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2003年9月13−14日

「すんげーいいトコだからさ、今度一緒に行こうよ!」
Mセン達に誘われた。もちろん二つ返事でOK!場所はどこだって良いのである。交通費が小遣い範囲であれば(貧乏笑)彼等と渓遊びが出来ればそれで良いのだ。心優しい友は、オレの都合に合わせて日時を決めてくれた。

というわけで、オレは9/12の夜、福島飯坂でMセン、いばらさんと合流した。途中で自車をデポし、Mセンの車に同乗。さて、あとは、お任せ。久し振りの再会に、先日のいばらさん達の岩手来訪の話やら、これから向かう渓の話で盛り上がるウチに、現地到着。ここはどこ?・・・・。目が覚めたら着いていたから場所は判らないのだ(笑)
                                    
台風の影響が心配されたが、そんな心配を吹き飛ばすような青い空。我々は嬉々として準備をし渓へ向かう。しかし、お気軽ハイキングコースではない。なにせ登山道もなければ、しっかりした踏み後も無い尾根越えだという。それも、今回は新規ルート開拓だとかで、名付けて「Mセンルート」
Mセンをリーダーに我々は道を切り開くことにした。

・・・・う〜ん・・・心配だ(苦笑)

それでも、まずまずのルートで、尾根まではそれほど難所は無かった。もちろん、細かい修正は経験豊富ないばらさんが助言する。オレは二人にくっついて行くだけだったが、磁石で方位を確かめたり、尾根スジ、沢スジの見極めなど、彼等のルートファインディングの確かさに脱帽だ。
(Mセンめ、悔しいが、大分実力が上がってるゾ!)

尾根越えと言えば、泥壁を思い出す。イメージ的には似ているのだが、実際にこの尾根越えをしてみると、こちらの方がチョットきつい。なぜかというと、キツイ登りで体力を消耗した後の下りに難所がいくつも出てくるのである。
なまっちょろい気持だと、怪我をするのは、必至である。我々の様な軟弱釣り師のレベルでは、出来る限り装備を軽くし、ザイル必須のルートである。実際のところ、我々は酒も食料も最小限にし、ザック重量10kg以下に抑え挑んだのだが、何度も、滑った、転んだ、落ちたと、受験生だったら、卒倒しそうな言葉を連続経験するのである。

また、挑戦する機会があれば、もう少し、スマートに尾根越えしたいものだ。
尾根越えとなれば、今の時期ならキノコにも目がいく。Mセンといばらさんは、今日は宝探しだと、張り切っていたが、お目当ての舞茸を見つけることは出来なかった。というか、見つけられなくて当然、実は全員、キノコ音痴なのである(苦笑)せっかく見つけた、おいしそうなキノコも
「これ、食用だよね?」
「なんか、キノコの本で見たことがあるよね?」
というだけで、結局誰も、採ろうとしないのである。あ〜悲しい・・・
            
さて、4時間以上かけて、へろへろになりながら渓に降り立つと、まず驚いたのは、水の透明度の高さだ。まるで高級ガラスの様にキラキラと輝いている。オレはめちゃくちゃ喜んだね!ホントに来て良かった。防水ケースを買ってから、念願だった水中写真も、ほれこの通りだ!
この写真が撮れただけで、もう大満足!!!

さて、釣行の様子であるが、
「オレは、この前良い想いしたから、今日は竿出さない。今日は案内役に徹するよ」
と言っていたお方が、いち早く竿を出す。
「魚が居るか、確かめますから(笑)」
別に、確かめなくても、いるのは判ってるって(苦笑)一応、先行させてもらったオレは良型を上げる事ができ、しばし、竿を出さず遡行、尺が出て納竿とする。

竿を出さないハズの方にも、尺1寸が出る。まあ、普通はこれで納竿ですよね?
いばらさんにまだ、尺が出ていないので、大物ポイントで、粘って頂くがライントラブルが発生したスキに竿を出す御仁がいた・・・・

んな大物を目にする事が出来ただけで満足!
でも、取り込んでるの釣った本人じゃないのよね(笑)

誰が釣っても大騒ぎの40cmオーバー!
竿を出さないって言った人が釣ったからモザイクの刑だ!(爆)
大イワナに敬意を表して撮影後リリース

と言うことで、今日の竿頭は、竿を出さないハズの人でした。(爆)
一体誰がゲストだったんだろうね?(爆)

さて、たっぷり釣りを楽しみ、テン場に戻る。分担して、テントの設営やら、焚き火の準備だ。今回は食料を限定したので、岩魚は貴重な食材だ。4尾だけキープさせて頂いた。誰が捌いても、同じだと思うのだが、ご指名によりオレが捌く。刺身に一尾、塩焼き3尾である。刺身というのは、簡単なようで、結構難しいのだ。身を一切水に触れさせない様にしないといけない。皮を剥いでから、洗うなんてのは最悪なのである。水っぽくなって不味くなるのである。だから、河原では、結構神経を使うのである。結構、ツルッと手から滑って、砂まみれって事あるからね。
久し振りの岩魚のお造りだったが、結構上手くできたので、自画自賛写真(笑)
味の方も上々で、評判は高かった。もっとも食材に負うところ多いのだが(苦笑)

で、渓泊まりと言えば、これが無いと3割損した気がするという、焚き火(爆)定番写真としてこれは欠かせないでしょう(笑)。
もちろん、イワナの塩焼きOr焼き枯らしはセットだ(核爆)
                 
火を囲み、イワナの刺身で酒を飲み、楽しかった一日を語り合い、くだらないジョークに大笑いし、男同士ならではのシモネタ話にえへへと下品に笑い、時はあっという間に過ぎる。

9時には、全員おねむで就寝。ヤブ蚊が多かったが、今日はMセンが知り合いから借りて担いできたテントで、快適に寝れるのだ。Mセンに感謝!3人川の字になった。

お休み・・・・・

しかし、皆が熟睡した夜中に雨が降りだし、浸水騒動でてんやわんや。それに加え、ヤブ蚊の攻撃に遭うのである。これを嫌って、テントを用意してもらったのに(苦笑)
でも、タープで一夜を過ごした場合を考えれば、被害は少なかったのだろう。まあ、浸水の件は、縫い目からしみ込んだらしいが、借り物ゆえ仕方がないとして、ヤブ蚊は納得いかない!

オレが寝てる間に水呑みに行った方!ちゃんと閉めて出たんだろうね!!?

外が明るくなっても、まだ雨は降っていた。幸いにも思ったほど増水はしていなかったが、早々に退渓する事を決める。8時出発と決め、朝飯を食べていると、雨が上がり、徐々に空が明るくなり、ついには青空が覗いてきた。

おれは、この美しい渓をもう少し、眺めていたかったので、延長を申し出た。10時までいたいと。オレの祈りが通じたのか、青空は広がり、太陽が見える頃には、すっかり晴れた。オレといばらさんは何するでもなく、コーヒーを飲みながら、ぼんやり、朝日に輝く景色を眺めていた。それだけで幸せな気分になれるのだ。

しかし、暇があれば、釣りをする人もいるのである。テン場の前で、竿を出し、2尾も釣り上げ、これまた、朝のさわやかな笑顔を見せてくれる御仁がいる。オレといばらさんは呆れて笑うしかない。やっぱり、ヤツは釣りが好きなのだ(笑)

もちろん、オレやいばらさんだって、釣りが好きだ。イワナがいるから、苦労してやってくるのだが・・・・根っからの釣りバカの称号はキミにあげよう(笑)

この釣行に参加してホントに良かった。Mセン、いばらさん、ありがとう。渓の写真が少なく、文も拙いので、その感動を伝えることが出来ないが、兎に角、良いところだ!今度は、滝壺に潜って写真撮りたいなぁ。

キラキラと煌めく渓。水の中に魅惑の世界が広がる渓。また、是非訪れたいものだ。