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2003年 9月28日

今日は土曜日27日、つまらない仕事の為に事務所にいると、メルトモから一通のメールが届いた。

「誰も誘ってくれないの。独りじゃ寂しい!」

切ないメールにオレは、どきどきした。こりは、もしかして??いつのまにか、ふらふらと東北道に乗り、気が付いたら栃木の道の駅にいたのである(爆)

今日の突然のデートのお相手は、相思相愛関係にある日本吸盤協会怪長こと、バイオマンさんだ(笑)彼とは、よくよく考えてみると、二人っきりのデートはしたことがないのである。いつか、いつか、と思いながら、オレは岩手に引っ越してしまい、もはや、二人っきりのデートなど夢の遠距離恋愛となっていた。でも、愛は全ての困難を払いのけてしまうのね(爆)

さて、愛し合ってる二人なので、行き先は直ぐに決まった。二人の出逢いの地である、「あそこ」界隈。

「あそこ」界隈は源流釣りに目覚めた場所であり、今のオレは「あそこ」なくして語れない。まさしく、オレの源流故郷なのだ。

「あそこ」界隈には魅力的な渓が多い。バイオさんの勧めで「そこそこ」に決定。「そこそこ」は、以前に、バイオさんのお弟子さん達に助けられながら、遡行した想い出の地でもある。
もちろん、日本吸盤協会の銭無としては、この「そこそこ」をノーアシストノーザイルで制覇してみたいという、思いが沸々と沸いてきた。

さて、「そこそこ」を目指し、楽しく’80年代の懐かしいポップスを聞きながら、らぶらぶな時間を過ごしていたのだが、途中で、状況が一変する。どうやら、我々の知ってる仲間がやはり、福島を目指しているというのだ。連絡を取ると時間にして15分ほど先を走っているらしい。というわけで、コンビニでご挨拶〜!なかなか会えない、ダイさんやかにちゃんと会えて嬉しかったです。その他大勢は、この間会ってるので省略(爆)

さて、仲間達とは途中で別れ、またしてもらぶらぶモード(爆)陽の昇る前に到着する。先客はいない。ゆっくりと準備をし、明るくなり始めたところで、突撃開始だ。下流はヤマメが釣れるというが、姿が見えない。バイオさんが時折、釣り上げる魚は、小振りのイワナ。
型物が出ない。二人っきりなら、何もいらないわ。貴方といるだけで、し・あ・わ・せ!
と思っても、お互い釣り師なのだ。ちょっと面白くないのだ(苦笑)。魚がいなきゃ、最近マイブーム(古い?)のキノコ採り・・・しかし、これも、無いんだな(連続苦笑)

そんなこんなであっちゅう間にF1に到着し直登する。思ったよりも簡単だった。2年前、登りでもザイル出してもらったんだよなぁなどと、昔を思い出したりする。
                                    
しかし、肝心のイワナはチビしかいない・・・
「イワナは登ってるんだと思いますよ。F4の滝壺に行けば絶対いますよ!」
バイオさんの言葉を心の支えにF2もF3も越える。しかし、どうにもお腹が減ってしまい、バイオさんに先に行ってもらい、オレはザックを下ろし、カロリーメイトで栄養補給する事にした。この間僅か数分の事である。栄養補給したオレは、バイオさんを追いかける。そして落ち込みと大きな淵が続く場所に辿り着いたとき、オレはとんでもない光景に出くわす。バイオさんの竿がいきなり極限状態までしなったのだ!出てきたのは尺上の立派なオスだった。

「なんだ、いるじゃないですか!(大笑)」

しかし、今日の型物の最初が尺上とは(笑)バイオさんはもちろん、満面の笑みである。もう余裕の顔だ。

「次のポイントも、良いかもしれませんよ!」

もちろん、オレはうきうきと次の大場所に餌を放り込む。来た!ガツン!6寸!(爆)
良型は顔を出してくれない。バイオさんは、渋いながらも、7寸を2〜3尾釣り上げる。オレは、結局、途中で7寸1尾をなんとか釣り上げ、「ぼ」を回避するのがやっとだった。

そんなんで、魚止めF4到着。実は、尺上ポイント以外は、全てポイントを譲って頂いてたのだが、ここでも、心優しきバイオさんは、オレに譲ってくれた。で、一発!9寸がかかったのである(笑)これで、オレもやっと釣りをした気分になる。次に竿を出したバイオさんにも良型がかかる。次はオレにも!ワッハッハ!!ここ釣り堀?(核爆)

バイオさんの言ってた通り、イワナはF4に集まっていたのである。ついには、置き竿でもかかる始末(笑)
さて、良型のイワナに満足し、のんびりと帰ることにした。もちろん、帰りはキノコ採りに専念する。当然狙うは、舞茸。しかし、舞茸どころか、毒茸も生えていないという有様。
しかし、珍しい?キノコをオレは発見した

「バイオさん!ムラサキシメジですよ!」
「よく、見つけましたね!でも、ホントかな?」

ということで、二人とも、自前のキノコ図鑑を取り出す(爆)二人で出した結論は
「ムラサキアブラシメジ」
本の解説とぴったりなのである。一字一句を確認しながら、
「まるっきり、その通りじゃないですか〜(爆)」
こんな事が妙におかしくて、二人で大笑いするのだった。
結局、キノコ採りは不発に終わってしまったが、色々と二人で図鑑で調べたり、楽しい時間だった。さて、そうこうするウチに、もっとも嫌らしいF1の下降である。バイオさんは、何も言わず、さっさと・・・え〜っ?そんなルートで行くのぉ〜???

バイオさんは、ここで怪長に変身し、ヘツリトラバース巻きルートで下降したのである。それもイヤらしい急斜面の草地トラバースだ。滑ったら、骨折ルートまっしぐら(爆)

さて、オレは悩んだ。当然シャワー下降だと思っていたのである。登りの時に、これなら、下降も問題無いだろうという感触を得ていたのである。どうやら、怪長はオレを試しているらしい。なにせ、ここまで、「巻きましょう」というのに、「泳ぎましょう!」とか、右というのに左を降りたりと、言うこと聞かなかったのである。(自爆)

怪長が無事に下に降り、滝上に取り残されると、ものすごく不安になってきた。(苦笑)多少は、自信がついたと言っても、以前にザイルプラスモーちゃんアシストでやっと降りた滝である。シャワー下降しようか、怪長ルートにしようか・・・今までは、怪長は安全なルートを推奨してきた。怖そうだけど怪長ルートが正解なのか?頭が混乱してくる。判断が付かないなら、リーダーのルートに従うまで、怪長ルートを辿る事にした。

しかし・・・こっちの方が数段難しいんじゃないの!!ん〜ん!はめられた!!(爆)
しょんべんチビリそうになりながらも、 なんとかクリア。

オレは、無事に降りると怪長に怒鳴った
「怪長!!こっちの方が、全然難しいじゃないですかっ!」
「あははは、いやあ、銭無はどうするかなあって、試したんですよ。でも、大したもんですよ。吸盤協会はノーアシスト、ノーザイルですよね!わっははは」  

ったく〜!と思いながらも、試練を乗り越えたことで、怪長にまた、一歩近づいたかと思うと、体がジュンとした(爆)

さて、その後も色々な楽しい事があったが、割愛させていただく。二人だけの秘密だから(笑)

二人は、その後、時間を惜しむように、一糸まとわぬ姿で愛を確かめ合った。いやん!
・・・って、風呂に入っただけだろ!(爆)
しかし神様は非情である。帰りの車中でオレから1.5時間もの時を奪ったのである。気が付いた時は、お別れの時だった・・・。←寝てただけだろ!(核爆)

バイオさんとのデート、それも源流故郷という最高の場所で納竿デートできたことが、とても嬉しい。しかし、デートって言葉、釣り師にはオカシイか?(爆)
バイオさんは、逢い引きって言ってくれたけど(核爆)

でも、皆さん勘違いしないでね!私たちプラトニックな関係だから(どっか〜ん!!)

(完)