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2005年 4月24日

毎年、解禁釣行は猿ヶ石と決めている。昨年も猿ヶ石に行ったが、がっかりだった。あれ以来猿ヶ石に行っていない。でもやっぱり、オレの解禁は猿ヶ石なんだよなぁ。

さて、例年ならとっくに解禁を迎えているのだが、今年は雪が多く、2週間前はとても釣りに行ける状況ではなかった。あれから、2週間経った。明日、天気が良かったら行こう。焼酎を舐めながら、岩手の釣りの地図などを眺める。気が付くともう二時だ。寝酒を一気に飲み干し、布団に潜り込んだ。
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明くる日、予想通りとても天気が良かった。猿ヶ石のつもりだったが、和賀に来てしまった。残雪のある林道を歩いていると、大きな雪の固まりがあった。

その固まりを不思議に思いながら通り過ぎると、突然、固まりが割れた。なんと中には熊の親子が!桃太郎ならぬ、熊太郎か?いや、目は閉じている・・・可哀想に行き倒れ、雪に閉じこめられたのか。それにしても珍しいことだ。写真を撮ろうとザックの中を探していたときである。

雪の中の親熊の目が開いたような気がした。えっ?嘘だろう??確かに、しっかりと目を動かしている。嘘だ!嘘だ!オレはその場に凍り漬けになった。逆に熊は雪の中から、這い出してきた。

もしかして、単なる冬眠だったのか???おれは、熊を見ながら、恐怖に立ち向かい、冷静に考えた。
「こいつは、まだ起きたばかりだ。状況が解ってないはずだ。そーっと、そーっと後ずさりして逃げよう」
オレは、熊を見ながら、後ずさりし、50Mも離れたろうか?後は一気に林道を駆降りた。あっという間にふもとの商店街に着いた。暖かい。オレの体が熱いのじゃなくて、ふもとはご機嫌の天気で暖かいのだ。
暖かい陽差しが心地よい。

心地よい?心地・・・あ”〜!!10時だ!!!(自爆)

これ、作り話じゃなくて、ほんとの夢の話。笑うでしょ?(^^;)
夢じゃなくて、ホントに天気が良く暖かい。
さて、現実問題はもう朝の10時ってことである。(爆)
「まっ、いっか!とにかく、行ってみるか」
昼から釣り???ま、釣り師を名乗るのも恥ずかしいていたらく・・・・。でも、昼からでも良いのである。ここは岩手なのだ、猿ヶ石はオレの庭だ!

結局出かけたのは、午後一時。ウチから、遠野まで1時間、それから猿ヶ石の上流部まで30分。着いたのは2:30(爆)
雪はとっくに消えていた。暖かい。ジャンパーなどいらないくらいだ。昨年通行止めだった支流に向かってみた。ゲートは開いていた。以前崩れて怖々通った道も修復されている。これはありがたい。流れに目をやると、雪代は出ていたがそれほどひどくは無い。
早速、釣り支度をし、久しぶりの渓に足を踏み入れる。なんだか、離ればなれになっていた恋人と再会したような嬉しさがこみ上げてくる。やっぱり猿ヶ石はいい!おっ!走った!!小さいながら、魚影も見える。やっぱり、お魚が見えないと、寂しいもんね!もう最高だね!!あとは、この目で、直々にお魚と対面すれば万々歳だ。

慎重に餌を流すと、いきなりがつん!と来た。おいおい、イワナのあたりじゃないぞ??こ、こ、こりは〜〜!!!
なんと、8寸近いヤマメだった!この支流はヤマメとイワナの混成域でヤマメ生息域の最上流である。以前にも釣ったことがあるが、なにせ、ヤマメ釣りはへたくそなオレ。これには、驚いたのなんの!イワナ師のオレの初物がヤマメだよ〜!!一人で大笑いした。今年はヤマメ釣り開眼か?(笑)

私の釣りの好きな格言にこういうのがある。
「居処非釣処、釣処非居処」
ゲラ時代初期に君臨した覇羅大王が仰った言葉である。私はこの言葉を大事にしている。このおかげで私の釣りが成り立っていると云っても過言ではない!!ヤマメ釣りも、まさしく格言通り!!(爆)

その後、イワナの顔も拝み、わずか1時間の解禁の儀式は終わった。気分が良かったので、自分んちの近くの温泉に入る。天気が良いから、露天風呂から星空が拝める。もう完全に至福。帰ってから、初ヤマメの塩焼きで一杯やって、ご機嫌な一日(半日か?(笑)を過ごした。

さて、来週からは、本格的に動くぞ〜!!