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2005年6月26日

今年も秘密沢の季節がやってきた。というか、やっとである。例年なら、一ヶ月前に挨拶を済ましている。今年の雪の多さで敬遠していたのだ。本来なら梅雨のはずが、ちっとも雨が降らない。もしかするとちょうどいいかもなぁ。

ここの良さは近いのに、人の匂いのしない場所であり、そして原始の姿をとどめている。そして、そんな楽園に昼から遊びに行けるオレは幸せ者だ。

早速、沢に入ると、水は少な目だが、渇水というほどではない。それよりも、この時期なら、わずかに痕跡を残している程度の残雪がたんまりあるのにびっくりである。崩れたスノーブリッジだらけである。そのうち、崩壊寸前のスノーブリッジに遭遇。柱があるかのような姿はまるで東屋だ。ひとしきり感心する。



沢沿いには、タニウツギが綺麗な花を咲かしていた。これがタニウツギの花と知ったのは、帰って友人に教えて貰ったからだが、とてもピンクの濃い花だ。たくさん咲いており、新緑に文字通り色を添えていた。

さて、沢見物も良いのだが、肝心のイワナちゃんはというと、下流部から、数多く見かける。まずまずの型モノも見える。歩くたびに走る。そうっと、前方を覗けば、気持ちよさそうに、日光浴?でもしてるかのように、水面近くでゆらゆらしているヤツもいる。

どれどれ、先ずはご挨拶・・・とブドウ虫を流したが、興味は示すモノの、食べない。
ん〜ん・・・もうお昼ご飯過ぎてるからなぁ・・・

こんなときは・・・・ガサガサ・・・バシャバシャ・・・・
いたいた!オニチョロ!!

さぁ〜、大好物のデザートでちゅよ〜・・・・
見向きもしなかった(爆)



食い気が無いらしく、姿はたくさ見かけるのだが、ちっとも喰わない。なんとか8寸近いヤツ1匹と7寸近いヤツ1匹釣ったところで納竿とした。まっ、昼からのんびりきて、大漁で尺でも釣っちゃったら、皆さんに悪いからね。と、一人納得する。


それにしても、残雪が多い。二股で到着し、本筋を覗くと雪で埋もれていた。こりゃダメだ。やっぱり、雨が降らないとだめだな。時計を見ると、もう5時に近かった。帰りは休憩無しだな。
主よ、今日はほんの挨拶代わりだ。今度は気合い入れて、来るからよ!待ってろよ!!

そう心で語るとオレは、渓のF1よろしくトップギヤで沢を駆け下りた。

(完)