スラップスティック・デイズ(仮題)
設定(第一部)

注:多分にネタバレを含みます。

※年齢設定は物語開始直後のものに順ずる。

☆羽村シン(15歳)
羽村亮、マコト夫妻の一人息子。
幼少の頃から両親に武術の手ほどきを受けた結果、腕っ節は年齢にそぐわない程に強く育っている。
桜水台学園空手部、剣道部の期待のホープであると同時に、なりゆきで天文部の部員となる。
学園体育教師、祁答院キララの甥だと言う所為で、色々な厄介事に引きずり込まれる哀れな少年。
幼馴染の百瀬真言葉とは、親友のような微妙な関係。
父親と比べてかなりの鈍感朴念仁。
この辺りは母親の性格を継承した模様。
能力は父譲りの重ね。それに母譲りの体術と、父から仕込まれた『重ねの為の剣術』とを組み合わせている。
その生まれの所為でアクイに狙われる事になった。

☆百瀬真言葉(ことは)(15歳)
百瀬壮一、真言美夫妻の長女。
女系一族、百瀬家期待の星。
下に一人ずつ弟と妹が居る。
『母の師』である七荻鏡花に弟子入りし、女帝学を修行中。
その際に色々と聞いていたらしく、妙に亮に憧れを抱いている。
シンとはつかず離れずの微妙な関係だった筈なのだが、突如ライバルがニ人も現れた事で内心とても動揺している。
女帝の弟子だけあって、その機転やら企みに関しては秀逸の一言。
能力は音霊(おとだま)。音に魂を乗せて様々な効果をもたらす。

☆星川美麗(みれい)(16歳)
星川翼、瑞希の娘。
父親のズレ具合とは裏腹に、至極真っ当に育った。
両親の美点を完璧に受け継いだ容姿は、学園内外の男女を惹きつけて止まない。
暴漢から救ってくれたシンに惚れて、凄まじいアタックを開始する。
アクイとの戦闘の最中に肉体関係は結ぶが、シンの方が気に病んでいる部分がある為、交際には発展していない。
能力は交心。生き物と意思の疎通が出来る能力で、里から霊獣のイズナのイーちゃんを与えられ、連れている。

☆新開ホノオ(17歳)
新開健人の息子。母は日系アメリカ人で、帰国子女である。
桜水台学園三年生で、比較的整った顔立ちをしているものの、正確は父親譲りの空回り一点突破熱血タイプ。
空手部副部長であり、祁答院キララの一番弟子を自称するも、彼女の弟弟子であるシンには連敗中。
父親の影響で馬鹿力はあるのだが、それに頼りすぎている為、どうしても壁を越えられないらしい。
夢は父親をも超える格闘家だそうだが、前途は多難。
能力は父親譲りの金剛力。

☆石動縁(ゆかり)(16歳)
亮と一度対戦した事のある剣士、石動壮真の娘。
剣道推薦で入学して来たにも関わらず成績は学年トップクラスという才媛で、文武両道を地で行ける稀有な存在。
二年生ながら剣道部副部長を務め、部員からの人望も篤い。
父譲りの剣は鋭いものの、重ねの能力を研いでいたシンには通じず、惨敗する。
三年の男子部主将にも負けた事のない彼女だが、その敗北に思うところがあったらしく、シンの側について離れなくなる。
同時に生活の比重も剣術の鍛錬に重きが置かれるようになり、成績も幾何学級数的に滑り落ちていく。
能力は連ね。目にも止まらぬ突きの速さはシンも能力を使わなければ避けられないほど。

☆矢垣しのぶ(17歳)
大津名に起きている異変を調べる為に、里から送られてきた少女。
能力はサトリで、それを暴走させないよう、常に己を律している。
リミッターとして、白い羽のブレスレットを付けており、それがトレードマーク。
里では亮の存在を過分に美化して伝えているらしく、両親から聞いている真言葉以上に亮を崇拝している。
天文部部長として働く傍ら、街の異変を調査するのにも余念がない。
何がいいのか判らないが、実はホノオにお熱。


△羽村亮(37歳)
世界最強の火者の一人であり、今なおその圧倒的なまでの強さは顕在。
年月は彼に熟練と巨きな器を与え、名実ともに最強の火者へと導いた。
現在は大津名で小説家として生活しており、悠々自適を地で行っている。
稀に近くの道場で少年剣士相手に指導をする事もあるが、こっちは殆ど趣味の領域。
その気になれば後二十年以上は「日本一の剣士」の肩書き独占していられる程の腕なのだが、本人にはその気は全くと言っていいほど無い模様。
妻のマコトと一日のほぼ全てを共有していながら、付き合って二十年にもなるこの夫婦は倦怠期なぞどこ吹く風と落ち着いた雰囲気を醸し出していたりする。
シン達の身にどうしようもない程の危機が迫ると、どこからともなく現れて、それを何とか出来る状態にまで修正して去っていく。
あらゆる面で頼れる父親。
最強の名は伊達ではない、と言うところだろうか。

△羽村マコト(37歳)
亮の心を射止めた愛妻。夫も最強なら妻もまた半端な強さではない。少なくとも体術に関しては男に混じっても世界を取れる位の腕は持ち合わせている。
だが現在は夫である亮と二人で過ごす事の方が最優先であるらしく、基本的に専業主婦である。
義妹のキララでさえも驚く程熱々を維持し続ける良い夫婦であり、実は二人とも付き合い始めた高校二年の後半以降、喧嘩らしい喧嘩を一度としてした事がない。
その姿は彼らの息子や義理の娘予備軍に「理想の夫婦」として見られているのである。
…ちなみに二人を本気で怒らせた時、とある暴力団の事務所が三時間で廃墟と化した事があるらしい。

△祁答院キララ(32歳)
桜水台学園高校体育教師。
一時期は亮に横恋慕していた時期もあった様だが、今はもう諦めたらしく、彼氏(一応婚約はしている模様)と上手くやっているそうだ。
「(甥の)シンを義兄ちゃん以上の羅漢にするのが夢やねん!」だそうだが、それに引きずり回される羽目になったシンは哀れ…なのだろう。
空手のIHでブッチギリの優勝を飾った事があり、今でも引く手は数多らしい。

△火倉いずみ(38歳)
桜水台学園高校国語(古文)教師。未だに独身。だが、もう直ぐ四十路に手が届きそうだと言うのに、見た目はまだ二十代で通る程だ。
いや、彼女だけではなく、真月が最も輝いていた時期の天文部のメンバーはとにかく皆若々しい。
報われないとは知りつつも、高校時代から抱いていた亮への想いを未だ風化させずに持ち続けている。
…が、それが実は後々に大きな問題を引き起こす事になる。

△七荻鏡花(37歳)
妖怪。いや、いずみを円熟した大人の女性と言うならば、彼女は未だ二十代前半でも通る若さとスタイルと美貌を混成した、一種魔族のような存在である。
現在はサトリの能力を駆使して「七荻探偵事務所」の所長兼探偵を勤めている。
若い頃に冠した不名誉かつ命知らずな異名、「トラブルメーカー」は二十年経った今でも健在の模様。
亮に関する問題に至ってはいずみよりもタチが悪く、亮の家に度々上がりこんでは亮を誘惑し、マコトと不毛な争いを繰り広げている。
…そして、それが後々洒落にならない事態を作り出す事になる。

△百瀬壮一(36歳)
元天文部の中では一番真っ当な歳の取り方をしているヒト。
見た目は三十代前半でまだまだ通るが、三十にすら見えない亮やマコトやいずみや鏡花と比べたら「うむ、人間」と太鼓判を押されそうな雰囲気だ。
こちらも愛妻真言美との関係はすこぶる付きで良好なのだが、残念ながら徹底した女系家族の百瀬家に於いてはその立ち位置は微妙に下の方。いわゆるカカア天下だ。
それが子供たちから見ればマイナスの要因らしい。
「センパイ?…あの規格外と比べないでくれよ。アレと比べたら世の父親はみーんな下になっちまうぜ」との事。
…ごもっとも。

△百瀬真言美(36歳)
百瀬壮一の妻。旧姓三輪坂。
壮一が大学を出、彼の父親の会社の専務として就職する前には結婚していた。現在は専業主婦として、姑、小姑とも異様な程に上手くやっている。底抜けに明るいと言うのは得だといういい例である。
結婚前は舞台俳優への道を志していた事もあったが、ある理由によって断念。だが、最近それへの情熱が無意味に燻っているのも実感している。
夫君の名誉の為に述べておくと、特に結婚生活が不満な訳ではない。断じて。

△星川翼(37歳)
妖怪その二。
二十代どころか十代でも通るかもしれない不気味なヒト。むしろ妖怪と断定していいかもしれない。
東京から妻瑞希を伴って大津名に戻り、叶ッ川貿易の代表に就任する。
基本的に有能な彼はすぐさま代表としての立ち位置を確固たるものとすると、今度は会社のシステムを大幅に改革し、自身はオーナーとして悠々自適の生活を送るようになる。
「仕事よりも瑞希や美麗と過ごす日常の方が大事なのさ」と真顔で言い切る彼のスタンスは、亮のそれと同質である。
だが基本的に微妙なずれが存在するのは、今も昔も変わっていないようだ。

△新開健人(38歳)
アメリカに単身渡り、そして数年の後日系人の伴侶と一人息子と一緒に大津名に戻って来た男。
アメリカで人気プロレスラーとして大成した後、錦を飾るかの如く逆輸入レスラーとして帰って来る。
渡米中に金剛力に磨きをかけてきたらしく、そのパワーとタフネスは驚く程進化している人間岩塊。
だがあくまで彼は三枚目の立ち位置にしか居得ないのが哀れではある。

○石動壮真(39歳)
大津名警察署に勤める刑事であり、石動流剣術道場の師範でもある。剣道の腕は日本でも一、二を争う程なのだが、亮の大学時代の友人のつてで亮と手合わせし、遭えなく完敗した過去を持つ。
今度は子供達がシンに負けたと知り、羽村一族の打倒に執念を燃やす。
最近は出来れば娘の縁を、亮の息子であるシンとくっつけたいな、と思って暗躍しているらしい。

○石動一真(21歳)
石動家長男で、石動流剣術道場の跡取り。大学剣道の日本一であり、その剣の冴えは父に迫るほど。
父とともにアクイとの戦闘に巻き込まれ、シンを信頼するようになる。
能力を問わない剣の腕だけで言えば、シンより上。
人格は温厚で義理堅く、まさに非の打ち所がない。

○石動克己(19歳)
石動家次男で、大学剣道界期待のホープ。粗暴な性格をしている。自分の家の流派と強さに絶対の自信を持っており、縁が負けたと聞いてわざわざシンに挑む。
軽く一蹴された彼の想念はマリオン・メイカーの手によって暴走させられ、アクイを憑けられる。が、シンの手にてそのアクイを剥がされ、助けられる。
後は妹をシンとくっつけようと父以上に熱心に動くようになる。
気を許した相手には気のいいあんちゃん。





●ハイジ・Verアクイ
しぶとく復活を果たした亮、そしてマコトの宿敵。
シンの初陣の際に復活した姿を見せるが、まさに瞬く間に斬り伏せられた。

●マリオン・メイカー
縁と美麗が決戦時に戦闘したアクイ。支配欲を司る。
態度は慇懃無礼。慇懃過ぎて酷く嫌味。
攫った真言葉を操って彼女達を追い詰めたが、覚悟を決めた真言葉の言葉にて戸惑いを捨てた二人の手によって倒される。
しかし最期に放った糸が真言葉に重傷を負わせた。

・ミディ
桜水台学園校庭にてキララが戦ったマリオン・メイカーの切り札。
極微細なアクイがマリオン・メイカーの作った人形を動かしていたという存在で、本体を破壊しない限りいくらでも復元した。
最後にはキララの奥義によって殲滅される。

●Kid
少年の姿をしたアクイ。破壊欲を司った。
人間を生かしたまま固めた肉塊を使用する事で自身の肉体に不死性を与えていた。
だがその思考を読んだ鏡花らによってその肉塊を発見、破壊されて不死性を失う。また自身もサカキとの決戦にて完全敗北し、狂喜の中に消失した。

・山形馨一
シンが入学した当初の天文部部長。かなり自己中心的な性格で、自分の価値観が世界の正解だと信じて疑わない。
自分になびかない美麗を怨み、暴行しようと策を弄するも、シンによって水泡に帰す。
それどころか真言葉の父をも侮辱した事で激怒したシンによって全ての計画を暴かれた挙句、入院する羽目になった。
火者としての能力は高かったようだが、生来の能力に関しては不明。

●山形馨一withハイジ・Verアクイ
死屍解の力によって力の塊となったハイジが入院中の馨一に移植されたもの。本人の羽村(シン)への憎悪と、ハイジの羽村(亮・マコト)への憎悪とが融合して羽村と呼ばれる存在への絶対憎悪を抱く存在へとなる。美麗を誘拐して陵辱しようと試みるが、激怒したシンの手によって完全に焼却された。

●媚濡裡
女性型のアクイ。色欲を司る。
ミディと同様極微細のアクイが本体であり、その実体は極微細のアクイの集合体。その指向性は一定で、自分の一部を取り込ませる事で人間を自分の下僕として扱った。
翼と健人を下僕とするつもりで居たようだが、正体を壮一に看破され、翼、健人、真言美の波状攻撃の前に散った。

●死屍解
死に対する欲を司ったアクイ。見た目には完全に無表情で眉一つ動かす事はないが、感情表現は豊かだった。
多種多用な策謀を用意してシン達を追い詰めた。
死んだ、もしくは肉体を失った光狩を蘇らせる能力を持っていたらしい。
馨一との戦闘で疲労困憊のシンを追い詰めたが、そこに現れた夜の騎士の手によって瞬殺された。

●夜訃羅
恐怖を司るアクイ。アクイの参謀的な存在だった。
かつて亮と血縁関係にある『ある火者』と戦闘し、恐怖した経緯があるらしい。
その為火群の一族に対して過剰な憎悪を抱くが、本気になった亮の相手にはなりえなかった。
人間の恐怖を吸収する事で増殖する事が出来、その全てが一個の夜訃羅。

●ハバキ
アクイの盟主。神話への憧れと畏れを司った二面的アクイでもある。
凄まじい膂力と機動力、術を操った。
最終決戦と称してシンを牙城に誘い込み、一対一での戦闘にこぎつける。
馨一以上にシンを追い詰めていたが、女王の手によって一時的に才能を引き出されたシンの前に敗北する。
最期にはシンの放った火焔の奔流に飲み込まれ、天まで昇って塵になった。




◎夜の女王(−)
裏界に住まう光狩の女王。
二度目の真夜以来、亮やいずみの様子をつぶさに見守っていたのだが、シンが生まれた時の亮の「この子には光狩が現れない世界で幸せに生きて欲しい」という言葉を聞いて、遠い子孫の為に一肌脱ぐ事を決意。
まず手始めに光狩を地上から一掃し、裏界に光狩を閉じ込めると、アクイの混乱に乗じて大津名に降臨した。
少々ベクトルを外れている発言と行動をする。

◎サカキ(?)
夜に消えた光狩の一人。
二度目の真夜の後、裏界で静かに過ごしていた…のだが、女王から、地上へと降りて亮やいずみと言った女王の子孫の行動を確認するよう仰せつかる。
そんな訳で地上に降りるのだが、大津名に住む言霊の素養のある人々(素養だけなら意外と多い)と交信して、ベクトルの微妙に狂った奇跡を起こす女王の行動に、大抵巻き込まれて悲惨な目に遭う。
…それでもめげずに(と言うか、平和的な自分の境遇を一種楽しんでいる節あり)今日も今日とて大津名市内を駆け回る偉いヒト。


以下、逐次キャラ増加とともに追加。






[Central]