境界性人格障害Borderline Personality Disorder)


◆境界性人格障害は、私が現在の障害と診断される前に クリニックの先生から一番可能性が高いと言われていたものです。

今現在も この障害について調べれば調べるほど 高校時代〜今の自分に とても当てはまっている と感じます。

境界(ボーダー)といった言葉のつく この障害は、一体どんなものなのか 私なりの理解も含めて 書き出してみますね。



BPDについて・はじめに

*障害名「 境界(ボーダー) 」の 意味 するものとは*
最初の頃は 神経症と精神病の 境界領域の症状を指して境界例と呼んでいました。

もともと人格障害というのは、 個人の人格の個性 であるのか、それが 病的 であるのか という判断が難しいものです
18歳以下の年齢の方には人格障害の診断は下せません。
その中でも 境界性人格障害は症状も非常に多彩で 精神病とも神経症とも言い切れない部分が多かったようです。

精神病→妄想や幻覚などの知覚の異常、脳障害がある。自分が病気であるという 自覚がない。遺伝的素因。

神経症→現実性・思考過程・感覚事象の知覚に関する乱れはない、脳障害はない。症状を苦痛に思うという点で、
       自分が病気であるという自覚がある。遺伝ではない。


けれど  現在では境界性人格障害は 一つの臨床単位として認識をされています



境界性人格障害の定義



医学的な定義は、こちらです。

対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で、
成人早期に始まり、種々の状況で明らかになる。

以下のうち、五つ(またはそれ以上)で示される。


1、現実に または想像の中で 見捨てられるということを避ける 異様な努力。
*基準5は含まない

2、理想化と扱き下ろしとの間で揺れ動くことによって 位置づけられる不安定で激しい人間関係模様。

3、同一性障害:顕著で持続的な自己像 または 自己感。

4、自分を傷つける可能性のある衝動性で少なくとも二つの領域に渡るもの。
*基準5は含まない

5、自殺の行動 そぶり 脅し。または自傷行為の繰り返し。

6、顕著な気分反応性による感情不安定性(通常は2〜3時間持続し2〜3日持続するのは稀な
エピソード的に起こる強い 不快気分 イライラ または不安。)

7、慢性的な空虚感。

8、不適切で激しい怒り、または怒りの制御困難。(癇癪をおこす いつも怒っている 取っ組み合いの喧嘩を繰り返す)

9、一過性のストレスの関連性の妄想観念 または危篤な解離性症状


〜アメリカ精神医学界『DSM-W 精神疾患の分類と診断の手引き』・ 医学書院・1995〜 よりの引用。



最後に

境界性人格障害の診断基準を満たす。ということが

解離性同一性障害者の特徴として言われています。

私自身 最初はこの診断名と解離性同一性障害と どっちだか分からない。という診断でした。
(その時は個人のクリニックだったので治療らしい治療も難しかったし)

一般に言われる「人格障害」というのは

病的であるか その人の持つ個性なのか 判断が難しいところです。

診断基準も 今後変わっていくかもしれません。


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自分を上手く愛せない 愛しい人たちへ。