仮面うつ病 
うつ病独特の気分や精神的な症状が、「身体の症状で隠されてしまってる状態」を言います。
つまり、この場合患者さんは自分の気分の憂鬱とか、不安、くよくよ感などの心の状態より、身体的な状態を視します。
だから患者さんは、自分はそういった心の関係するような疾患ではなかろうと様々な身体の方の症状を訴えて各科を受診します。
胃が重い、動悸がする、痩せてきた、頭痛など様々な所を受診しても改善しません。
その科ではかかわる病気、つまり胃が重いなら内科で胃の検査、頭痛なら脳神経外科で頭痛検査、目眩がするなら耳鼻科でその検査など繰り返し、いわゆるドクターショッピングになりがちですが、結局同じ様ないわゆる全身の不定愁訴が続きます。
適切でない治療をうけたり、つらいのに病気を否定されがちです。この仮面うつ病を知らない場合、ノイローゼだとか、さぼりだとか、あなたは自分で病気を作ってる、もっとがんばれなど、不適切な言葉をうける場合も多いのです。
しかし誰かが、もしかして心理的な疾患や精神的な疾患がからんでいるのではないかと、心療内科や精神科などに受診して、はじめてうつ状態あるいはうつ病と解る例もあり、そこできちんとうつ病の治療をしたら、不定愁訴が治る例もあります。
つまりうつ病あるいはうつ状態が身体の症状で隠されてしまってる例をいいます。
一見心身症に似ていますが、心身症は1991年の定義では心身症とは身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態を言います。
ただし神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する,とあります。
心身症に仮面うつ病も似てる面もありますが、仮面うつ病の診断には、抗うつ剤を投与することで軽快することで鑑別することもあります。
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