不良雑貨専門「だっぺ屋」の
山遊雑記沢の主幻想釣行記友遊釣行記川柳画廊貧乏グッズ岩國渓流新聞漫画葛籠イカサマ・ペイント巡回サイト掲示板TOP
2003年8月10日

今年は、岩手は梅雨明け宣言をしないそうだ。全くぐずついた日が続いてる。
8/9、台風10号が通り過ぎた。明日は台風一過の青空が拝めるかもしれない。

目が覚め、空を見やると、青空が広がっていた。いつも釣りに行く西を見ると雲は厚く、山が見えない。それなら、東は?

東にも、雲は出ていたが、山は見える。今日は、東に行ってみるか。
オレにとって東とは民話の故郷遠野の事である。遠野は山々に囲まれた盆地、遠い昔は、湖だったと言われているが、真偽の程は判らない。町並みはどこにでもある、地方都市の様相で、民話の故郷とはイメージがかけ離れているが、ちょっと山に登れば、タイムスリップできる。
森の精霊や、天狗、物の怪達が出てきそうで、嬉しくなるのである。渓はゴーロであるが、両岸がぎっしりと緑で埋まっていて、ゴルジュ地帯が続く和賀の渓とは、全然違いなんとなく、のんびりできるのだ。
今日は、岩魚ラーメンでも食べに行くか!そんな風に気軽に行けるのは、現代では、ある意味、最高の贅沢かも知れない。
のんびりと、花を見、草を見、虫を見、鳥を見、そして岩魚を釣り、喉が乾けば、森の天然水をいただく。気が付けば、雲が切れ、眩しい青が空を染めていた。別に気象庁が、梅雨明け宣言してくれなくたって、オレには梅雨明けだよ。日頃の疲れで曇ってた心が晴れたんだから。

(完)