・繰り返す断末・


   柔らぐ 香り
  落ちた ユリの首の 断末魔
  
  見えない明日にも 確実に
  蒼い糸は からみついている

  目覚めは 澄んだ光の中
  だけど どこかに
  捨てきれない闇を かくして
  隣り合う人にだけ
  出来た笑顔を 渡してた
  
  母なる海さえ 赤色に。
  そんなこの目を
  誰かに 支えてほしかった
  
  自分ですらも 愛しきれないのに
  何を信じていたというのだろう
  
  丸めた今日を また広げ
  明日という名に 変えていくだけ…
  
  腱を切られた足で
  どこまで 走れるというのだろう
  
  父なる空さえ 黒色に。
  そんなこの目に
  
  それでも貴方を
  称えていたかった。

 2000年秋17の歳・らくがきちょうより


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