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2003年5月11日

オレが和賀の渓の春を知る小さな沢がある。オレのお気に入りのごっこ沢だ。ここに入渓できれば、他の沢もぼちぼち春の訪れなのだ。

この日、今年初めてのご挨拶に伺った。多少雪代はでていたが、入渓できそうだ。オレはここで沢山の事を学んだ。岩手の渓巡りはここが原点なのである。エゾイワナ、イワウチワ、カタクリ、シシウド(笑)、そして、渓の歩き方、ヘツリの修行、滝の登り方、怪我の仕方(爆)とにかく想い出いっぱいというか、まだまだ、学ぶことの多い沢である。

エゾイワナは今年も元気良く挨拶してくれた。皆、良い型に育っていた。昨年、友人達をここに案内したとき、あまり良い型が出なかったので心配していたが、一安心。
イワウチワを見に滝上まで行こうかと思ったが、なんとなく、渓沿いをのんびり帰ってみたくて、引き返す事にした。いつもはさっさと沢通しで帰るのだが、わざわざ、山側に足を踏み入れ帰ることにした。

そして突然現れた、コゴミの群生。
何度となく訪れているのに見逃してたのだ。山菜音痴のオレでも見分けがつくほど、野性味溢れるコゴミだった。思わず、
「誰だよ、ココには山菜は無いって言ったのは(苦笑)」
と、独り言をつぶやいてしまった。
もちろん、夜の肴にちょっぴり頂いていく。                                             
すると今度は岩盤にウルイを発見!
しかし、山菜音痴のオレは自信が無かった。友人達から、ウルイに似た毒草もあるぞと聞いていたので、しばし考えた。
ん、食べてみれば解る!(爆)

一枚採って、茎をちょっとだけ噛んでみた。懐かしい味、そして独特の粘り、間違いなくウルイだった。ズルズルの岩盤を直登し、ウルイも今晩の肴の分だけ頂く。
兎に角、今年もこのごっこ沢に色々教えてもらった。まだまだ、ここを卒業するには早いようだ。入渓点に近づいた頃、昨年も見かけたカタクリが挨拶してくれた。
「おい、だっぺ屋、少しは渓が解ってきたみたいだな」
そんな風に語り掛けてるように思えた。ちっぽけで可憐なカタクリが今のオレには大きくてたくましく見える。何年も厳しい冬を乗り越えて一輪の花を咲かせるカタクリに比べればオレなんぞ、ゴミみたいなもんだな。

(完)