概要

HOME>能勢電鉄の概要

 

 川西市の都市部と能勢郊外・日生ニュータウン方面を結ぶ地方民鉄が「能勢電鉄」である。阪急東宝グループの一員で、車両は一部を除きほぼ阪急の中古で占められているなど、阪急色が随所に見られる。しかし、小さな郊外電車としての独自の雰囲気を併せ持つ。

 鉄道線は、妙見線12.2kmと日生線2.6kmの計14.8kmで、駅は全15駅。軌間は1435mmである。券売機、改集札機、精算機、インターホンが全駅に設置されており、山下駅の遠隔操作センターから各駅の駅務機器を制御することで、合理化が図られている。これほど機械化が進んでいるのも中小民鉄としては珍しい。ダイヤ面では、昼間は全線で1時間あたり上下各6本の運転となっているほか、ラッシュ時には阪急梅田〜日生中央間の直通特急が運転され、混雑緩和、利便性向上に一役買っている。

 

能勢電車 能勢電車

 

 鋼索線(ケーブル)は、全長0.6km、軌間1435mm、駅数2駅。ナニワ工機製の車両が2両在籍している。高低差は229m、最急勾配は424パーミル。兵庫県の麓の黒川駅と、妙見山中腹のケーブル山上駅を5分で結んでいる。桜、アジサイ等四季折々の自然が満喫できる。ケーブル山上駅付近には妙見の水広場やクッキングセンター、社員の手による「シグナス森林鉄道」をはじめ様々な見所があり、イベントを開催するなどして集客に力が入れられている。

 索道線(リフト)は、全長0.6kmの区間を10分で結ぶ。高低差は88mである。1人乗りの椅子を146個装備している。アジサイやコスモスなどの草花が咲き乱れる山の斜面をゆったりと行く。

 賑やかな市街地・住宅街を抜け、やがて長閑な田園地帯をゆく路線はほとんどが複線で、ローカル線の雰囲気は皆無である。しかし、緑豊かな山々や美しい川に沿い、ときには山林の中をゆっくりと走る変化に富んだ車窓に、大都市の鉄道とは一味違うよさが感じられる。一方、駅務機器遠隔操作システムやストーアードフェアシステムを全国に先駆けて導入。さらに、ワンマン運転による列車本数増加・高密度運転や、阪急梅田への直通特急運転などで輸送力は大幅に増強された。ATS、踏切障害物検知装置、重レール化、コンクリート枕木化による安全性の向上、駅舎改修、バリアフリー化等によるサービス向上も進められている。近年では、ICカード「PiTaPa」による決済システムの運用が始まった。魅力あふれる自然豊かな地を快走し、沿線住民の重要な交通手段として、地域に根付いた鉄道として大きな役割を担っているといえる。

 


HOME