わが国は、広いとはいえない国土に沢山の人が生活しています。部屋は狭く、隣の家は
すぐそこに迫っています。広い家に住みたい、豊かな暮らしがしたい。しかし、もうこれ以
上、自然を破壊することは避けねばなりません。実は住宅は余っているのです。（総務省
住宅・土地統計調査）　オフィスの空室率も景気に左右されますが、数パーセントから10
パーセント程度を上下しています。それでもゆったり暮らせているという実感のない人が
多いのではないでしょうか。その理由の一つが、欲しい人に欲しい家が行き渡っていな
い。住宅の配分がうまくいってないことだと思われます。
　不動産鑑定は、適正な価格を判定することで、この解消に役立っています。不動産鑑
定は、土地の最も有効な利用方法（最有効使用）を判断して価格を決定します。その使
用方法を所有者にもお勧めします。この過程で複雑な権利関係を明確にして、より適切
な利用へ導いていきます。そうして乱開発や自然破壊なしに豊かな生活を実現します。
私も、微力ながらお役に立ちたいと思っています。