アファームド the HATTER

更新:2006-05-30 完成後の注釈を書き足しました。
更新:2006-05-31 太もも上部の関節の工作法を改めました。


下半身がヘナヘナなので関節強化工作。

■足首と股関節
 
ボールジョイントの受け側はエポパテで周りを固めました。
足首は足の甲のパーツからポリキャップを抑える部分を切り取って、この時点でポリキャップを固定させてます。
完成後注:もっとしっかりしたボールジョイントに交換するかボール自体を太らせるかで、もう少し強くしたほうが良さそう。
アファ付属のボールジョイントはしっかり囲ってももなんか弱い。
但し、両足で立つだけなら問題ない。



■足首カバー
  
後ハメ工作。保持力不要の可動部なので適当に切り欠く。

膝カバーの後ハメ時の負荷に対する接着剛性不足に配慮し、プラ板で補強。
エポパテで裏打ちすれば万全ですが強度面はこれで十分。
(バーチャロン模型スレpart13 856氏のアドバイス thanks!)

後ろ側のパーツの合わせ目の上端が少し欠けています。
パテで整形するより欠けていない所まで削ぎ落としたほうが楽だと思います。
欠けを削ったので上部の凹みがキットより大きくなっていると思います。

■膝カバー
 
足首カバーと同様。

■脛フレーム
  
コトブキヤのボールジョイントの受をムリヤリ埋め込んで、エポパテを詰め込みました。
ボール側はそのまま使えます。ただ片方を折ってしまったので修正。
補足:柔軟なポーズはとれなくなりますが、思い切って可動を捨て、ボールを固定してしまうのもアリかも。
他はともかくここの関節は保持力なさすぎな気がします。

 
シリンダー下の部分と足首のボールジョイントの前の部分を切り取って前方向への可動範囲を拡大。
シリンダーの上の部分の側面も外装と干渉するので削りました。足首カバー無しならこれくらい曲がります。


合わせ目を埋めるのがめんどくさそうな場所は薄いプラ板を貼って隠しました。
少々テキトーでも気にしません。右写真はサーフェーサー後。

■脚部
 
WAVEの内径3mmポリキャップに交換。これは軸が付属のものに比べてやや太い。
ポリキャップは個体差があるので相性のいい(保持力の十分な)ものを選びます。
膝の方は付属のものより幅広となるので受け軸を短く削って調整。
逆に、足首の方は受け軸の長さが不足しますが問題無し。
ポリキャップ自体もフレームに収まるよう前後を削ります。

 
正面下部の凹みはくり抜いて裏からプラ板等をあてるのが良さそう。くり抜いた脛の凹みに裏からプラ板を当てます。
可動範囲を試していて脛フレームを目いっぱい前に出すと、フレームがクサビになって合わせ目が割れてしまいました。
補強がてら大き目にプラ板を張りました。せっかくなのでエバーグリーンのスジ彫り入りプラ材を使用。(写真じゃよくわかりませんが…)

■太ももフレーム。(失敗編)
 
関節は片方に0.25mmを噛ませてきつく挟み込ませます。
後々横に広がらないように周りをプラ板で囲いました。
その前に側面はポリキャップの軸がはみ出るので切り落として平坦に。
(側面を囲うプラ板とポリキャップの摩擦力でも保持力を稼げるように。)
完成後注:この工作はイマイチでした。保持力は少しは上がったものの、すぐへたれます。
もっと軸の長いポリキャップにして、しっかりと受け側を工作したほうがよいと思います。


■太ももフレーム。改訂版
    
ポリキャップをWAVEの3mmに交換します。付属のものとくらべて軸がやや太めで、長いのでしっかりと摩擦力を稼げます。但し幅が合わないので入るようにします。

1枚目、まず軸受けを片方切断します。一度ポリキャップをはめてみて干渉をチェック。切断箇所の下が当たるのでカットしました。
2枚目は必要なパーツ群。フレーム本体と、切断した軸受け、ポリキャップは回るように加工したもの。それに補強用プラ材。
ポリキャップは横から見て断面が■となっていると、フレームと干渉し回りませんので。後ろ側上下と前側下を落とします。
補強用のプラ材は横用は1.5mm×6mmくらいのもの、3mmの穴を開け、フレーム本体と接地する面には現物合わせでフィットするように加工、段差を付けました。後ろ用は3mm×4mmくらい(接着面積を稼ぐため干渉しない程度でできるだけ厚いほうが好ましい。)
3枚目、ポリキャップをはさんで切断した軸受けを接着します。当然ですが隙間が開いてます。
4枚目、後ろ用補強プラ材を接着し、横にはみ出る分をカットしたところ。
5枚目、横用の補強プラ材を接着したところ。
 
6枚目、5枚目の状態を斜め上から。
7枚目、不要な部分をカットして完成。その後も干渉する箇所はカットします。

脚の重量にへたれなくなりました。
ちなみに股間のボールジョイントも保持力不足だったのでテッシュペーパーをかませました。
右は太ももと腰の前部アーマーを取っ払ったので、高く脚を上げれています。



  
(バーチャロン模型スレpart13 859氏のアイディア。nice !)
膝関節。左右を渡している梁(D14)を削って、F12が俯角を取れるようにしました。(どちらも左側のパーツが工作後)
結果、もも裏とふくらはぎが当たりそうなほど膝を折ることが出来るようになりました。
作業が楽で効果絶大。これはいいですねぇ。



膝関節後ろ側、2ブロック目をくり抜きました。ポリキャップが露出しますが、ディティールは強調できるかも…
3・4ブロック間はスジ彫りをくっきり彫りなおし別ブロックを強調しました。

■結果
  
完璧とはとても言いがたいものの、マシにはなりました。
重心をちゃんと取ればこれくらいはなんとか。へたりません。
完成後注:嘘です。完成後の重量増加でこれらのポーズはすぐへたれるようになりました。(泣)
さらに注:ふとももフレームの工作法を改めたのでまたこれらのポーズがとれそうです。



足の裏、ビスで台に固定できるよう穴をあけました。いろんなポーズで飾れます。
ディデールとしてソールパターンに溶け込んでいれば最高ですが、めんどくさいので穴だけ。



■腰
 
パーツの縁に段差を彫って、合わせた時に他と同じように太いラインとなるようにしました。
なお、ここは別々に塗装するより、マスキングするほうが楽そうなので、接着しておきました。

■肩アーマー
 
万歳時、肩が垂れ下がるのを解消。
回転軸(E6)に真鍮線(0.5mm使用)を挿します。
付属ポリパーツのランナーを3mmくらいに輪切り、真鍮線と同径の穴をあけます。
これを肩の受け軸にはめ込み(接着しなくても大丈夫でした)、極小のポリキャップとして働くようにしました。
後ハメ工作はしませんでした。


補足:軸をプラ材で延長した状態にして、前後の肩パーツで挟み込んで、ポリか、真鍮線かどちらかが軸になって肩を支えてくれます。

■上腕

ヒジ関節の後ハメ工作。テキトーに切り欠いただけ。最後は接着するので無問題。


■肘
ハッターの装備なら問題ありませんが、肘関節を鍛えます。
手法は膝の強化とほとんど同じです。
  

付属のポリは軸が短すぎなので(=摩擦面積が狭すぎ)、WAVEの3mmに交換します。
前後を薄く削ったり、エッジを落としたりして、肘フレームに納まるよう断面を付属のものに似せます。
中央写真は、左から付属ポリキャップ、WAVEの内径3mm、それを加工したもの。

  
キットの受け軸は内径2.8mmくらいなので、ピンバイスで3mmに広げます。
その後、膝関節同様、ポリキャップが幅広になったので、受け軸を短くします。
先に穴をあけるのは、ピンバイスの穴は入口に近いほど、どうしても径が不正確になるので、
その一番不正確な部分を、受け軸を短くする作業で削り落とすためです。(あんまり関係ないかも。)
ナイフとヤスリでポリキャップが収まるように調整します。もちろんぴったり収まるほうが強い関節になります。
肘フレームの軸は四角いので、ほんの少しエッジを落として丸みをつけ、加工したポリキャップに入りやすくしました。


肘だけなら、ワンコインフィギュアのドルカスの上半身がぶら下がっても大丈夫。
(蛇足:簡単に関節を固くするには、瞬間接着剤で軸を太らせるとか、よく伸びて丈夫なビニールを噛ませるとかもありますが、効果のほどや不都合は試していないのでわかりません。やっぱりきっちり作ったほうが安心。)
完成後注:ここは固くなりすぎました。そうした箇所はポリキャップの軸を少し短くして、保持力と滑らか可動のバランスを取りました。

袖口の合わせ目(トンファーの内側)は消さずに太目のスジ彫りにしてみました。
合わせ目を消す必要がなくなり、下腕は全て塗装後に組めます。

■胸

脇のボールジョイントはエポパテで埋めました。
…ハッターなら十分ですがまだ弱い気がします。武器の重量によっては更なる処置が必要な予感。

■肩ベルト
  
薄くて迫力不足に思えたので厚くします。
裏に2.0mm×0.75mmのプラ材(エバーグリーン使用)を貼り付けて、表からはみ出ている分をカットして仕上げました。


みぞおちの装甲、スジ彫りが下の縁まで通ってないので彫りました。

■トンファー

グリップ(?)の後バメ。

■テンガロンハット
 
上部の前側(K6)は、ピンを落としてヤスリをあてて底面を平らにしました。

  
上部のパーツは接着しておいてスジ彫りを彫りなおしました。
プラ棒で裏打ち&補強しましたが、めんどくさがらずにパテでしたほうが良かった…(スジ彫り中に抜けてしまった。)
クリアパーツは後ハメできるように受け軸の上半分を削り、帽子側の受け軸も切り欠きました。


帽子のつばはエッジを薄くしてみました。但しめんどくさいので前方のみ。
イマイチな写真ですが、向かって右が薄々後、左は作業前。

 
ある程度削ったら、テープを当ててヤスリを当てエッジを立てます。

■頭部
 
クリアーパーツは塗装後につけることにしてピンを落としました。
クサビ状のプラ材は”接着しろ”を稼ぐためのもの。
軽い部品であり、塗装後なので接着剤によるトラブルを避け両面テープで止めるかも。


  
頭部右のユニット下側。ディテールが甘いので、極小の彫刻刀で掘り込み、プラ材で再現しました。
パーツ数は少ないほうが塗装が楽なので、着けれるものは全部接着しました。別々に塗装すると、塗り重ねによっては色の違いがでるかも知れませんし。


工作は以上です。
関節の補強を中心に手を入れました。
写真のない箇所は手を入れず普通に組んでいます。

 

 

 

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