獣の願い


閉ざすほどの 心があるなら

何故すべて 吐き出せなかったのか

これは 後悔でしょうか



すべて 傷つける 夢を見ました

その術を知っている私は

なんの ためらいも 持たず

瞳に映るものを 順に獲物とし

壊していくのです  そして

気が済むまで あばれた後

鏡に有る  自分の姿を見て

壊れていくのです。



それが決して 見るだけの夢じゃなく

どこかで 想い描いた 私の理想だとしたら

一体どうして  私は

大切なものを自分の手にかけるのでしょう

無くすことを 恐れるあまり

そんな 結果を 望むのでしょうか。

ゴミだと思えるものすら

捨てられないという私が

そんな残酷な 結末を。



後悔したまま

終わっていくのは 嫌です。

心が 身体が 朽ち果ててしまうなら

その前に  ほんの少しでいいから

力を  勇気を  命を



私よ

どうか私に

与えてください。




2000秋17の歳・らくがきちょうより.



ただ強さがほしかった
それさえあれば 何かが変わると思ってた

でも本当に必要なのは
強さなんかじゃなく

自分を解き放つ 勇気
立ち上がるための 力

何より
私のためだけに与えられた命を
見つめる心

20020405☆Sea-la



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