暦と記憶
■2008年7月■

駄目な時 走る時 2008,7,16
遠方に発送する予定だった買取分CDが
数枚破損してましたorz

こういうのは多分弁償とかないんだろう…
LIVEが終わってちょっと下り坂になりつつある
いかんいかん まだ発送終わってない!
一応10枚注文していた分を
届き次第発送する予定デス。

あ。言って無かったかもですがCD出しました。(遅)
金さえ払えば誰でも出せる類ではあります
ウン。
でも 聴いてくれた人もそうじゃない人も
歌詞だけ見てくれた人も何も知らん人も
私が創作で半端な事はしないって解ってくれてるっぽい
そこを疑われる事があったら
私は多分 歩けない。

皆が信じてくれている分 私の脚は地に膝をつかずに居られる
信頼するって大切なんだなと 思った。
だからこそ 裏切っちゃいけない。

お金とか そゆ汚い言葉で纏めたくない
未だガキですよ ええ そうですとも。(…)
世の中ゼニだ。と解ってるけど
この信頼関係は金じゃ買えないんだ
最初に信じてたから 皆お金って代償で示してくれた
その手法が大人達に似ていた それだけの事。

でも少し辛くなったのでここに来てみる。
最近 Sea-laの名前で居ると
時々怖くなる。

いつ 此処の存在を知られて
いつかみたいに
「どっちが本当のシーラさんなの?」とか訊かれたりしないか。
人は弱い。
だから一人がいい とは安易には言えない。
だって 誰も居ない場所程 孤独で落ち着く場所は存在しないから。
発狂しても誰も気付かない場所
腕を血まみれにしても その傷がカサブタになっても
誰も心配しない場所
歌を唄っても誰も聴いてはくれない場所

傷つけられない場所
土足で踏み込まれる心配すら必要の無い場所
気持ち悪いだとか 変だとか 奇異の眼で見られる事が無い場所
好きなもので周りを固めて
好きなものばかり夢想する事の出来る場所

どちらがいいかなんて 選択肢はきっと ない。

ただ どちら"寄り"ってのはあると思う。
どっちかっていうと こっちのが楽。っていう方。
昔から 孤独は嫌いだった
でも 私を見て傷付く人が居るくらいなら
一人でいいと 思ってた。
腕の傷 身体の傷 心の傷 歌に刻まれた傷 涙

でも最近はちょっと違ってる
怖くなったらよく人に電話してる自分が居て
結構迷惑じゃないか。とか思ってたりもするけど
皆がそれを拒まずに居てくれて ホッとしたり
壊れたい願望は 歌の中にすらないっていうのに
何処かで 私が未だ 壊れたいと願ってるのが解る。

もう一度滅茶苦茶に傷付けて欲しいと。
自分で出来ない事を他人格の自傷で埋めてきた
情け無い自分を知っている。
彼女は歌を唄う事で輝く人種だった。
いつも手を繋いでる。
ゴメン。

出来る事なら自分の血が見たい。
安堵したい 生きていると知りたい
私が私である証拠 これ以上に無いもの
だけどそれは違う
違うって解っているから 出来ないしやらない。
元々傷付ける事を恐れていた
痛いのは嫌い 誰だってそうだ。
でも かすり傷程度ならどうだろう?馬鹿馬鹿しい
ふざけるな。



『もう乗り越えた』

と 幾人もが想っている―言う―
実際 乗り越えた出来事はここ数年(そしてCD)で大きい

この間診断書を見た
相変わらず診断名に94年ヴァージョンを使用する医師に苛立った

診断名:多重人格性障害
『相変わらず人格の融合をする気配は無く
自力で生活する事は困難な状態』

融合。結構してるぞ。歌唄う時は融合体のSea-laだ。
すぐ解離して基に戻るが。
自力で生活は確かに出来ない。

興味なさげ(と言うか字が汚い)な親をよそ目に
ちらっと読ませて貰った。
精神病との併発も疑われる
人格障害エトセトラ
増えてるなぁ…はは。

興味が無いんじゃない
そんな事ないと 態度で示してくれてるんだ。親は。
だけど 生活が困難なのは事実だし
私の過去を何より知ってるから
悪態を吐く私を宥めることもなく話をそらしてくれる。


この間 知り合いの付き添いで
たまたま病院(精神科ではなく皮膚科とかそういうの)に行った
待合室で何かを上から見ていた
『何か』は腕に傷が結構あって
見た目は明らかにそこの病院の病人のようだった。
ふくよかとはいかないがそれなりに女性らしい骨格で肉付きの女。
髪が長くて 目は虚ろで 眼鏡をかけている。

正面からそいつを見てみた
薄気味悪い程 テレビを観ている演技が上手かった
だけど テレビを観ていない
そいつはテレビの向こう側にある筈も無い景色を想像して
匂いに耐えているみたいだった。
呼吸が自然と不自然になっている 何れも浅めに。

時々白い天井や看護師を観て顔色が
と言うより解りやすいのは唇の色より傷跡の方だったが
紫に変色する 青ざめるというやつか。






まだ病院は慣れない。
されたことの数々
してきたことの数々が涙になる前に防衛本能を働かせた。
病院で泣けば許されるとでも思っているんだろう
だけど迷惑をかけるのが怖くてそうやって逃げる。

消毒液の匂い
傷口縫合の時 音楽をやろうと想っている と
深夜の形成外科で話した
寝転がって左腕を縫ってくれる先生が好きだと言ったアーティストは
確かエリック・クラプトンだった。
18針くらい縫い終わるまで傷口を見る私より
辛そうな顔を時々する先生だ。
熊みたいにおっきいのに。

タクも拾わず歩きで血流しタオルを巻いて
「すみません 緊急っぽいんですが」と言う女一人
看護師の女の人は初めましてが多かったけれど
奥に居る男性は大概顔見知りだった
『またか…』って顔をしながら保険証を持って来てるので渡す
女性の方は私が巻いたタオルをビリビリ剥がすもんだから
慌ててしまう。

肉の断面辺りがビロリと脂肪層まで見えていて
そのツブツブした傷口の説明を一つずつしようとするんだけれど
記憶に無くてスミマセンと泣きながら謝る
いつやったか解らない
質問が答えられない
かろうじて解るのは住所氏名程度だ

何を言いたいんだ私は。



病気を真似ても 私にはなれないよ。
症状を真似ても 私にはなれないと思う。
それに病がステータスには ならない。

露骨に
 さも当たり前のように
  私が理解ある者だと判断して
   似ているでしょう?と傷口を見せられる。
    私は何の為に存在している?それを止められもしない存在。


所詮 そんなものだ




なんていって諦めるわけねえだろ。
這い上がって見せろよ
私は此処まできた
引き上げるには片腕じゃ辛い
けど
諦めるかくそったれ。

苦しいし悔しいし何より役立たずだし
私は居てはいけない気がする。


この孤独は あんまりいいものじゃないみたいだ。
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