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「よい演劇をより多くの仲間と、京都で観よう」 KYOTO ROUEN

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例会感想 2021年109月例会 オペラ『イヌの仇討あるいは吉良の決断』

ドレミ 女性 60代  

 私のもつオペラの概念を裏切った。台詞がよく伝わってくる。歌を聴かせるために同じ台詞をリフレインするということもない。台詞だけで演じても十分に面白いお芝居をメロディーにのせる。そのことで生まれる表現の深さをどう言い表せば良いのだろう。ひとつ思ったのは、七五調の美文で語られる歌舞伎に通じる、理屈をこえて身体に響く何かがあるということ。役者の立ち位置が絵になる点も歌舞伎に似ている。これは時代劇だからか? とりわけ最後のシーンの美しさはいつまでも心に残りそうだ。こんにゃく座、もっと観てみたい。


つわぶき 女性 73歳  

 音楽(作曲・演奏)大変楽しうございました。気まぐれ権力者のせいで、世間はストレスがたまり、さらに気まぐれ処断のせいで吉良にまで影響が。大石の真意は…忠義、眼前の命、あれこれもつれるようですが、「難しいことをやさしく」ったって、鈍い私にはやさしくなくて、なんで盗っ人は切られるの? とか、それ以前にも分からないのがいっぱい。僅かな分かるところと音楽とで退屈せず、引っ張られました。ありがとうございます。


アーニャの会 男性 77歳  

 70歳をとうの昔に越えてしまった。若い頃から清水の次郎長や赤穂浪士など、正義の味方のような扱いに疑問を抱いていたこともあり、今回の公演は井上ひさしさんが吉良上野介をどんな風に解釈されるのか、楽しみであった。「犬公方」と庶民から評判が良くなく、そんな時代背景を織り交ぜ、「さもあろう」と納得の行くストーリー展開で、とても楽しく熱く鑑賞でき良かった。年とともに難聴がきつくなり、演技者の声が聞き取りにくい場面があり、いささか残念であったが…。  


男性 71歳  
 「オペラ」と身構えましたが、とても楽しく観られました。ピアノ、ヴァイオリンも良かった。吉良は討たれて、虚構の大義を滅ぼした。


男性 66歳  
 数十年ぶりの労演。ありがとうございます。井上ひさし作品に感謝感激感動。なぜか元気になります。舞台の力かな?




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