いつも…… きみがそばにいる。
いつも…… ぼくは君を…… 愛してる……
−お し ま い−