ライデン製作記
最新更新 2009-04-12

更新履歴
2008-12-31 肩・腕
2009-01-02 脚
2009-01-11 脚。 足首の稼動範囲を拡大
2009-02-14 胴体とVコンバータ周辺
2009-02-23 肩関節のへたり対策を追加
2009-02-23 股関節の可動範囲拡大を追加
2009-02-23 バズーカに着手
2009-03-15 バズーカ先端の板
2009-03-20 足首の可動範囲に関する記述を削除
2009-03-20 レーザーユニット
2009-04-12 Vコンバータ横の排気ダクトフィンとレーザーユニットの中心突起物に書き足し。

御意見、御質問、御感想等は掲示板までどうぞ。
Top Pageに戻る


■肩


胴体寄りの白いとこ(H8,9)

ピンの位置がずれてるので○部分のピンを切り落とす。
同型部品では問題なさそうだったが分解しやすくするためにも、この形のものは全て同様に処理。


肩の板
 
後ろ側(A1,4,7,10)が奥までハメにくい(ハメられない?)のでピンを短くする。
ツライチよりほんの少しだけ出っ張っぱるように。

加えて画像のアングルで台形になるようにカット。これも分解しやすくするため。


外側の横についてる白いヤツ(I5,10)。

隙間があるのが正解だが、キットのままだと「パーティングラインの埋め忘れ」みたいに見える。
溝を太め深めに彫りなおした。 


肩内部のフレーム下側にあるパーティングライン。

普通に埋めても良かったが溝状のモールドでごまかした。
まず見えない部分とは思うけど念のため。


■腕


上腕と肘関節の後ハメ工作。

上腕側を切り欠いているが、肘関節側のピンを切り落としてもよかった。
近頃のキットは後ハメ工作まで睨んだ親切設計。


上腕部のパンチング
  
左右(D17,18)にはある中の凸がなぜか無いので作る。
@Aまず虫ピンで丸凹の中心にアタリをつけ、
Bピンバイスで0.8mmの穴を開ける。丸凹底の平らな部分が残るように。

  
Cエバーグリーンの0.75mmロッド。先端を微妙に丸めて適当な長さにカット。
D穴に差し込しこんでいく。堅い板などで押し込めば自然に凸先端の高さが揃う。
入れにくければピンバイスでグリグリして穴を広げるが、広げすぎるとゆるゆるでロッドが抜け落ちるので注意。
E流し込みタイプの接着剤を極少量流し込んで出来上がり。
正確に凹の中心を開孔できてないのでイマイチ揃ってない。


肘関節と前腕の後ハメ工作。

肘関節側の関節引き出しストッパーを落とす。

コトブキヤ公式ブログにはこの部分を短くすると関節が奥まで収納できて露出が抑えられ、密度感も出る。と推奨されている。
ブログでは肘関節0.5mm、手首ポリキャップ1mmが推奨値だったが、これはストッパーを活かすためと思われる。
ストッパーを無視する当製作記では画像○部分をストッパーもろとも切断。2mmほど短くした。
(手首ポリキャップはそのまま。万が一ポリキャップの底が抜けたら非常に切ない)
切断したらエッジも落として差し込みやすくしておく。

ストッパーがないので、関節を引き出しすぎると当然すっぽ抜けてしまうが気にしない。

 
肘関節のすっぽ抜けが気になる場合はD14を切断して、肘寄りの方は接着してパーティングライン等を処理。
手首寄りの方は接着しない。 塗装後にプラ板一枚接着するなどしてストッパーを作る。

袖のパーツ(G7,11)を後ハメにするため、ピン受けは切除してツライチにしておく。


袖の後ハメ工作。

ピンをカット。 受け側(D14)もカットしておく。(少し上の画像参照)
パーティングラインは目立たない位置にあり、わざわざ後ハメにする必要は薄いが、パーツを接着して塗装時のパーツ数を減らす。


袖裾(I13)の後ハメ工作

片側の引っかかりをカット。


■脚


太腿上部(F18,19)のヒケ処理
 
基本テクになりますが、ここは特にヒケがキツイので処理手順を書いておきます。
普段からヒケ処理に慣れ親しんでる方は読み飛ばしてください。

@まずは道具から。ある程度の堅さと手ごろなサイズ、平らな面のあるブロック。
 これはプラ角材を組み合わせたものですが、シャーペンの換芯ケースとかなんでもかまいません。
 こういうものでヤスリがけを行うことで起伏のない平面を出すことができます。
Aんでもって、ヤスリがけしたもの。
右は軽く2、3回ヤスっただけ。ヒケている部分はヤスリがあたりませんのでヤスれている部分とでマダラになります。
左のように平面になるまでひたすらヤスリがけ。ちなみにヤスリは400番の耐水ペーパー。

左の状態でもまぁまぁ良いですが、エッジがヨレたり、他の面とズレたりします。
そこで「エッジ立て」を行います。

  
Bエッジを立てたいラインでにあわせテープを貼り、貼ってない側の面ににヤスリをかけます。
テープを貼った部分にはヤスリが当たらず、そのラインを境界とする面に仕上がります。
C反対側からも同様にします。
Dできあがり。
なお、画像のテープはラピーテープですが、普通のセロテープで十分。
(透明のセロテープだと画像としてよく分からないかと思いラピーテープを使用しましたが、薄くて丈夫と、いい感じでした)

ここ以外にもヒケは各所にありますが、その位置を全部指摘したりはしませんのであしからず。


Gボム発生装置の前面装甲(I2)

太腿本体への差込がキツイので画像のようにカット(右はキットまま)


膝関節は今のところ問題点なしかと思える。関節強度も十分ありそう。


太腿
 
関節を曲げたとき内部で接触している箇所を切除。
2,3度くらいは深く曲げられるようになった。(ほとんど無意味か)


膝カバー
 
関節を曲げたとき大腿部が接触しするので削って広げておく。


膝の発光部

上面にヒケ。 ゲートもろとも処理。 


靴の横部分

一度はめたら無傷で取り外すのが難しそうな部品に対する処置。
白い部品(I7,8)を差し込む溝の裏から穴を開ける。
I7,8を取り外す際に、楊枝等で押して取り外すため。
無用な人には全く無用な作業。


白い部品(I3,4)が奥までハメにくい。 (塗装後は塗料の厚みで尚更に)
つつがなくハメるためG8,19の底面を大幅にカット。


D12,13、金型のラインがC面との境界に。 こういうところは、成型上どうしても凸のラインが残る。
ナイフで軽くカンナがけ&ヤスって処理。
パチ組みだと目立たないが塗装すると目だつ気がする。
この手の成型箇所は他にもあるので同様に処理。


脚裏
 
靴の底と横にまたがるG13,14,25,26
かなりタイトでぴったりはまりきらない。 というかG26は無理ゲー。
靴側の溝を広げて対応。
それでもなんとなく収まりが悪いのでうまいこと削ってすり合わせる。


ボールジョイント

模型誌によると、丸い形より、先端が平らになってる方が強度が高いらしい。


脚部ダクト
 
CGを見る限り結構厚ぼったいのが正解にも思えるものの薄々攻撃を掛ける。
どちらの画像も右が加工後。
よくあるディテールアップとしては中にメッシュを仕込むとかが考えられるが殆ど見えへんし、まぁええか。


太腿と膝関節。

クリアランス無さすぎ!無塗装でも擦ってる。
左右内側を0.5mmほど削って擦らないようにした。


足首の稼動範囲拡大
以前は、後方への可動範囲拡大工作が載っていましたが、
「かかと」パーツのつけ忘れのため可動範囲が広がっているかのように勘違いしているといいう超弩級にアホな内容だったので削除しました。
陳謝。




股関節の可動範囲拡大


コトブキヤ公式ブログでも紹介されている可動範囲の拡大。
股関節の凹み部分後方を削って、脚をハの字により開けるようにする。


股関節フレームも丸部分のエッジを落とす。
脚を左右に大きく開けられる気がする。


■頭部

成型キットの限界か、残念ながらバイザー後端の板が違う。
横(J35,36)はカチューシャ?(J10,11)の内側から出て、バイザーとは隙間ができる。
上(J17)も頭部(B3)にめり込まずに浮いている。

選択肢は
@キットのまま。
A薄々攻撃だけ。
B作り直す。


とりあえず薄々攻撃してみた画像。それなりにはハイエンドCGに近くなる。
が、中途半端感は否めない。


@キット形状で満足するのがよさそうだが、作り直し決定。
まぁ、チマチマつくるだけで大掛かりな工作でもない。


カチューシャというか耳。点線部をカット。
ブロック状のパーツではなく、正面から見て薄い板のように。



J17、後端を残し薄々攻撃。
裏をメインに薄々するが、エッジのダルさを消すため表側も少しだけヤスる。


  
バイザー側面のJ35,36がはまる穴をふさぐ。
穴を外側に広がるように大きくし、断面を台形にしたプラ材を接着。
接着剤は多めに使ってはみ出させ、隙間を完全に埋めてしまう。(パーティングライン消しと同じ)
完全に乾いてから整形する。


 
頭部上面(B3)のJ17が収まる一段下がった部分も同様に埋める。

まずJ17をハメる穴を1.5mmで貫通させておく。
0.5mmプラ版を接着し乾燥したら、@であけた穴を使い、裏側から穴を開ける。
(注:画像1では穴が開いてないが、これは行き当たりばったりで作っており、この時はこの穴を使ってJ17を固定させるつもりがなかったため)
バイザー上面とツライチに整形、側面とC面も整形。
加工したJ17にあわせ不要部分を切り取る。



最終的にはこのように



側面の板は0.5mm厚のプラ材にスジ彫りして、切り出し、薄々攻撃。
このパーツは塗装後、接着して取り付ける。(下の画像では両面テープでつけてある)

 
各パーツを微調整しながら仕上げる。
板とバイザーとの間の隙間ができ、ハイエンドCGに近くなりました。


 
後頭部上面、ハイエンドでは丸イチモールドに見える。
手元のパーツを探しても「丸」はあっても「丸イチ」がない。
市販されているかもしれないが、「丸」を元に「丸イチ」を作る。
コトブキヤのパーツ(P-108)の1.4mmのものに、0.14mmプラ材を接着(流し込み接着剤で)。
乾燥後、不要部をニッパーで切り取った。

ちょんまげ側面もハイエンドとは異なるシンプルなモールドになっているので、気が向いたら工作。


ちょんまげ後部の白塗装部分。スジ彫りが埋まってるので彫りなおす。


■胸部     肩関節に懸念があるが、とりあえず組み立てを進める。



胸部前面。 上面にヒケ。 それと画像に写っている四角い凹みモールドが甘く見えるので周囲を彫りなおしておいた。

 
肩ブロック。 とりあえず後ハメ工作。 斜線部をカット。


■肩関節のへたり対策
 
重いバズーカ&レーザーユニットに対する「へたり」対策
ストッパーを設けて肩がある程度以下には下がらないようにする。
つまり可動範囲を狭めてしまうわけだが、肩をがっくしさせるポーズの需要はほぼないので、問題なし、…と思う。

画像ではプラ材(エバーグリーン2.5×4mm)を適当に貼り付けたあと、現物あわせで調整。
プラ材はボールジョイントの穴がぎりぎり隠れない高さで、面は水平になるように加工してある。
接着面は外側が下がっているので、上面を斜めに切除して水平にする。
アングルによってはストッパーが見えてしまうのでエッジを落とすなどして見苦しくないようにしておいた。


 
間接の方も加工。 右画像の白丸部分を少し削る。
ストッパーの形状次第ではここを削る必要はないけれど、この方がハメやすいと思う。


■腰


 
今のところ、とりたてて問題を感じない。(ヒケとゲート跡はちゃんと処理しておく)
組み立て上、ハメにくい箇所に手をいれたのみに留まる。
左の画像はおケツのスラスター(?)パーツを裏側から。ハメにくかったので前後を凸状にカット。大きな差込部位も不要。
右は胸部との接続フレーム。ぶっといのが邪魔。切り取ったら合いがよくなった。


■V・コンバータ周辺


V・コンバータ本体は素組み。 サターンかドリキャスか。 個人的にはサターンの方がカッコいいデザイン。

 
煙突(エアダクト?)
キットまま、もしくは少し彫りこむだけでも十分だとは思うけど、整流フィンを作り直す。
0.14×2mmのプラ材(イエローサブマリンのプラストライプ)を使用。
煙突内寸にあわせてプラ材をカットし、できるだけ等間隔、等角度で並べる。
瞬間接着剤(ゼリー状を愛用してます)でチョン付けし、全部そろえたら流し込み接着剤で固定。
改造のための改造な気がしないでもないが、プレイヤー視点なら大きな見せ場!

ハイエンドCGだとフィンは6枚だった。5枚しかないけどまぁいいや。
資料は作る前に見ましょう。


煙突ユニット。
本体との間の白いパーツ(H16,17)は煙突ユニットの内側から出てきているので一段彫り下げる。
上側の接続軸をカットしているのは単に彫りにくかったから。
ついでに書くと接着してから彫るより接着前に彫るほうがやりやすいと思う。



この箇所、CG見ても凹みなのか抜けてるのか分からん。
とりあえずくりぬいてみた画像。
構造的にこんなとこに穴があるのもどうかと思うが、どっちでもええわ。という気がしてきた。



下にある方はこんな感じに。
キットのパーツをにフィンを並べ、追加フィンの分だけ奥まるようにしました。


■バズーカ
全面的にヒケてるので気合入れて処理する。



スコープのレンズ部と本体との後ハメ工作。H6のピンを全削除。

 
これはバズーカ先端部(Q5,8,16,19)
内部の筒(J10)を後ハメで後方から差し込めるようにする。
J10にも後ハメの邪魔になる差込があるので切除しておく。

 
バズーカの内部パーツ(J9,10,11)は開口しておく。円周が楕円になったり凸凹しないように。
左端がJ10。バズーカ先端部に対し後ハメできるよう不要な差込は切除。


これはQ11,12。 こちらはテキトー開口。



バズーカの銃口。
先っちょについている小さい板は分厚すぎるので切除。
すり鉢状になっている面に金型のラインとヒケがあるので処理する。
パーツ同士の合わせ目も埋めておく。

 
板を薄くつくりなおす。 
まずはシャーペンでアタリをつけて、彫刻刀やナイフで板の差込口を彫り込む。
画像では彫りこみが斜面の2/3あたりの位置にあるけれど、CGをみるともっと外側だった。
当然だが、やはり資料は工作前にみないといけない。

この掘り込みに対し板を接着するだけでもいいかもしれないが強度的に不安。
それにこの板はバズーカ内側から伸びていて、いかにも伸縮して収納されそうなので彫りこみを深くし、内側から板を出すようにする。

 
ロウソク&焼きゴテ を取り出す。 焼きゴテといっても100円均一で売ってる精密ドライバーのマイナスのもの。
これを熱してプラを溶かして板の差込口を深くする。火傷と火事には十分留意してください。

 
マイナスドライバーを熱してパーツに押し当てて貫通させる。
左の画像のように開口部の周囲には解けたプラが隆起する。
右の画像は、その隆起をナイフで取り除いた状態。

 
開口部をナイフやヤスリで整える。
左の画像は二つ折した耐水ペーパーを差し込んでヤスリがけしている。


板は0.25x4.0mmプラ板(エバーグリーン)。
適当な長さにカットして差込み、接着する。


後から考えれば0.5mm以下のピンバイスで開口した方がよかったかな…?



グリップと手は芯を埋め込んで一体化してしまう。


■バイナリーロータス(レーザーユニット)


主にゲートとヒケを処理しただけ。
メカやパイピングをディティールアップする余地はあるだろうけどキットで十分と思う。
だけど、差し替えするのに絶対、塗装?げる気がする。内側だからいいけど。


完成度には影響しないけれどハメコミがきつくてバラし難い箇所はいろいろカットしておいた。


 
目立たないようで目だってしまう金型の合わせ目も忘れず処理。(スミ入れすると特に浮き出てくる)

  
レーザーの中心突起物
画像の部分、モールドがイマイチなのでちょいと手入れ。 0.25mmプラ板で囲って段差を強調する。

 
0.25mmを貼り付けて、元のC面をパテで埋める。 使っているのはタミヤの光硬化パテ。

 
パテが固まったら削って、0,25mmで囲んで、C面を削り出した。


先端。ハイエンドCGでは小さい穴が開いてる。 ピントがあわねぇ。


■ひとまず終わり?

やっとこさ全パーツの切り取り、ゲート&ヒケ処理が完了。