『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』 あいの好き勝手レビュー!!(*^^*)

 
公開前には、いろいろとすったもんだがあった『復活篇』ですが、やっとこ公開にこぎつけて1ヶ月。まもなく、または既に上映を終了するかした映画館が多数を占める今日この頃。

遅ればせながら、先日やっと私も見てきました!!

ということで、その感想やら突っ込み!?やらを、徒然と書いていきますね!

ちなみに、内容完全ネタバレですので、まだご覧になってなくて、あとでDVDが出たら見ようと思っていらっしゃる方は、ご注意ください!!



 
その1 総評価
まずは、最初に総括をいっちゃいます! 評価としては、5段階評価で4をあげたいと……

以下に色々書いてるわりに評価高いんじゃない?と思われるかもしれませんが、これが『愛』ですわ〜!(*^^*)

もうほんと、いっぱい突っ込みどころがあるんです! おいおいちょっと!ってところも、そりゃないでしょ!ってところもあるんですが、でも、楽しかったんです。面白かったんです。

2時間20分という長い上映時間も、まったく長く感じませんでした。随所で、涙がウルウルしてきました(いろんな意味で……)

文句を言いたいのは、愛するがゆえ、どんな作品だろうが、ヤマトを愛し守り続けたいという思いは、消えないのだと、痛感した映画でした。

でももちろん、褒められる点もありましたよ、たくさん! それも含めて、詳細は次の項以降に……
 
その2 事前知識
今回の作品を見る前の事前知識ですが、私個人としては、ネタバレは120%OKな人間なので、知りえる限りの情報はチェックした上での映画鑑賞となりました。

全体のストーリー、キャラの設定、ラストがどうなるか、も含めて、結構インプットして行きました。
私が見る前に、ご覧になった方のレビューもたくさん読みましたし、批判も評価も観客動員状況も把握済でした。

そのせいか、ある程度の覚悟が出来ていたので、いろんな痛い設定も、あまり大きなショックはなしで見ることが出来たのは、よかったと思います。

また、大勢の方が、1回では理解不可能だったというストーリー展開にも、それほど戸惑うことなく、割合すんなりと流れに乗ることが出来たと思います。
もちろん、深いところまで全部理解できたかどうかは、わかりませんけどね!(^^;)

ということで、事前知識の収拾は、とても役に立ったな〜と思ってます。
 
その3 声優さんの設定
まずは、古代君(って言ってもいいのかなぁ>38歳(^^;))の声。これは、致し方ないです。いらっしゃらないのですから、富山さんが……(;_;)

でも……やっぱりヤマちゃんはヤマちゃんで、富山さんではありえなく…… ごめんなさい、ヤマちゃん。ヤマちゃんは素晴らしい声優さんです。すごい声優さんです!!

でもやっぱり違います。古代君は、古代君は……

富山さんがあまりにも早く逝ってしまったこと、今もまだとても残念に思っています。


それから、雪ちゃん(ってこっちも、それでいいのか!?>38歳(^^;))

何で声が違うんじゃぁ〜〜〜〜(;_;) 出番は少ないけど、でも大切な存在。だからやっぱり、あの麻上さんの声が欲しかった!!

その上、今回の声優さんの声は、可愛らしすぎじゃないですか? せめて38歳の大人の女性の色気を感じさせる声優さんを使ってほしかったです。


旧キャラさんたちの声は、それぞれ元の方があてられていたのは、嬉しかったです。皆さんご健在で活躍されていることを、とても嬉しく思います!!

あと、伊武さんが、名将ゴルイ提督をあてられてたのも、嬉しかったですね。

新キャラさんたちの声ですが、こちらは、私はあまりよくわからないのですが、一緒に見た娘の話で、最近の結構有名な声優さんたちが、あてられてたそうです。

最近の声優さんは、本当に芸達者で元気で声だけでなく、歌や舞台でも活躍されていて、本当に頼もしい限りですね。

こちらも、私としては、十分満足しました。
 
その4 各キャラクター設定(地球側のキャラたち)
もちろん、私にとってのこの作品の最大注目にして最悪の設定は、古代家の設定です!

特に古代君!!

地球の平和になじめず宇宙をさすらう?貨物船の船長として、3年間も地球に帰らず……ですって!?

おもわず、「あほか……」とつぶやいてしまいました(-_-;)

イスカンダルへの旅から始まって、完結編でヤマトがアクエリアスに沈むまで、古代君と雪は一体どんな愛をはぐくんでいたと思っているのでしょうか?

古代君の名セリフ

『我々がしなければならなかったことは、戦うことじゃない。愛し合うことだった!!』

これは、妻子をほったらかして3年間も宇宙を放浪するために、吐露した言葉ですか!?

わかりませんね……

まあ、人の心はうつろうものとは言いますが、私の愛する古代君にだけは、うつろってもらいたくないですね。

もちろん、復活篇の中では、古代君の雪奥様への愛を感じさせるシーンは、何箇所かでてきました。それは評価します。

だけど、失って知る本当の愛ってのは、今更感じてる場合じゃないでしょう! 古代君、イスカンダルからの帰りに十二分に感じているはずでしょう〜!

ただ、フォローとして言うと、こういう夫婦関係設定が絶対間違ってるというわけではありません。
他の作品だったり、他のキャラだったら、こんな風な設定も、あってしかりと思うわけです。っていうか、ありがちな設定だろうなぁ〜とも思うのです……

でも、私が愛してやまない古代君と雪ちゃんの関係をこんな風に設定してしまったことに、どうしても納得がいかないだけなんです、はい!

それと、かつての英雄が落ちぶれていたという設定も、確かにありがちな話。

過去の歴史を紐解いても、戦国時代の雄織田信長しかり、フランス皇帝ナポレオンしかり……

戦国の世で活躍するヒーローは、平和な世になると用済みということは、ありえるのかもしれませんね。

でも、古代君には、戦いに輝くすぐれた戦士だけではなく、平和時にも守れる力を持った平和の象徴にもなって欲しいのです、私は!!

戦国大名の中にも、平和な江戸時代になっても、国を守り続けた優秀な方々もいたのですから……


ところで、古代君の防衛軍の地位ですが、貨物船船長から、いきなり移民船団護衛艦司令ですか?

真田さんが呼び寄せたそうですが、すごい権限っすね(^^;) 貨物船も一応地球防衛軍所属の貨物船なんでしょうね?

民間に所属してたとしたら、いきなり呼び寄せて、司令なんてのも、さらに難しそうですしね〜〜

古代君自分の部下もヤマトに乗せてるところからも、たぶん、地球防衛軍所属からは離れてなかったんだろうと、勝手に解釈しています。

ところで、ラスト近くで、娘の美雪ちゃんを救助に向う古代君ですが……
なぜか救命艇ではなく、愛機コスモゼロ。まだあったんだぁ〜 いや、新バージョンの機なのか?(^^;)

それはいいとして、わざとらしく若者達を制止して出てったのも、なんだかなぁでしたが、さらに、1人だけ遭難したわけじゃないの美雪ちゃんを助けに行くのに、残り一人しか乗れないはずのコスモゼロで行く?ってのは、なんざんしょね?(^^;)

ということでフォローを……

きっと、スピードの出るコスモゼロで、まず遭難艇を探し出し、その後、ヤマトに急報、そして自分が先に探索をしていたところ、偶然にも美雪ちゃんを一番に発見した。

その後、救命艇も到着、他の方々も救助して、自分はゼロに美雪ちゃんを乗せて帰還。

てのでいいですかね?(笑)

ってことで、古代君について書いてたら、エンドレスに燃えそうなんで、この辺でやめときます(^^;) 


はい、今度は雪奥様。

な、なんですかぁ〜〜〜(^^;) 行方不明になってしまうのは、辛いけど、まあ仕方ないとして(っていうか、必ず無事に見つかるという前提の元にですが)唯一の出番シーンが、あれですか!?(-_-;)

PART1ヤマトにもあったサービスシーンってやつですかい!?(-_-;) はぁ〜〜〜(^^;)

もう、なんもいえましぇん……

でも、38歳女ざかり、なんとも色っぽい美しいプロポーションでしたなぁ〜 古代の旦那!! 3年もほっとくなんて、あんた、やっぱりドアホでんがなぁ〜!(爆)

それから、地球移民船団の団長という地位ですが、こりゃまたすごい設定ですな(^^;)
夫である古代君がいない今、自分がその立場に立たねばと、大役を受けたとありましたが、一体それまで防衛軍内でどんなお仕事されてたんでしょうね?
参謀長官補佐くらいの仕事してたのかも!? すごいですぅ〜〜!!

この点は、スーパーレディー雪ちゃんを推奨する私としては、拍手拍手です(笑)


そしてそして! 今回の目玉キャラ、古代美雪ちゃん!! おん年16歳のピチピチギャル!!(←ふるぅ〜(^^;))

古代君と雪ちゃんの娘ってことで、もちろん、かわゆいお嬢さんですね!
どっちかというと、古代君のほうに似てる感じかなぁ? 性格的にも似てそうだし(^^;)

あのミニスカは、なんとも眩しい! すらりと伸びた脚もそそられますな(おぢさん化してる!?)
うちの娘曰く、「アナライザーと代わりたくなるぅ〜」(爆) いえ、ほら、最後のほうで、お姫様抱っこするでしょ? そのシーンのことのようです(^^;)

あと、父に反抗する娘心は、まあ、よくある話ですね。

私の中の古代家では、次男坊の航君が、思春期にそういう思いをするお話をプロットとして持ってるんですよ。

うちの古代君は、辺境なんかへフラフラ?と行ったりはしませんけど、やっぱり、お母さんをほっぽって仕事中心のお父さんに、反抗しちゃうっていうか……ね。

美雪ちゃんの場合も、お父さんにもっともっと甘えたくて、かまって貰いたくて、その反対の行動を取ってるって感じでしたね。

二人の確執についても、時間が取れればもっと詳細に語ってもらいたかったです。

でも、年頃の娘に久々に会って戸惑う古代君、かわゆいわぁ〜〜(*^^*)

だけど、古代君38歳にしては、若すぎですよねぇ〜 美雪ちゃんと並んだら、ヘタしたら年の差恋人と言っても通りそう(^^;)

あと、16歳で、佐渡先生ンちで、獣医修行ですか? 学校はどうなってんでしょ? 普通なら花のじょしこーせーのはずですが……?? そのへん、よくわからんな(^^;)

まあ、彼女も第2部があったら、ヤマトで活躍するかも?な存在のようですね。
この世界の古代父娘がどんな風に活躍するのかを楽しみに待ちたいところです。


次に、旧キャラたちの扱いについて、こちらはおおむね評価したいなと思います。

真田さんも頑張ってくれてたし、島次郎君も立派に大人になって……ううっ(;_;)

で、真田さんって、宇宙科学局長官だそうですが、もしかしたら、藤堂さんの立場じゃない?いや、地球大統領かも?って思ってしまったのは、私だけですか?(^^;)

まあ、どちらにしても、相当な権力を持っていることだけは事実ですね。すごいです、いろんな意味で……

太助君(←君と呼ぶ年じゃない!?)も、ダイエットと筋肉増強に成功したようで……(爆)
スパナを持って威張るシーンなんて、なんだかほんと成長したよなぁ、とこちらもウルル状態でした(*^^*)

佐渡先生とアナ君は相変わらずで、いや、佐渡先生はいくつなんじゃ?と密かに思いつつも……(^^;)

それより、ミー君、あんた何歳? 子猫って佐渡先生がつぶやいてた気がするんだけど、きみはぁ〜化け猫かい?それとも3代目ミー君かなぁ〜〜〜(^^;)(^^;)

残りの出て来なかったメンバーたちのその後も知りたいもんですよね〜〜!
ヤマト3バカトリオ!?(誰のこと!? いやぁ〜そのぉ〜〜(^^;) うちのサイト内でのことですけどね>3バカ)が揃って出てこなかったし、山崎さんとか加藤四郎君とか……

まあ、あの新コスモパルサー隊隊長小林君の制服が途中から変わったのは、四郎君のを古代君が譲り渡したという設定が、ボツシーンにあったそうですが、でもじゃあ、四郎君はいずこに!?

第2部があれば、誰かまた出てきて欲しいですねぇ〜〜


そして、新キャラたちですが……

一番渋いキャラだったのは、言わずと知れた大村さん。

彼は、古代君が貨物船船長時代の副長のようですが、古代君が辺境にいるのも不自然としたら、あんなに立派な方が古代君と同じく辺境で貨物船の副長してるのも、不自然ですな(^^;)

でも、そのまま、古代君がヤマト艦長に就任すると、当然のように副艦長に就任したあたりを考えると、もしかすると、実はこんなこともあろうかと、真田さんあたりから特命を受けていた防衛軍の高官だったのかも!?

だって、最後のまたもやいらない特攻の時にも、若いもんじゃ扱えないっていう特殊艦しなのをいとも簡単に操艦してましたからねぇ〜

でもやっぱり特攻かぁ…… はぁ〜〜 ため息しか出ませんな。映画リアルタイム時は、もちろん、涙必死堪え見ておりましたが……

あと、若い方たちは……

えっと、まあ、あんなもんでしょうかね(^^;) 軽すぎとか頼りなげ、とかいろんなコメントがあるのを見ましたが、まあ、それもそうですけど、今時の若者ってことを考えると、あんなもんかなぁ〜って気もします。

平和な時代を過ごしてきた彼らに、切迫した思いや暗い影はあまりないのでしょう。

皆、イスカンダルへ行った時の古代君達よりは年上だし、しっかりしてましたね。戦闘シーンとかも、ほとんど危なげなかったし……

特に生きてるんだか死んでんだかわからない終わり方をされてしまった第3艦橋の華、折原真帆ちゃんなんか、アンドロイドのようにキーボード打ちまくってすごかったわ〜〜(*^0^*)

新戦闘班長の上条了君も、なかなかの力量の持ち主のようでしたね。途中ちょっと叱られたのと、最後に古代艦長にいいところを持ってかれたのはご愛嬌って事で……(笑)

ちなみに、彼の名前を初めて見た時は、うちの『上条諒』さんのご親戚?甥っ子?(息子だとちょっと年が合わんな……とか(^^;))とか思ったりして(爆)

偶然の一致にしても、なんだか微妙な笑みが漏れる名前でした。

ただ、新キャラたち、旧キャラに加えての参戦&数が多くて、1人1人のもっと深いところに踏み込めなかったのが、残念ではありますね。
TVシリーズとかだと、もっといろんな姿を見ることもできるのになぁ、と惜しい気もします。有り得ないけど(^^;)
 
その5 各キャラクター設定(宇宙人側のキャラたち)
これまたいっぱいいましたねぇ〜〜〜! 星間国家がいっぱいあって、戦艦もいろいろあって、どれがどの星の戦艦と人なのか、1回見ただけじゃ、覚え切れませんでした(^^;)

もちろん、ゴルイ提督の艦だけは、ちょっと別でしたけどね。すごく美味しい役回りをしてらっしゃいましたね〜

で、そのゴルイ提督。確かに素晴らしい人物で、その部下たちも素晴らしいし、彼の星のエトス国民(っていうのかな?)も素晴らしい人々のようでしたね。
しかし、武士道とかそういうのが、他のお星様にもあるんだぁ〜と、変に感心しちゃったのは、ご愛嬌?(^^;)

ただ……最後は、ヤマト御用達!?やっぱり特攻!……ってのは、なんだかなぁ〜な気がしなくもありませんけれど。

もちろん、後で書いてるから、こんなことも書くんですが、映画見てるときは、うううっ(;_;)と涙を堪えつつ、鼻をすすりつつ、なんていいオノコなんだぁ〜〜と目頭を熱くしておりましたよ、はい!!

それから、アマール星の女王様は、美しかったですね〜〜 シバの女王を思い起こしました。
今回は宇宙の女神様が出てこなかったので、この方が、その代わりかな? とすると、亡くならなくてよかったわぁ〜〜(*^^*) ほんと。

パスカル将軍も、渋く決めてましたね。またもや特攻しちゃったのは、なんというか、もう、いいかげんにしてほし〜なぁ〜でしたけれど……

最後に、敵キャラたちですが、まあ、SUS軍のキャラたちは、別にどうってことないって感じですかね。よくある悪役さんたちでした。

……が、最後のメッツラー変貌後の変な物の怪!?ですが(^^;) ありゃ、なんですかいな?

今回は、宇宙にどデカク登場する女神様がでてこなかったかわりに、艦内にまで勝手に忍び込む宇宙の悪魔登場ってことかしらん?

別次元の存在ってことで、この次元とは全く異質だということをあらわしたかったんでしょうが、しかし、よくわからん奴です。

まあ、簡単には死なないみたいなんで、第2部(何度も書きますが、あればですが(^^;))では、また悪役の親玉(子分か?)として出てきそうですね。どうでもいいけど……

いやぁ、キャラのことを書いてたら、キリないったら、ありゃしませんね〜 まだまだ、書き足りませんが、このあたりでやめときます。
 
その6 ストーリー設定
今回のメインテーマは、移動ブラックホールがやってくる、地球が滅ぶのでその前に住民を移住させる、というもの。

16年後の地球、繁栄を極めてたようですね。科学力もあんなどデカイ移民船を大量に作れるだけの力があるようですし……
あの船団の多さには、驚かされました。いや、地球全人類を移動させるんですから、それくらいはいるんでしょうけれど……

これはいいんですが、あのヤマト3で、簡単に見つけられなかった移住先、随分簡単に見つかったんですねぇ〜〜

って、突っ込んじゃ駄目でした!?(^^;)(^^;)

ま、それもいいとして……ちょっと真面目に、全体の流れですが、私はまあそれほど奇抜な展開ではないけれど、でも、割合素直で、いい展開だと思いました。

事前知識のところにも書きましたが、私がヤマトを良く知ってるからなのか、事前知識をある程度入れてたからなのか、結構コメントで多かった、1回じゃ話がすっ飛ばされてるみたいで、よくわからない、ということは、私個人は全く感じなかったですね。

若干、話がはしょり気味のところはありましたが、それは映画の場合はいつものことですし、これだけの規模の話をよくまとめていたと思います。

ただ、気になったのは、SUSやアマール星の設定ですね。

SUSは、平和を維持するという名の元で、実は強力な軍事力で星間国家連合の他の星々を支配している。

アマール星は、なんとか資源があるために守られてはいるが、実はちょっと逆らうと、あっという間に力でねじ伏せられてしまう、少々科学力の発展が遅れた星。

これらは、今現在の地球のとある国々を連想させるものになっているようです。

政治思想をここに持ち込みたくないので、どの国かは書きませんが、アマール星のデザインや星の人たちの肌の色、風景などからも、それを連想させます。

そして、古代君に「正義のためには、戦うことも必要である」と言わせてみたり、アマールの人々が、「正義のために、国民最後の一人まで戦う」という主旨のことを言わせてみたりと……

このあたりも、とある国のとある思想っぽいですよね。

先のキャラのところでも書きましたが、古代君が、PART1で言った『我々がしなければならなかったのは、戦うことじゃない。愛し合うことだった』という言葉は、残念ながら生かされていないと思わざるをえません。

これは、当然原案を考えたI氏の思惑が大きく反映しているんでしょうね。

今の世界情勢に置かれた日本の位置を否定しかねない微妙な思想であると言えるかもしれません。

これが良いとか悪いとか以前に、ヤマトの世界に、こういう今の世界情勢に対するとある側の思想を組み込むというのは、やはり、私としては賛同しかねるところがありました。
 
その7 戦闘シーン(映像的なものも含め)
これは、すごいですねぇ〜〜 カッコイイですねぇ〜〜〜!!!

もうなんていうか、昔の透明なシートに絵を書いて動かしていた時代と全然違うんだって、分かってはいたんですが、もう思いっきり思い知らしてくれた感じです。

戦艦の描写もすごくリアルで動きもすばやいし、やっぱりあの移民船の圧倒的な大きさにも感動しました。

戦闘シーンで一番おおっ!と来たのは、多分皆様も同じ場面を思い浮かべられてると思うんですが、ヤマトが、移民船の前に、ど〜〜んと立ちはだかったシーンですよね!!

いやぁ〜〜 あそこは、まさにヤマトダマシイ!感涙します。ゴルイ提督もあれにやられて、ヤマトに傾倒したみたいですしね!

でも、あの移民船のでっかさに、思わず「ヤマトがマンションの前に立ちはだかってる……」と思ってしまいました。

ね、思いません?(^^;)

それから、波動砲のシーンもかっこよかったですね〜〜 6連発! ちょっと安易にバンバン撃ちすぎっていうのは、さておき、やっぱり波動砲はすごいっ!!

最後の6連発分を一気に放出するイベントも、思わず「さなださぁ〜〜ん!」と拝みたくなりました(笑)

そして、なんと言っても、古代艦長のセリフ!

『我々が守るべきはヤマトではない、地球だ!!』

きゃぁ〜〜〜!!パチパチパチッ!! 古代くぅ〜〜〜ん!!(*^ー^*)

はい、壊れてます(^^;)

でも、当たり前ですが、戦闘シーン多いですねぇ〜〜 いえ、ほんとかっこいいんですが、個人的には、もっと人間模様が見たかったという気持ちもすごくあります。

ラストの異次元から敵の本拠地が出たり消えたりするシーン、長すぎ……の感。で、なぜにそこには水しぶきが???(^^;)

それから、相変わらず宇宙空間なのに、打ち落とされた艦は落ちていくのはなぜでしょう? 重力のない宇宙空間で、落ちるってどこへ……???

それと、パネルに表示される文字なんですが、英語が出てくるのは、まあ普通として、日本語がそれも毛筆体で出てくるのが、なんとも不思議な感じでした。何故に日本語?それも毛筆体??ってね(^^;)

だはは…… まあ、このあたりを突っ込みだすと、キリがないので、この辺でおしまいにします。

でも、ほんと、何度も書きますが、最近のCGアニメ技術は、本当にすごいです! この最新の技術で描かれたヤマトの戦闘シーンを見れただけでも、復活篇を見た甲斐があったと言っても過言ではありません。

ヤマト、やっぱりかっこいいですぅ〜〜〜〜〜!!
 
その8 BGMについて
ヤマトのBGMと言えば、もちろん宮川泰さん、そして、羽田健太郎さん……でも、もうお二方ともいらっしゃらない。残念です。

で、今回のBGMですが、基本的には、この二方の作曲した曲がアレンジして使われていたようですね。音楽監督も、当時を知る方がやられたようですが、特に新曲BGMはありませんでした。

ヤマトの音楽……やっぱりいつ聞いてもいいですね〜

特になんてったって、ヤマト発進のシーン!! ヤマトが動き出すと同時に、ヤマト主題歌のイントロが始まると、何度見てもジーンと涙が湧いてきます。力もわいてきます!!

ただ……アルフィーにうらみもつらみもありませんが、あれはやっぱり興ざめですね。やっぱりささきさんの太い声でヤマトの主題歌を歌って欲しかったです。残念……

でも逆に、ラストのテロップとともに流れるアルフィーの新曲『この愛を捧げて』はとてもいい曲でしたよ!
「さらば」の時の沢田研二さんの『ヤマトより愛をこめて』も、あのラストですから涙ダダもれ(^^;)の中、胸に響きましたが、それに次ぐくらいよかったです。

あと、いただけなかったのは、後半の戦闘シーンのクラシック曲の流用。
まだ最初の方はよかったんですが、敵の要塞が出現する頃から、どうも映像と音楽がちぐはぐな感じが、すごくしました。

ここはやっぱり敵用の新曲作るべきだったんじゃないかなぁ?
だって、「さらば」の時の白色彗星のテーマは、もうほんと鳥肌物でしたもんね〜〜!

今回は、予算なかった??(^^;) それとも、宮川氏を超えるものを作ることができなかったのかも……? かえすがえすも惜しい方を亡くしたものです。
 
その9 今後について
さて、本編ラストで、『第一部 完』を堂々と書ききったN氏。第二部の構想はもう既にあるようですが、はてさて、果たして製作することができるのかが、大問題ですね〜〜

異次元の敵は、まだそのへんでうろうろしてそうだし、なによりも、雪奥様を探しに行かねばならないですからね〜〜

どんなことがあろうとも、この続きは、形にしてもらわないと困ります、うん!

……といいつつも、正直、この復活篇が大成功に終わったのか、というと、ファンと言えども、YES!!と声高らかに答えられないのも事実。

最初からわかってはいましたが、昔からのコアファンは、必ず見に行くし、行けなくてもDVDを手にはするでしょう。

でも、ブームに乗っただけのファンは、今更って感じの人も多いでしょうし、今の若い人たちがどれだけ動いたかは、大いに疑問です。

でも、若い人に共感を与えられない映画だったかと言うと、私事ですが、我が娘によると、「感動した!」と言ってくれました。

彼女は、ヤマトファンでもないし、ヤマトはPART1もほとんど知らないですが、『守る強さを知る映画』だったそうです。

これは、彼女が好きなとあるゲームのうたい文句が『守る強さを知るRPG』だったそうですが、そのうたい文句ほど、そのゲームではそれを感じられなかったらしいんですが、ヤマト復活篇を見て、「これがまさにそれだ!」と感じたそうです。

今回のヤマト復活篇のテーマが、「地球を守るための愛」だとすれば、まさにそれを彼女は感じたわけで、そういう点では、若い人にも通じるものがあったのかな?と思ったわけです。

もちろん、感じ方は人それぞれ、それに、実際どれだけ若い人に足を運んでくれたかというと、やはり物足りなさを感じざるをえません。


そろそろ上映を終了する館も増えてきていますが、興行成績的にも、満足とはいえない結果のではないでしょうかね?

ちょっと前、映画のオフィシャルブログで見た数字が、観客動員数30万人ということでしたが、これは決して多い数字じゃないでしょう。
製作発表の時、某氏が超えたい?と言っていた「ポニョ」は1200万人以上の動員だったことを見れば、どれくらい違うかは一目瞭然ってところでしょう。

実際この映画が、赤字になるのか黒字になるのか、私は全くの素人でよくわかりませんが、少なくとも大成功!と言うことは難しいと思われます。


ヤマト復活篇の今後…… もうこれ以上深い傷を負ってほしくない気持ちと、始めてしまったこの話のけりをきちんとつけてほしい気持ちが、今もずっと入り乱れている私です。




最後になりましたが、日頃から宣言していましたが、この映画の内容について、私としては、完結編までのヤマトとは、一線を画すという気持ちに変わりはありません。

ヤマト本編の時間軸の中に、この復活篇は入らない認識で、今後ともこの作品を応援していこうと思います。

そういう点で、今後とも、この作品に登場するキャラや設定は、私のヤマト年表、私のヤマト作品の中で反映されることは、基本的にはない、と思いますので、どうぞご了承ください。


ということで……

たった1回、映画館で見てきただけのレビューですので、忘れてしまったことも、間違えて覚えてきていることもあるかと思います。

あれ?ここ違うんじゃない?っていう箇所もあるかもしれませんが、そのあたりは、ご容赦くださいますように、お願いいたしますm(__)m

最後になりましたが、映画のテロップ(冒頭だったかな?ラストだったかな?)の中で、ヤマトにかかわりなくなった方々に、この作品を捧げる、と書いた文面を読んだとき、思わず涙がこみ上げました。

物故された大勢のヤマトを支えてきてくださった方に、改めて厚くそして熱く!御礼を申し上げたいと思います。合掌。


長い長いそれもどうでもいいことばっかり?のレビュー、最後までお付き合いくださって、本当にありがとうございました。
2010年1月20日   あい

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