097 I Love You
初めて君に出会ってから、一体どのくらいの時<じかん>が流れただろう。
今、思えばただ君を泣かせて、傷つけてばかりだった俺。
縋るような瞳で俺を見詰める君を置き去りにしようとした事もあった。
敵の中に落ちていく君をなす術もなく、
ただ見ている事しか出来なかった事もあった。
自分の立場にこだわって、君に冷たくあたってしまった日々・・・。
無茶をして怪我をする度に、その大きな瞳に涙を一杯溜めて
唇をきゅっと噛み締めて・・・
黙って手当てをしてくれた君。
だけど・・・
君はいつも優しい眼差しで、俺を見詰めていてくれたね。
その暖かい微笑で、俺を支えていてくれたね。
もし、君に出会わなければ・・・
いや・・・、そんなことなど考えられないよ。
生まれてきてくれてありがとう、雪・・・。
もう、俺の瞳には君しか映せないよ。
辛かった日々も、戦いの日々も・・・
今は全て忘れて。
いつまでも、いつまでも、永遠<とわ>に
I LOVE YOU
君だけを愛している・・・。
(イラスト:かずみさん 原画はこちらをご覧ください)
かずみさんの「I LOVE YOU」のイラストを見たらこんなものが湧いてきました・・・(^^;
最初は感想の一部として、掲示板に一言、二言・・・のつもりが
ダメだ〜〜〜、古代君の目が焼きついて離れませぬーーー!
by みーこさん
かずみさんの同お題にくださったイラストを見て、思い浮かんだという古代君のモノローグです。うっとりですね。
イラストも、かずみさんからも快くご了承をいただきまして、挿絵として使わせていただいています。
close