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コスト管理について

 コスト管理は、設計をおこなう上で重要な意味を持ちます。
コストを調整する方法は様々です。建物は数多くの工種によって出来上がっていきます。
1つ1つの各工事は大した金額ではなくてもそれが積み重なると大きな金額になります。
ですから何か1つを変えれば劇的にコストが変わるというわけではありません。
ここでは、工事金額を合理的に圧縮する方法について、一例を記します。

■面積を小さくする
大きな効果があります。
例えば100坪必要であると思われていたものが、90坪でも大丈夫、ということになれば10坪分のコストが削減されることになります。
このことを実現するには2つのポイントがあります。
1つは設計者のプラン力です。
必要な機能をロスなく合理的に配置するプランニングができれば、より少ない面積で要件を満たすことが可能になります。
もう1つはお客様の要件の取捨選択です。
その部屋は本当に必要なのか、その機能を満たす必要があるのか、必要な部分とそうでない部分との優先順位が整理できているか。
設計者のお客様との打合せ力みたいなものも必要になります。

■建物の形状
例えば、同じ床面積の建物でも平面形状が正方形と長方形とでは壁の面積が異なります。
建物を支える骨組み(構造体)の数量も形状によって異なります。
つまり、部材の数量が少なくてすむように検討することです。

■材料のグレードを落す
単純に安い材料を使用するということです。
外装や内装の仕上だけでなく、構造体に使用する木材も樹種によってコストがかなり変わってきます。
当然設備機器のグレードによっても変わってきます。
安い材料でも使い方によっては良い効果を生み出すことができますが、建物の耐久性に関する部分のコストダウンについては慎重にならなければなりません。

■工法を工夫する
木造、鉄骨造、RC造など全ての構造体について、コストを抑える方法は存在します。
例えば、構造壁をバランスよく配置できるように平面プランを計画することにより構造部材の数量、寸法などを抑えることが可能ですし、地盤や周囲の状況に応じて適切な工法を選択することによってもコストは変わります。
外壁などの仕上では湿式から乾式にしたりするなど、様々な工種で工法の選択によってコストダウンが可能です。

■工種を減らす
家具工事を大工工事にする。
乾式工法を利用して左官工事を減らす。
木工事(大工工事)を減らしてスタッド(軽量鉄骨)間仕切を使用したり、内装工事業者の仕事の割合が増えるような設計(例えば置床にするなど)にする。
金属工事や建具工事を鉄骨工事で施工可能な納まりにする。
他にもたくさんありますが、工種を減らすことにより、各納まりの精度が落ちることがあるので注意が必要です。

■工期を短縮できるように工夫する
工期を短縮することは施工者の経費削減に繋がります。
当然工期が短くなれば、現場担当者の人件費、工事用仮設費などが圧縮できます。
工事中に加入している建設工事保険費などにも工期は影響します。
設計段階で工期の短縮ができるような工夫をしておけば、コストダウンに繋がる可能性があるということです。
単純に突貫工事にするのではなく、工法の工夫などによっての工期短縮です。

■見積り期間を十分に取る
設計が完了して建設会社に相見積りをする時などに見積もり期間を十分に取ることは決してマイナスになることはないと考えています。
見積書を作成することは、一般の方が想像している以上に時間と経費がかかります。
見積りを作成した時点ですでに経費が発生しているのです。ですから見積もった以上その仕事を請け負いたいと考えます。
見積り期間が十分にある場合、図面の内容を精査して見積の精度を上げることができ、会社の経費(利益)をどれだけ計上するかの検討など、積算のクオリティを高める検討時間があるため工事金額が下がる可能性があります。

■実力のある建設会社を探す
建設会社は仕事を受注すると各工種ごとに下請業者に発注します。常に安定した仕事量を下請業者に供給することができていれば発注単価を抑えることが可能になります。そのことが工事原価圧縮に繋がります。これも施工者の実力の一つだと思います。


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