小径たずねる

2001年暫定版

 この大学のとりえは広さなのかもしれない。下手な競争原理に振り回されて、ぶ厚い業績本の目方を誇示するよりははるかにましである。これだけ広いと数多くの「小径」ができるのもひとつの成り行き。さまざまな顔をもつ「小径」をおりおりにたずね歩くのもまたおもしろい。

 よく知られた小径といえばやはり、ポプラ並木沿いの道 a002.gif - 7,197Bytes a003.gif - 6,697Bytes と中央ローンの散策路 b000.gif - 7,562Bytes b001.gif - 7,547Bytes b002.gif - 7,639Bytes であろう。が、これらはあまりにもお馴染みなので、とりあえずは別格としよう。

 ひとくちに小径といっても、たとえばなにかの記念にお金をかけて奇麗に整備された道から、必要に迫られて勝手にできてしまったようなほとんどけもの道まであり、様相は随分と異なる。

 前者の例としては 、百年記念館南側の道 d000.gif - 7,033Bytes d001.gif - 7,753Bytes 、ポプラ並木脇にある花木園内の遊歩道 e000.gif - 7,631Bytes e001.gif - 7,860Bytes e002.gif - 8,382Bytes 、あるいは理学部横から農学部へ延びる道 c000.gif - 7,378Bytes などがあげられる。

 小径というよりもはや生活道路に近いのが農場をほぼ横断する道 f000.gif - 4,361Bytes f001.gif - 6,322Bytes である。この道が閉ざされたら、西側に住む職員や学生、あるいは歩いて構内を横断せざるをえない市民はたいへんな不便を被るに違いない。

 農場内にはこのほかにも散策するには手ごろな農道が縦横に走っている。田んぼへの道 g000.gif - 6,692Bytes の脇の貯水池では鴨の一家がくつろいでいる g001.gif - 7,697Bytes 。 ほとんどは「関係者以外立ち入り禁止」となってはいるけれども、ここに立つと180万都市の真ん中にいることをひととき忘れさせてくれる g002.gif - 6,139Bytes g003.gif - 6,293Bytes g004.gif - 7,345Bytes

 このくらいで驚いていてはいけない。野生の鹿が逃げ込んだらとても探し出すことができないほどの「原始の森」でもあるのだ。たまにはその中に踏み込んでみよう。

 「都ぞ弥生」の石碑から工学部裏手のテニスコートの北側を歩いていく h000.gif - 7,929Bytes といよいよけもの道にさしかかる h001.gif - 7,639Bytes 。しばし踏み分けていくと、なんとその先には太古の昔から横たわりつづけているかのような倒木の橋がかかっているのである h002.gif - 8,126Bytes h003.gif - 7,860Bytes

 この橋の下を流れる川 h004.gif - 7,867Bytes は中央ローンを流れる小川の下流に当たり、サクシコトニ川と呼ばれる。かつてはサケも溯上してきたというが、さすがに今ではその面影はない。おそるおそる橋を渡り短い藪を抜けるとそこには、農場が一気に開ける。7月のある週末、藪の出口は見定めるのが難しいほどだった h005.gif - 8,000Bytes が、その僅か一週間後に行ってみると下草がみごとに踏み倒されていた h006.gif - 8,484Bytes 。

 この日は最後に、知る人ぞ知る「低温峠」 i000.gif - 8,387Bytes をのり越えて、大学構内を去った

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