新春特別企画!

古代君と雪のページのみんなにしつも〜ん2003
(第三回)



 さて、三回目となりました今回は、未来に行って、古代君、雪ちゃん、そして子供達にいろいろと聞いてみようと思います。
 きっと楽しい話が聞けることと思います!

それではどうぞ!

 
 

 この間は、すっかり雪ちゃんを泣かせてしまったあいですが、性懲りもなく今日も訪問です。でも、もう雪ちゃんは連れて行きませんよ! だって、今日は未来へ行く予定。自分の未来はまだ知らないほうがいいですものね!
 さて、新婚古代家を訪問してみますと、今日は二人ともご在宅でした。


 「こんにちは…… 先日は失礼しましたm(__)m 雪さんあれから大丈夫でした?」

 「いらっしゃい、あいさん! この前?(ちらりと旦那様を見て)うふふ……(*^^*)」

 「ははは……(^^;)(ぽりぽりと頭をかく古代君)」

 「な、なんですか!? その反応! さてはぁ〜〜」

 「あっ(*//^^//*) だ、だっからぁ〜 イイのよ、その話はっ!」

 と言いながら、雪奥様は嬉しそうな顔で、あいの背中をバッチン!

 「ったいっ!はいはい、わかりました。もうあんなこともこんなことも、い〜〜っぱいやっちゃて、あれから朝までず〜〜っとらっぶらぶぅ〜〜〜だったんでしょう!」

 「えっ!? ど、どうしてそれを知ってるの?? また、あいさん覗いてたのねぇ〜〜!」

 焦ってあいを睨む雪ちゃんに、あいは苦笑い。

 「み〜て〜ま〜せ〜〜ん!」

 見てませんけど、そんなもん、誰でもわかりますって(^^;) ねぇ、みなさん!!

 「さて、じゃあ、また例のマシン借りますね! 今日は未来ですから、一人で行きますよ!」

 「は〜〜〜い。いってらっしゃい!」

 笑顔で手を振ってくれる二人に挨拶をして、さっそく未来へとタイムマシーンを発進させました。まずは、かる〜〜い未来、翌年です。雪ちゃんのお腹には、未来の守君が……


 かずみさんからの質問とさとみさんからの質問、一気に行きます!

 「決意−あなたとともに−」で、雪ちゃんが妊娠したのではないか!?ということがありましたね。そのときの(それを知った)古代君の気持ち、よーく知りたいのです。
 男の人が自分の大事なひとに、自分との子供が授かったときってどういう心理なのか、くわしく聞きたいです。
(by かずみさん)

 守君の妊娠がわかったときの雪ちゃんの気持ちとそのときの古代君の気持ちを教えてください。
(by さとみさん)


 「ってことなんですが…… 古代さんどうですか?」

 「えっ!? いっやぁ〜〜(^^;) まいったなぁ〜〜」

 「照れてないでほら!」

 「ん〜〜 そうだなぁ…… あの妊娠騒ぎの時は……」

 古代君、ちらりと奥様を見ると、奥様も困った顔で苦笑いです。

 「ちょうどプロポーズもした直後だったから、一応そういう覚悟はあった……と言いたいんだけど、本当はちょっと、ね」

 「ちょっと……?」

 「どうしようっていう気持ちの方が大きかったかもしれないなぁ。正直言って焦った……かな?(苦笑)」

 「うれしくなかった?」

 「あ、いや……そういうんじゃないんだよ。嬉しい気持ちは確かにあったよ。元々彼女と一緒に暮らし始めた時から、そういうことがあっても不思議じゃないとは思っていたからね。
 でも、ヤマトの中でいきなりあの話はちょっとびっくりしたかなぁ。それにあの時は、まだ半信半疑だったし…… まあ、現に間違いだったわけだしね」

 「そうですね。その可能性があるってことで、雪さんはヤマトに乗らなかったんでしたよね」

 「ああ、だからはっきり確かめようはないし、まだあの時点では、もろ手を上げて大喜びというわけには……ね」

 「それに……その後たいへんだったものね、あ・な・たっ!」

 雪ちゃんが横目で古代君を見て、意地悪く微笑みました。

 「うっ……(-_-;) それを言うなって……」

 「ははは…… それを言われると辛いですね、古代さん!」

 「ま、まあな。とにかくあの時は任務の最中だったから、あまり余計なことは考えないようにしようと必死だったんだ。帰ってから、ゆっくり聞こうって思っていた。
 結局、自分もあんなことになるし、間違いだってことが先にわかってしまって、なんかなし崩しってかんじだったかなぁ」

 「あの状況では仕方ないですね。じゃあ今度は、結婚してから、本当に奥様の妊娠が判った時はどうでした?」

 「あはは…… そりゃあもう……(*^^*)(*^^*)(*^^*)」

 「うふふ……」

 二人で見詰め合ってにんまりです。

 「それで?」

 「それで……って言っちゃっていいんですか? あいさん」

 「えっ!?(ドキッ) じ、実は、今の段階ではまだお話にしてないところなんですよねぇ(汗)」

 「だと思った!」

 「す、すみませんm(__)m でもちょっとだけ、チラッとお願いします」

 「OK! まあなんていうか、最初はそうなのかぁ〜って感じでぽかんとしてしまってね。それからだんだんと実感が沸いてきたかな。じわじわ〜〜って感じで……
 そして雪が僕の子供を産んでくれるっていうのが、何よりも嬉しかった。二人の大切な絆がまた一つできるんだっていう気持ちかな」

 「うふふ(*^^*)私もよ。進さんの子供が私のお腹にいるって思うと、もううれしくってうれしくって…… 結婚してからはすぐにでも欲しかったから」

 「ありがとうございましたm(__)m この後の詳しい事情は、いつかあいのお話の中でってことで……」

 「了解!」 「は〜〜い!」

 「では、ちょっと話題を変えまして、もう一つ質問があるのですが……」

 さとみさんからの質問です。

 相原君の結婚式の当日の古代君の緊張具合はどんなものだったのでしょうか?雪ちゃんに聞いてみたいな。

 「相原君の結婚式の時? うふふ……」

 「ちゃんとやったぞ(-_-;) 緊張してたのは相原の方じゃないか、ロボットみたいに固くなりやがって! 晶子さんには見惚れてしまってボーっとするし、途中、もうちょっとですっころんじまうところだったし……」

 「そうそう(*^^*) かわいかったわぁ、相原君。晶子さんも、と〜〜ってもきれいだったし。
 何せこの若さで仲人なんて頼まれちゃって困ったんだけど、他にいないって泣きつかれたら、断れなくてね。
 結納の時なんかは、進さんと相原君二人してがっちがちだったのよ。だから本番はどうなることかって随分心配したわ。でもね、それが意外とソツなくこなしたのよ」

 「あら? ホント意外ですね」

 「うふふ、でしょ? あの時の招待客の方々って言えばもう…… 晶子さんのおじい様の関係で防衛軍のお歴々に政財界の大物方、お父様の方は、大学の学長さんとか教授とか、もう凄い面々なわけ! ものすごい威圧感みたいなのがあって、驚いちゃったわ。
 だけど、それがかえって進さんにはよかったみたいよ。彼って、ほら、そういう権威のある人には強いじゃない? いつものヤマト仲間の中にいるよりずっと落ち着いちゃって(笑)」

 「ああ、そう言えば……お偉いさんにはいつも態度デカかったですものね(^^;)」

 「なっ! むぅ〜〜〜」

 「あっははは、ねっ、そうでしょう? なもんだから、結構渋い顔しちゃって決まってたのよ(*^^*) 格好よかったわ」

 そっかぁ〜 古代君って、そういう相手のほうが本領発揮するんだったんだわ! なるほど!

 「俺だってな、やる時はやるんだよっ!」

 「はいはい(*^^*)」

 二人でくすくす笑っていると、古代君席を立ちました。おトイレ!? すると、雪ちゃんがこっそり耳打ちです。

 「でもねぇ。本当はものすごく緊張してたのよ。式の前の日なんて、読まなくちゃならない経歴とかを何度も読み返しては、うなってみたり…… 眉をしかめて恐い顔で部屋中うろうろしちゃって、まるで捕らわれのトラみたいだったわ」

 「あらまぁ、ははは……」

 「夜は夜で眠れない、落ち着かないって始まるし、そのせいで私まで付き合わされてすっかり寝不足。眼の下にくまでもできたらどうしようって、心配しちゃったわ」

 「寝不足に……ねぇ〜 眠れなくって、何に付き合ってたんですか?」

 「えっ!? あらっ、やぁねぇ〜〜〜(*^^*)(*^^*) もうっ!」

 はいはい、聞くだけ野暮でしたね! もしかして、その時に守君授かったとか!?

 さて、戻ってきた古代君に何か変なこと話してたんだろう!なんて突っ込まれそうになったので、さっさとこの時代を逃げ出すことにしました!

 次に到着しましたのは…… 2210年、3人目の初めての女の子愛ちゃんの誕生間もない古代家に到着です!!

 「こんにちは!」

 「あら、いらっしゃい、あいさん。お久しぶりね! 今日は愛の顔を見に来てくださったの?」

 迎えてくれた古代ご夫婦、かわいい愛娘の誕生にママの雪ちゃんはもちろん、進旦那様もニッコニコですね!

 「お久しぶりですm(__)m はい(^^;) それもありますけど、今日もいつもの質問を携えまして……」

 「なんだ、愛を見に来たんじゃないのか?」

  古代君ったら、愛ちゃん見に来たんじゃないと聞くと、いきなり顔つきが変わってしまいました!! これはやばいっ(汗)

 「あ、いえ、もちろん愛ちゃんにはお会いしたかったですよ!! とぉ〜〜〜〜ってもかわいいんですってね(とベビーベッドを覗きこみ)あらぁ〜 ホントにかわいいわぁ(*^^*) こんなにかわいい赤ちゃん見たことないわぁ!!」

 あ、これは本当です!お世辞でもなんでもありません。でも、それで古代君のご機嫌がまたすっかりよくなりました(ホッ)

 「あはは…… まあなぁ〜 俺が言うのもなんだけどな、なかなかこんなにかわいい赤ん坊は見れないぞ」

 「もうっ、あなたったら、また始まった。恥ずかしいからそういうこと言わないでって言ってるでしょう!」

 「かわいいものを、かわいいって言って何が悪いんだよ。なぁ〜〜 愛ちゃん!」

 ちょっとちょっと、古代君! 愛ちゃんを見てるその顔、目じりが思いっきり垂れ下がってるわ、鼻の下はびろ〜〜んて長いわ。
とても他人には見せられませんねぇ(^^;)


 「ははは(^^;) 噂どおりですわね。さあて、こんなことばっかりしてられません! 愛ちゃんにも会えたことですし、質問の方をば……」

 出産のとき(三人とも)古代君は立ち会ったのか、立ち会わなかったときの理由も聞かせてもらいたいな。
(by さとみさん)

 「ところで、奥様のご出産の時には旦那様はいらしたんですか?」

 「えっ!?(汗)」

 あらら、古代君、突然何慌ててんの!?

 「ふふふ…… いきなり痛いところ突かれたわねぇ、あ・な・たぁ〜」

 「と言うことはいらっしゃらなかった?」

 「し、仕事の都合で…… まあ、ちょっと……」

 「三人ともですか?」

 「守の時は、彼も帰ってくるつもりしてたのよ。でも、予定日には地球に帰ってきたんだけど、守がせっかちでね(笑) 早く産まれちゃたのよ。それから航の時は、完全に宇宙の彼方だったし、愛の時はぁ……」

 「ま、間に合ったじゃないか……」

 「ギリギリセーフね!」

 「ギリギリ……ですか? じゃあ、立ち会うとかそういう以前の問題ですね(^^;)」

 「うふふ、いいのよ。最初からあてにしてなかったから」

 「うっ……」

 ははは(^^;) 雪さん、よっくわかってらっしゃる。

 「詳しくは……またお話の中で……なんでしょう? あいさん!」

 「は、はいっ! いつかは書きたいと……」

 「楽しみにしてますわ(*^^*)」

 「あんまり書いて欲しくない気もするけど(-_-;)」

 「ははは…… ってことで、次いきましょうか、次っ!」

 古代君に睨まれないうちに、次にいきましょう! 次はともこさんからの質問です。

 2人が出会ったのが初々しい18歳の時でなく、お互いに十分に大人になっていた28歳のときに初めて出会っていたら恋に落ちていたか? という質問です。
 トシ相応に2人とも素敵な大人になってたと思うのですが、トシの分異性を見る目も肥えてるだろうし(特に雪ちゃんほう)、どうなんでしょう?


 「ちょうど今ですね、28歳というと…… 今初めてお二人が会ってたら……どうでしょうね?」

 という問いに、二人は目をぱちくりさせて互いの顔を見合わせていましたが、先にくすっと笑ったのは雪ちゃんでした。

 「彼に出会う前に、誰かと付き合ってたかもしれないわね。うふっ」

 「そうですよねぇ、雪さんなら世の男性陣がほっとかないですよねぇ」

 と愛が納得していると、古代君は面白くなさそうな顔で奥様を睨みました。

 「俺はっ! 雪に出会うまでは誰とも付き合ったりしないと思うけどねっ!」

 「うふふ…… 話は最後まで聞いてちょうだい! でもきっと本気になれる相手がいなくて、一生一人でもいいかななんて思い始めてたかもね。
 そんな時にあなたに会って…… そうしてきっと……(*^^*)」

 旦那様の鋭い睨み顔も、さすが雪奥様はひるみません。ちゃんとフォローしてくれます。とたんに古代君ったら、すっかり嬉しそうな顔。今日も古代君の百面相がたっぷり楽しめそう(*^^*)

 「そ、そうかぁ〜」

 「もちろんよ! 今のあなたは、あの頃よりももっと素敵だもの(*^^*) 私、きっと一目惚れしてたと思うわ」

 「あはっ、そ、そうか、そうだよなぁ〜〜」

 お〜〜い、古代君。地球防衛軍最新鋭艦の艦長ともあろうかたが、そんな顔していいんですかぁ! ホント、奥様と愛ちゃんには弱いんだから(^^;)

 「そうよっ! あなたの方こそ、かわいくて優しい女の子が一杯あなたのこと好きって言ってきたら、私のことなんて気がつかないんじゃないの?」

 今度は雪ちゃんがそんな風にすねて旦那様の様子をうかがってる? 奥様はうまいなぁ〜
 と、古代君、必死にフォローを始めました。


 「そんなことない! 絶対に!! 俺には……雪しか見えないんだよ。いつだって…… 君は僕から見ればいつも光って見えるんだ。だから、きっと今始めてあったとしても、すぐに僕の一生の人だってわかったと思う」

 雪ちゃんと違って必死に訴える古代君。でも結構歯の浮きそうなこといってるじゃないの! 
 もしかして、お二人さん、もうあいのこと見えてません?


 「ほんと?(*^^*)」 「ああ、神に誓って!」

 「うふ、うれしいわ……」 「雪!((*^^*)はぁと!)」

 「うおっほ〜〜〜ん!」

 「あら、やだわっ(*^^*)」

 「あっ(汗、汗)」

 やっぱり、二人ともあいのこと忘れてた!(-_-;) とここで、あいはちょっと古代君をいじめたくなっちゃいました。

 「でも……ちょっと気になったんですが…… 雪さん?」

 「なぁに?」

 「この年まで古代さんに会ってなかったとしたらですねぇ。あの上条諒さんとの再会の方が先になったんじゃないですか? そうするとですねぇ……」

 とたんに、雪ちゃんの瞳がいたずらっぽくキラリ。古代君の顔はギョッ。

 「あらっ、そう言えうばそうねぇ〜〜 諒ちゃんとの再会が、進さんに会う前ってことになるのよね? 諒ちゃんってかっこいいし、優しいし、スマートだし……」

 うっとりにんまり…… 雪ちゃんが昔を懐かしむように目を細めます。と、もちろん慌て出すのが古代君。

 「ぐぷっ…… ゆ、雪、まさか……」

 「大丈夫よ、あなたに会うまでは誰ともそんな気持ちにならなかったと思うって言ったじゃなぁ〜い。
 きっと……大丈夫……よ。そうねぇ〜、たぶん……大丈夫だと思うんだけどぉ〜〜 ああ、でももしかしたらぁ〜 諒ちゃんだものねぇ〜」

 雪ちゃん、笑い出しそうなのを堪えての弁明。冗談なのか本気なのか…… 横目で顔面蒼白になっていく旦那様の様子を見て、楽しんでるみたい。

 「お、おいっ! ちょ、ちょっと待てよ! まさか雪、変なこと考えて……!?」

 「うふふ、だから冗談だって!(*^^*) ねっ、あいさん!!」

 「はひっ(^^;)」(←笑いを堪えながら答えるので必死)

 「雪ぃ〜〜〜!」

 情けない声の古代君を尻目に、あいはそっと退散することにしました。雪ちゃん、あんまり旦那をいじめるんでないよ!(笑)
 
 ちなみに、この頃には諒さんも結婚されて、古代一家と上条一家は家族ぐるみでお付き合いをされているそうですが、諒ちゃん、後でとばっちり受けなかったかしらね!?

 さて、さらに未来へと時を進ませましょう。
 ずっと時を通り越して、古代家の子供達ももうそれぞれの道を見つけて歩き始めようとしている時代です。
 守君19歳、航君17歳。お正月に帰省した守君を囲んで家族でこれからお食事会だとか。
 雪ママ、進パパ、愛ちゃんはお買い物に出かけて不在だそうで。その間に、二人に話を聞いてみましょう。


 「こんにちは! 守君、航君!」

 「こんにちは、あいさん! お久しぶりだね。変わってないね!」

 「ははは(^^;) そりゃあ、マシーンで飛んでるので年は現在のままなんで……」

 「そっか。真田のおじさんの作品だったよね? おじさんの作るものは、いつも凄いからなぁ」

 「いまでもそういうところ……健在ですか?」

 「もっちろん!」

 さすが真田さん! でも今日はその話じゃないんですよね。残念ですが、またの機会にしましょう。

 「ところで、ちょっとお二人に質問なんですが……」

 さとみさんちゃ〜☆さんからの質問です。

 守君、航君には彼女がいるのですか? どのような女性が恋人としての理想なのでしょうか。(by さとみさん)
 息子と言えば「古代守くん」いい年になっているようですが、彼女ってどうなの……? やっぱり雪ママ似の彼女かなぁ?
(by ちゃ〜☆さん)

 「お二人に、恋人……なんていらっしゃいます?」

 「えっ!?」

 といきなりの質問に、二人は思わず顔を見合わせます。まず口を開いたのは航君。

 「僕は今のところなし、かな。兄貴は、いっぱいいすぎてどれが彼女だったのかわからないけど…… 宇宙戦士訓練学校へ入った時に全部清算したのかい?」

 「なんの話かなぁ〜〜」

 あら、守君、とぼけちゃって! そういうところも伯父様似なのかしら?

 「しらばっくれちゃってぇ。あのね、あいさんっ! 兄貴は、もう小学校の頃からモテモテだったんだよ。バレンタインの時なんか大変でさぁ。チョコレートが山になってさ。愛と母さんが一番喜んでたよな」

 「ははっ(^^;) 航だってそれなりに貰ってただろ?」

 「兄貴にはかなわないよ。僕はせいぜい友達からギリチョコ2、3個ってとこだからね」

 「へぇぇ、守君ってすごいんですね! さすが古代進の息子さん、じゃなくて守伯父さんの甥っ子だけある……かしら?
 じゃあ、付き合ってた子も数知れず?」


 「別にすごかないよ。まあ、中学校の時から、いろんな子と付き合ったことはあるよ……それなりにね」

 「それなりに……?」

 「ん、普通の健全な男女交際」

 爽やかな笑顔の守君。この笑顔が女の子を誘うのねぇ。でも、航君がまたまた暴露!

 「うそっ、健全ってかぁ! 中学生の時にファーストキッス、高校で初えっち経験してるくせに……」

 「なっ、お前っ! うるさいなっ!」

 おおっと! 航君の爆弾発言に、守君もあせりまくり! 焦る守君もまたかわいいわぁ(ああ、オバサンしてるわね、私(^^;))
 ん? 高校生で初えっち!?ですって? そっちの方が気になるなぁ……
 でも、今はまず、あーでもないこーでもないと始まった兄弟喧嘩を止めないと……(汗)


 「ははは(^^;) まぁまぁ、兄弟喧嘩はやめて。でも、守君は、お父様と違って随分発展家なんですね(笑)」

 「はは(^^;)」

 「プレイボーイと言ってやって下さい!(ニマリ)」

 「こらっ、航っ!!」

 「またぁ〜(^^;) で、守君、今現在はどうなんですか?」

 「あ、ああ…… 訓練学校の勉強が忙しいからね。全寮制だし、高校時代付き合ってた子とは、デートする暇もなくて、自然消滅かな。だから今はフリーだよ」

 「好きな人はいないんですか?」

 「今はね。とりあえず今は、訓練学校をトップで卒業したいからね。他のことはお預けさ」

 「トップですか……」

 「両親があれだからね。そういうことを要求されるワケ……」

 「ああ…… 確かに(^^;)」

 「でも兄貴はそのプレッシャーを楽しんでるからすごいよ、やっぱ」

 「はぁ〜〜(っと、感心している場合じゃなかった! 質問の主旨がずれてってしまう!) で、航君の方は、彼女?」

 「えっ!? 僕?? 僕はいや…… まだいないって言ったでしょう!」

 矛先が自分に回ってくるなり焦り出す航君。その焦りようが、パパにそっくり(*^^*) となると、俄然元気になるのが当然守兄ちゃんです。

 「こいつ、父さんに似たんだな。めちゃくちゃ奥手! 女の子には興味あるくせに、話するとかになると逃げちゃうんだよ」

 「だって苦手なんだよ。千晶ちゃんとか綺羅ちゃんとか子供の頃から知ってる子はいいけど…… 初めて話する子とは、何話していいかわかんないしさぁ」

 「ふぅっ〜 また、お兄様とは随分正反対な……」

 「いつも言われてマス!!」

 二人に声を揃えて言われちゃいました(^^;) 同じ兄弟でも違うのねぇ。まあ、守進兄弟もそうでしたものね!

 「ま、こいつはこと女に関しては、父さんそっくり! きっと、いつかどっかでいきなり一目惚れして、他にはもう誰も目に入らない!みたいな彼女を見つけるんじゃないかなぁ」

 「あはっ(^^;) それって、お父様とお母様そのものじゃないですか!(笑) でも、航君見てるとそんな気がするわね。
 ということは、航君の理想の女性像は、お母様みたいな人?」


 「えっ!? ま、まぁ〜 母さんみたいに優しくて、いつも素敵な笑顔を見せてくれる人がいいと思うけど……」

 航くんったら、照れた笑顔で、ほっぺをポリポリ…… 図星ね(*^^*) でもそれって相当レベル高いのよ!

 「そうそう!! こいつの理想は母さん! だってこいつマザコンだから」

 「ち、違うよ! 確かに、母さんみたいな人がいいって思うけど、別にマザコンじゃない!」

 「ははは…… へいへい(^^;)」

 「じゃあ、守君の理想の女性は?」

 「美人でスタイル抜群、その上頭がよくて性格もgood!」

 すかさず航君が、横から答えます。

 「じゃあ、やっぱり守君の理想もママじゃないの?(笑)」

 「ち、違うって…… 航!勝手に言うな! 確かに軽い気持ちで付き合うのには、美人でスタイルのいい子がいいけどさ。
 本気で付き合うのなら、そういう外見じゃなくて、自分をしっかり持った子がいいと思うんだ。これをやる!って決めて、まっすぐ自分の人生を見つめているような……
 自分で自分の人生を切り開いていくような人がいいなぁ」

 「へぇぇ、なかなか気の強くてしっかりした人が好きなのね。でも、やっぱりお母様みたいな人って気がするけどねぇ」

 「ド、ドキッ……」

 どっちにしても、君たちの理想像は身近にいるってわけね。でも、守君はどちらかと言うとお母さんの強さに惹かれて、航君は優しさに惹かれてるような気がします。
 同じ理想でも違った面を見てるのが面白いですね。


 「うふふ…… とにかく、お父様に負けないように、素敵な女性を探してねっ!
 ところで、愛ちゃんの彼氏はシン君なんでしょう?」


 「うんうん! 子供の時からのお気に入りだったもんな。けど、マジ彼になったのは、最近なんだせ、去年のクリスマスに、やっと両思いになったって大騒ぎしてたもんな。
 俺たちから見れば、もう何年も前からお前ら両思いだろって感じだったけどさ。
 あ、父さんにだけはまだ内緒だから、黙っててくれよぜ」

 「うふふ……了解! じゃあ今のところ、愛ちゃんの理想の男性像も、一応はパパってことになるのかしらね」

 「そうだな。愛もファザコンっ気あるからな。父さんのかわいがり方も相当だし……
 まあ、シン自身、親父に憧れて後追ってるところあるから、愛にはぴったりなんじゃないか(笑)」

 「ああ、あいつらはほっときゃあいいさ。もうくっついて離れそうにないよ。まあ、そのうち結婚します!って宣言して父さんを卒倒させるんじゃないのぉ〜」

 「はっはっは…… めっちゃくちゃ楽しみだな、あの二人のバトル!」

 「ん、もうっ! ひと事だと思って(笑)」

 「はっはっは……」

 みんなで大声で笑っていると、噂のお三人が買い物から帰ってこられました。あいも再びご挨拶。
 そして、ずーずーしくも、ご家族のお食事会にご相伴させていただいて、たっぷり楽しませていただきました。

 ああ、今年もいいお正月だったわ(*^^*)
 今年の「しつも〜ん!」、やっと終わりました!!
 ご質問をくださった方々、本当にありがとうございました。想像通りの回答にはならなかったことも多かったと思うのですが、そこはあいワールドの独断と偏見ということで、どうぞお許しください。

  そして、お読みになってくださった皆様、どうでもいい内容を最後まで付き合ってくださって、本当にありがとうございましたm(__)m

 今年も二人のラブラブパワー全開で、頑張ってもらいたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
あい

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(背景・ライン:Queen's Free World、イラスト:幻想素材工房)