幕末から維新の頃、七宝にときめきの出会いをした人々がいました。
明治・大正時代に七宝家として活躍した並河靖之(1845〜1927)も
そのひとりで、七宝に魅せられ情熱を傾けて、
世界を凌駕する並河七宝を創り出しました。
靖之は激動する新たな時代を生きる糧として実業を志し苦労を重ねますが、
そんな靖之に“ときめき”をもたらしたのが七宝でした。
有線七宝の技法にこだわり、高い技術力と創意で、
みる人の心をときめかせた並河七宝は、
時代を超えて今もなお人々を魅了しています。
この春、人気アニメ映画の主題歌の歌詞には
“不思議なものだ子供の頃は大人になんてなれないのに、
大人になればときめくだけでいつでも子供になれる”とあります。
ときめきには不思議な力があり、
どんな困難でもときめきを抱く事で乗り越えて行く勇気がわいてくると、
今も昔も誰しもが信じ生きているのではないでしょうか。
並河七宝を通して、靖之をはじめ激動の時代に生きた人々が
感受したときめきに想いをはせてみませんか。
時を経て並河七宝を皆様にご覧いただける幸いに感謝します。
往時の佇まいを遺すこの空間で皆様の
“ときめきの七宝”とごゆっくりお過ごし下さい。

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