ビルやホテルなどのドア付近にある「人が走っている姿の緑色のマーク」、たいていの方はあのマークが
「非常口」を表す事を知っているでしょう。非常口のマークは、ISO「国際標準化機構」で決められた世界
共通なものです。そのため、その国の言語を知らなくても、非常の場合は、どこに逃げれば良いのかわか
ります。
また、ISO100、ISO400などのフィルム規格もISOで定められた国際標準です。
もし、規格に関する国際的な標準が存在しなかった場合、どのような事が起こるでしょうか?
おそらく、企業間で「規格の標準化」争いが起き、企業が本来力を入れるべき課題である品質の向上や
コスト削減がおくれてしまいます。
以上のようにISOとは製造側、消費者側の双方にとってメリットを与える世界共通のルールなのです。
製造業にとっては、「品質マネジメントシステム」の国際規格であるISO9001、および組織体の「環境マネジメ
ントシステム」の国際規格であるISO14001が重要です。
取引のグローバル化が進むにあたり、「この会社の品質管理はしっかりしている」と国際的に認められる品質
管理の基準が必要になりました。それがISO9001の審査基準です。ISO9001の存在によって、世界の企業
において審査基準を満たした品質保証のもと、管理された製品やサービスが提供されることになります。
もう1方のISO14001は地球温暖化や環境ホルモンなどの影響による地球環境の悪化に歯止めをかけることを
目的として1996年に制定されました。
ISO9001品質マネジメント8原則
| 1 | 顧客重視 |
| 2 | リーダーシップ |
| 3 | 人々の参画 |
| 4 | プロセスアプローチ |
| 5 | マネジメントへのシステムアプローチ |
| 6 | 継続的改善 |
| 7 | 意思決定への事実に基づくアプローチ |
| 8 | 供給者との互恵関係 |
※ISO14001は文中にて説明
製造業がISO9001の認証を取得するにあたって、注意すべき点を2点あげます。
まず最初は「現場の流れ」と「ISOの要求事項」との整合性を図り、現場の実態に即した品質保証システムを構築
することです。現場の流れや現実の運用方法がISOの要求している事項と合致しているかをひとつづつ調べ、
要求事項を満たしていない部分を中心にみなおしを行います。
次の注意点は、自社における教育・訓練の目的を明確にし、教育訓練計画および内容を検討することです。
ISOの認証取得活動をはじめるにあたり、社内の教育、訓練は非常に大切な役割を果たします。
全社的な教育により、全社員が自社の経営目的およびビジョンを共有し、会社の方向性を理解できるようになりま
す。それと同時に各社員における「業務の内容」と「責任」が明確になり個々人も業務が行いやすくなります。