◇◆◆福井晴敏◆◆◇
’99に「TwelveY.O.」で江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。
「亡国のイージス」で3賞トリプル受賞。

福井作品って確かに分野としてはハードボイルドだけど、人情物でもあるのではないかと思います。そういうとこが魅力的なのです。
公認サイト情報によると、次作「終戦のローレライ」は発売が’02の夏頃に延びたとか(;;)
でも上下巻になって読み応えありそう。すごく楽しみです!(><)>
亡国のイージス<講談社>
「よく見ろ日本人、これが戦争だ。」
一番最初に鮮烈な印象を与えるのがこのオビの文句です。
新鋭護衛艦「いそかぜ」を舞台に繰り広げられる謀略劇。東京大ピンチ!
ずっと以前から「イージス」というタイトルが気になっていつか文庫になったら読もうと思っていたのですが、今ではなんでもっと早く読んでなかったのかと後悔。
スケールの大きさに圧倒されたのはもちろんですが、なんと言えばいいのか…登場人物に体温を感じるのは私だけでしょうか(クサイかも知れない(爆))。
書き込みが丁寧で、中心人物ばかりでなく一人一人人生を背負ってるのだというのを改めて気付かされます。
泣けます。
好きなキャラはなんといっても行。阿久津艦長や竹中副長も。菊政は仔犬です。
TwelveY.O.<講談社文庫>
トラウマ持ちの自衛官がかつての恩人に偶然再会したばかりにテロの謀略に巻き込まれてしまう。でもそれは……(何?)「BB文書」って何?とずっと思いながら読んでました(笑)
理沙や由梨など女性陣が好きです。
「イージス」の前に起こった事件ですが、後でから読むのがオススメ。
川の深さは<講談社>
上記3作は「少年とおっさん三部作」というのだそうです。いいのですか?(笑)世界設定も共通で他の作品の影響を受けてたりします。
実はこれから読みます。買う時に最後を偶然ちらっと見てしまいました(核爆)
……感動できそうです(滝涙)
∀ガンダム<ハルキノベルス>
先日見つけたのでこれから読みます〜。
∀は知らないんだけど、ハマッたらどうしよう……やばいかも。
月に繭 地には果実<幻冬舎文庫>
先日やっとみつけました(;;)平積みされてました。でも∀を読んでから買うかどうか決めます。はまったら内容が同じでも買うかも(笑)
一見∀とは思えない文学チック(というより時代物小説風)でとっても渋い……と思ったら、よくみると可愛らしい表紙イラストでした。
◆真夜中の前哨(セントリー)<別冊文藝春秋>new
別冊文藝春秋1月号に載っている短編です。
主役は市ヶ谷の人(おっさん)&「彼」。
福井氏らしい時事ネタで赤坂やら在日米軍やらが絡んでいますが、今回はかなりコミカルで笑えます。見所はやはり市ヶ谷の人こと高松さんと「彼」の対決でしょう(笑)