| Oddity |
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Oddity
もう、これでいくつ目なのだろうか、70年代後半から80年代初頭にかけてテクノロジーの進化と共に音楽界を席巻し後には音楽そのものの作り方も変えてしまった“シンセサイザー”そのもっとも輝いていた頃の現在ではビンテージと呼ばれるシンセサイザー達、電子オルガンがパイプオルガンのモデリングとして作られその個性からオルガンは独自の道をたどる事になるが、この時代のシンセサイザー達も当初はシンセサイザーとして一括りとして扱われていたが、その紡ぎ出す音の個性によって、又すぐれたミュージシャン達によってシンセサイザーと言う括りから一つの楽器として評価され今でも愛し続けられている。しかし個体数は少なく中古市場でも高値を放っている。そんな時VST技術で蘇ったビンテージ・シンセサイザー達、火付け役になったRolandのTB,TRシリーズからMOOG,Pro5,PPG,DX7,MeloTron,,,中高生の頃ただ憧れるだけで手に入れる事の出来なかった名機達が今やパソコンの中に入っているのだからこんなに喜ばしい事はない。 さて、このOddity、ARP Oddeseyのモデリング。スペックは2VCO_2poly_WAVE_のこぎり波、矩形波、リングモヂュレーター、ホワイト&ピンクノイズ、シンク可能。ローパス、ハイパスフィルター(ハイパスはモジュレーション不可)ADSR,ARエンベロープ2基、1LFO。 ノブではなくスライダーを採用しているので人によっては使い辛いかもしれないがRolondSH-101を使っていた私ににはとても解り易いレイアウトになっている。 評価すべきはその音はもちろん、使いにくさにある。ソフトウェアになって復活したビンテージ・シンセサイザーの多くがハードでは不可能だった技術を可能にしているのだが(CPU依存のpoly発音数やシーケンサー・テンポとの各種シンク、べロシティーなど)このOddityはLFOはホスト・シーケンサーとシンク可能、ベロシティーも採用しているがpoly(発音数だけは)2音(Dual)のままで止められている。つい他のソフトシンセの様に和音を弾こうと思ってもそうはいかない。その不便さが音楽を作る刺激になってくれる。モノ・シンセサイザーしかない時代にどうやって和音を表現しようかと七転八倒しながら面白いフレーズやアレンジが生まれたものだった。パソコン一つで作曲、アレンジ、ミックス、CDに焼くまでできるようになった時代にこのOddityは音作りへのチャレンジ精神を奮い立たせてくれる素晴らしい製品だと思う。 |