しよっか……

 


眩しい……

窓から朝日が差し込んできてるのか……

ああそっか、もう朝なんだ……

けど……まだ眠い……



星の海から帰ってきた次の日の朝は

余計にその明るさが眩しくて

遅い時間までベッドにもぐりこんでいたくなる



起きられないのは、まあ……

それだけでもないんだけど……はは



まあ、それはそれでいいとして……

肌に触れるブランケットの

さらりとした感触がとても心地よくて

ベッドから簡単には出られそうもない



寝るときは基本生まれたままの姿

一番楽だから

いろんな意味で……ね

ああ、もちろん、任務中は別だけどさっ




眩しさをできるだけ感じないように

目を閉じたまま

のっそりと横に手を伸ばしてみたけれど……



あれ?もういない

隣に寝ていたはずの彼女はどこへ……



耳を済ませると

バスルームあたりでカチャカチャと音が聞こえてきた

ああ、なんだ……

もう起きちゃったのか

早いなぁ



ちょっと残念な気分……

なにがって?

そりゃあ、まあ、その……むにゃむにゃむにゃ……



しばらくすると

とん、とん、と軽い足音がして

彼女がやって来た



あぁ? 僕を起こしに来たのかな?



けど……

まだ起きたくない

眠いし、それに……

だから僕は

ブランケットを頭からすっぽりとかぶった



が……



ふんわり甘い香りがしたと思ったら

あっという間に

僕が被っていたブランケットが

ふっ飛んでいった



でもって……なんと!

僕の上に

彼女はどっかりとまたがってきた!?



――うわっ!

思わず声を上げると、彼女は

――うふふ……

さも驚いただろうとでも言いたげに笑った



僕は上半身だけを少し起こして

彼女を睨んだ

――おい、おいっ 大胆な起こし方だな

――驚いた?

彼女が得意げに微笑む



ばぁか! 君が来ることなんて

最初からお見通しさっ

って……

これは口には出していない

僕の心の中だけの叫びだけどね



その代わりに僕は

眠気まなこを振り払うように

彼女の姿に目をやった



彼女はというと

すべすべの素肌に

ちょっとオレンジがかった淡いピンクのブラと

おそろいのボクサータイプのショーツをつけているだけ

昨夜のとは違うから(昨夜のはすごく色っぽいやつだった)

朝からシャワーでも浴びて着替えたんだろう



そのせいか

彼女の肌はいつもに増して

艶やかに輝いている



ドキリ……

そんな彼女の姿に

僕の心と体は

一気に鼓動と行動を始めた



――あんっ……

僕の体の変化に反応して

僕の股間の上に乗っていた

彼女の腰がピクンと上下した



それから彼女は

艶やかな笑みを浮かべながら

何も着ていない僕の体を

胸から下へとゆっくりと視線を這わせ……

その視線が僕の体のあちこちに

ピリピリと電流を走らせた



そして……

もう一度顔を上げて僕の顔を見ると

――うふん

と、意味深に微笑み

――ねぇ……

と、甘えん坊の猫のような声で囁いた



さらに彼女は……

こう言ったんだ







――しよっか



そうして……

彼女の唇がゆっくりと僕の唇へと近づいてきて……




あとは……










もちろん、受けて立つのみ!!


−お わ り−

(背景イラスト めいしゃんさん)


めいしゃんさんにいただいた10周年のお祝いのイラストに、久々の妄想魂がめらめら(^^;) こんな古代君のモノローグができちゃいました!

なんてったって、雪ちゃんのこの視線!! 誘ってるよねぇ〜ずえったい! でもって、古代君の笑み、絶対に受けてたってるよね!!(爆)

めいしゃんさんのステキなイラスト原寸大はこちらからどうぞ!

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